出ていなかったら、これで特許を取って金儲け(笑)はできそうでしょうか?
実現可能性とあわせてお答えいただけると幸いです。
先行する特許を探すと、こんなのが見つかりました。
Patent US2807113 - AUTOMATIC RELOADING MECHANISM FOR BOLT ACTION RIFLE - Google Patents
「外部からモーター等の別動力」ではないのですが、既存のライフルに後付けもできるようです。
1957年の特許ですので、すでに特許は切れてます。
逆に言うと、よほどの新機軸を打ち出さない限り、「特許を取って金儲け」はできないと思います。
さて「実現可能性」の方ですが、すでに既出の回答にもあるように、見通しは厳しいようです。
回答へのコメントでご指摘の通り、ミュンヘンオリンピック事件の後、連射性のある狙撃銃のニーズが増大しました。
Wikipedia の 狙撃銃 の オートマチック(自動装填)方式 にも、「警察でもミュンヘンオリンピック事件以後は導入例が増えた」とあります。
しかし、
スムーズに次弾を装填する為には弾を固定している薬室に間隙の余裕を持たせる必要があり、これによって弾道に誤差が生じて狙撃の精度を落とす恐れがあるため、高度な製造技術が求められる。
狙撃銃 - オートマチック(自動装填)方式
だそうですので、自動装填ができる装置を付け加えつつボルトアクションの精度を保つ、というのがそもそも難しいと考えられます。
例えば、ナイツアーマメントのセミオート方式スナイパーライフルである SR-25 や M110 Semi-Automatic Sniper System は、命中精度を上げるために銃身をフリーフローティングにするシステムを取ったりしてます。ちなみに、連射のできる狙撃銃の使いどころですが、Wikipedia 英語版の Sniper rifle によれば、地雷の処理に使われる事もあるようです。
以上、お役に立てることを祈りつつ。
にわかですが。
現存する狙撃銃の装填は、
ボルトアクション方式(手動装填)とセミオートマチック方式(自動装填)
機械的なものではありませんが、発射時の反動やガスの排出を利用した
自動装填の仕組みは既に実装されています。
精度に関しては ボルト式>セミオート らしいです。
>オートマチックの連射性
まず可能だとしても、実用的ではないと思います。
・発射時の反動(この時点で精度の維持はできない)
・暴発、もしくは弾詰まりが起きやすくなり信頼性に欠ける
・銃身が長く、重量がある為に小回りが利かない
(近・中距離ならば小銃の方が応戦しやすい)
紛争地帯での運用ならば、恐らく狙撃なんて出来る状況ではないでしょうし…
実用的ではなさそうですかね。
むむ、一発目から厳しい回答が(笑)
>発射時の反動やガスの排出を利用した自動装填の仕組みは既に実装されています
それ、ちょっと調べてはおいたんです。セミオート狙撃銃(質問文ではうっかりオートマチックと書いちゃいました)は、精度の点でボルトアクションに劣るのと、排莢不良の可能性があるのでその日その場にあわせたカスタム弾薬(ハンドロード?)が使えないそうですね。
そこんとこを解決しようとしてこれを思いついたんです。
>紛争地帯での運用ならば、恐らく狙撃なんて出来る状況ではないでしょうし…
ええ、実は警察の使用とかを考えていたんです。小説「標的は11人」を読んでいてミュンヘンオリンピックテロ事件をちょっと調べ、「警察が使用したのが連射の聞かないボルトアクション狙撃銃だったことが被害を大きくした」らしいので。
警察使用なら重さとか小回りとか気にしないで、純粋に命中精度・照準スコープを覗きながら次弾を発射できる速射性 を重視するかな、と思いまして。
純粋にボルトアクション銃って言ったら6~8発、多くて12発程度。それで連射機能つけたら、即弾切れでアウト。どういった局面を想定して、そんなアホな発想出来るん?
ちなみに、ボルトアクションでも、手で連射する人は2秒以下で8発打てる人もザラにいる。それをわざわざモーターでやる意味あるん?
まぁ、そもそも需要が無いでしょな。連射したいならマシンガンかセミオート銃使えばいいんだし。
わお、二人目はもっと厳しいorz
>どういった局面を想定して、そんなアホな発想出来るん?
よくぞ聞いて下さいました(笑)。
「ミュンヘンオリンピックテロ事件では速射性のなさが被害を拡大したらしい」→「じゃ、ショットガンとか西部劇のウィンチェスター銃みたいにすれば照準スコープ覗きながら連射できるじゃん」→「待てよ、手で動かすよりモーターで動かせば静かになるかもしれんから排筴時の銃身のぶれとか押さえられるじゃん!ひょっとしてコロンブスの卵?」
というわけなんです。
>ボルトアクションでも、手で連射する人は2秒以下で8発打てる人もザラにいる
全然知りませんでした。でも、いったん照準スコープから目を離しちゃうんですよね?二発目撃つときまた狙い直しをするんでしょうか?やりにくくありません?
でも、そういうときはセミオートマチック式狙撃銃を使うんだろうなあ。
銃の取り回しに重量とその配分が大きな要素になる。
せっかく軽いボルトアクションなのに、装備を追加したら重くなるし、取り回しのモーメントが増える。→精度低くなる。
ボルトアクションの用途から言って、連射は意味がないと思われ。(スナイパーが使うのであれば、単発以外用途が無い。どうせ、自身の防御には銃器は使えないんで、連射は打ち損じのときにしか使わない。しかし、火線を移動させると命中率は下がる。→連射の狙撃銃は、どうしても命中率が下がる。)
弾丸が発射されきるまでは、発射管内は独立系にしないと、弾丸が低伸しないから。自動排出はできればやりたくないし。ボルトアクションは結構力がいるから、自動装置はどうしても重量が大きくなる。
困難な要素の方が増えそう。
調べてないのではあるが、たぶんそんな特許は出願されているとは思うけど。
フィクションのセリフですが、
「二発目はないと思え!」
がスナイパーの鉄則。二の矢は、狙撃ではなくなる。
戦場やテロ対策での長距離狙撃以外でボルトアクションって使わないでしょ?
狙撃手に危害が及ぶような状況を想定するなら、ボルトアクションの遠距離狙撃を選択しない。だから、この選択は「命中精度」に偏ると思う。
それと、特許を出願するときは、「役に立たないかもしれない周辺技術」も一緒に出願することがふつう。「ハリネズミ特許」と呼ぶ。変なこと考える、ライバル会社に対して「それ、既出技術ですよ、出願済みです」というため。このとき重要なのは、可能性を埋めること。ダメ特許でも、他社からの出願可能性を防ぐ方が、他社に独占させないという戦略。実は、こっちの方が有効だったりします。
(反面、自社独占で使えないから製品化しないということも。そのために、製品化されていない特効薬があったりします。)
先行する特許を探すと、こんなのが見つかりました。
Patent US2807113 - AUTOMATIC RELOADING MECHANISM FOR BOLT ACTION RIFLE - Google Patents
「外部からモーター等の別動力」ではないのですが、既存のライフルに後付けもできるようです。
1957年の特許ですので、すでに特許は切れてます。
逆に言うと、よほどの新機軸を打ち出さない限り、「特許を取って金儲け」はできないと思います。
さて「実現可能性」の方ですが、すでに既出の回答にもあるように、見通しは厳しいようです。
回答へのコメントでご指摘の通り、ミュンヘンオリンピック事件の後、連射性のある狙撃銃のニーズが増大しました。
Wikipedia の 狙撃銃 の オートマチック(自動装填)方式 にも、「警察でもミュンヘンオリンピック事件以後は導入例が増えた」とあります。
しかし、
スムーズに次弾を装填する為には弾を固定している薬室に間隙の余裕を持たせる必要があり、これによって弾道に誤差が生じて狙撃の精度を落とす恐れがあるため、高度な製造技術が求められる。
狙撃銃 - オートマチック(自動装填)方式
だそうですので、自動装填ができる装置を付け加えつつボルトアクションの精度を保つ、というのがそもそも難しいと考えられます。
例えば、ナイツアーマメントのセミオート方式スナイパーライフルである SR-25 や M110 Semi-Automatic Sniper System は、命中精度を上げるために銃身をフリーフローティングにするシステムを取ったりしてます。ちなみに、連射のできる狙撃銃の使いどころですが、Wikipedia 英語版の Sniper rifle によれば、地雷の処理に使われる事もあるようです。
以上、お役に立てることを祈りつつ。
> 地雷の処理に使われる事もあるようです。
調べ直してみたら、[要出典] のような気がしてきました。
http://www.fourmilab.ch/minerats/hackers96/sld030.html
Some experiments have been done with large-calibre sniper rifles, without sufficient success for the technique to be adopted.
実験的には試されたけど、実用になるような成果は上がらなかったみたいですね。
豊富な資料に裏打ちされた回答、まことにありがとうございます。
英語はほとんど読めないのでアレですが(笑)、小生と似たような発想をする人はいたんですね。
小生としては、「自動装填ができる装置を付け加えつつボルトアクションの精度を保つ、というのがそもそも難しい」という分析と、SR-25のようにセミオート式狙撃銃でも極めて高い命中精度を持つライフルが開発されているとなると、無理してボルトアクション式狙撃銃に連射性を持たせなくてもいいのかな、と思いました。
meeflaさんのリンクと引用を効果的に使った回答は非常に役に立ちました。今後の小生の回答スタイルの参考にさせていただきたいと思います。
> 地雷の処理に使われる事もあるようです。
調べ直してみたら、[要出典] のような気がしてきました。
http://www.fourmilab.ch/minerats/hackers96/sld030.html
実験的には試されたけど、実用になるような成果は上がらなかったみたいですね。
2012/11/15 22:06:15豊富な資料に裏打ちされた回答、まことにありがとうございます。
2012/11/17 07:51:55英語はほとんど読めないのでアレですが(笑)、小生と似たような発想をする人はいたんですね。
小生としては、「自動装填ができる装置を付け加えつつボルトアクションの精度を保つ、というのがそもそも難しい」という分析と、SR-25のようにセミオート式狙撃銃でも極めて高い命中精度を持つライフルが開発されているとなると、無理してボルトアクション式狙撃銃に連射性を持たせなくてもいいのかな、と思いました。
meeflaさんのリンクと引用を効果的に使った回答は非常に役に立ちました。今後の小生の回答スタイルの参考にさせていただきたいと思います。