【例】中島らも『今夜、すべてのバーで』講談社/ハードカバー版では22、100ページ。
・ジャンルは問いません。書籍であれば、小説以外も歓迎です。
・あいまいな情報や書籍でないものについてはコメント欄にお書きください。
コメントで紹介した国芳の絵ですが、馬琴の朝比奈巡島記を題材にしたとあったのでそちらを調べてみたのですが、滝沢馬琴の作品では島巡りに出る前に終わってるんだそうで。
「朝比奈島巡り」とは、滝沢(曲亭)馬琴(1767-1848)作の読本「朝夷奈巡島記(あさいなしまめぐりのき)のことです。
文化12(1815)年から文政10(1827)年まで、12年かけて刊行されました。
未完に終ったのを、のちに松亭金水が書き継いで完成させましたが、結局題名とは裏腹に島めぐりの場面まで書かれずに終っています。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/62757/6/14333152?page=3
しょうがないので、この絵についての記述がある書籍から「小さな大名行列」に類するフレーズをGoogle Booksから拾ってみました(という反則技?)。
小人国の大名行列が巨人朝比奈を見上げる、国芳得意の大と小とのコントラストの妙味。
国芳の狂画 稲垣進一, 悳俊彦 1991 東京書籍 72ページ
国芳の狂画 - 歌川国芳, 悳俊彦 - Google ブックス
だがその巨体のはるか前方に、米粒のような小人の大名行列
日本絵画のあそび 榊原悟 1998 岩波書店 114ページ
日本絵画のあそび - 榊原悟 - Google ブックス
というわけで「回答しない」という前言撤回の回答になりましたが。お手数おかけしました。
こちらはいかがでしょうか。
●夜を走る: トラブル短篇集 筒井康隆
血管の中を虫が走り、小さな大名行列が見える―アル中のタクシー運転手は客を乗せたまま破滅街道をまっしぐら。
あるみたいですね。ただ、実際に読んで確認していないので「小さな大名行列」という文字があるかは不明です。(^_^;
●まんが日本昔ばなし~データベース~ - ふしぎな大名行列
http://nihon.syoukoukai.com/modules/minwa/index.php?lid=1002
民話にありましたか!素敵な情報をありがとうございます。
宮城県の民話を紐解くと必ずといっていいほど出てくる話
というのが非常に興味深いです。
◇筒井康隆「筒井康隆全集 8」/集英社文庫「国境線は遠かった」
◇筒井康隆「暗黒世界のオデッセイ」(新潮文庫)にも載っていて、吾妻ひでお「パラレル狂室」(奇想天外コミックス、1979年6月)にも出てくるようです。
筒井康隆 「夜を走る」(『国境線は遠かった』所収、集英社文庫)
http://www.lares.dti.ne.jp/hisadome/unreason.html
筒井康隆 「アルコール万歳」(『暗黒世界のオデッセイ』所収、新潮文庫)
不条理日記(奇想天外掲載)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~yoion/henmi/azma53.htm
『酒を飲む』は、小さな大名行列が出てくるところから、筒井康隆の『暗黒世界のオデッセイ』のアルコール万歳の章と、同じく筒井康隆の『夜を走る』のパロディだと思う。
追記◆三浦しをんさんのエッセイ「悶絶スパイラル」にも載っているようです。http://goo.gl/GfuV3
追記◆「多賀城市史 第3巻 民俗・文学」の166ページにも出てくるようです。
小人の大名行列が、「下に—、下に—」て先ぶれしながら、ゾロゾロ出てきたと。
http://goo.gl/grm1G
…ああ、これはrscさんの「ふしぎな大名行列」ですね。こちらで読めます。
こちらから昭和61年発行の第3巻とわかりますので、書籍はこちらやこちら ですね。
◇ちなみに、ルーツということでは、アルコールを断った時にみられる幻覚症状、アルコール離脱性幻覚において、小さな大名行列が出てくるという幻覚を見ることが一般的に知られているようです。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0802&f=column_0802_002.shtml
精神医学用語の小人島幻視(あるいは小人島幻覚、小人幻視、小人幻覚、リリパット幻視)に該当するかと思います。英語では lilliputian hallucinations といい、不思議の国のアリス症候群としても知られるようです。なぜ大名なのかまでは…^^;
人や物が小さく見えるのを《ガリバー旅行記》にちなんでリリパット幻視(小人島幻覚)とよび,
http://kotobank.jp/word/%E5%B0%8F%E4%BA%BA%E5%B3%B6%E5%B9%BB%E8%A6%96
追加情報、ありがとうございます。
「悶絶スパイラル」は、高熱が原因で幻覚を見たパターンですか。面白いです。
「多賀城市史」は、小さい大名行列が昔から宮城県に根付いた話だということがわかって興味深いです。
また、小人島幻視という言葉をご教示いただき、うれしいです。
中島らもさんの「獏の食べのこし」がそうです。
証拠のサイト
http://www.asahi-net.or.jp/~nn9m-kmr/jiten.html
獏の食べのこし:P155(小さな大名行列はみれなかった、クモの子(鬼)の幻覚)
ただし、どの出版社の本のページ数かは分りませんがこの単語は入っています。
ありがとうございます。中島らもはいっぱいありそうで確認が面倒だと思っていたので、キーワード辞典がたいへん助かります。しかしこの辞典、もうちょっと原文を引用してくれたら現物にあたらなくて済むのに(←贅沢な)。
コメントで紹介した国芳の絵ですが、馬琴の朝比奈巡島記を題材にしたとあったのでそちらを調べてみたのですが、滝沢馬琴の作品では島巡りに出る前に終わってるんだそうで。
「朝比奈島巡り」とは、滝沢(曲亭)馬琴(1767-1848)作の読本「朝夷奈巡島記(あさいなしまめぐりのき)のことです。
文化12(1815)年から文政10(1827)年まで、12年かけて刊行されました。
未完に終ったのを、のちに松亭金水が書き継いで完成させましたが、結局題名とは裏腹に島めぐりの場面まで書かれずに終っています。
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/62757/6/14333152?page=3
しょうがないので、この絵についての記述がある書籍から「小さな大名行列」に類するフレーズをGoogle Booksから拾ってみました(という反則技?)。
小人国の大名行列が巨人朝比奈を見上げる、国芳得意の大と小とのコントラストの妙味。
国芳の狂画 稲垣進一, 悳俊彦 1991 東京書籍 72ページ
国芳の狂画 - 歌川国芳, 悳俊彦 - Google ブックス
だがその巨体のはるか前方に、米粒のような小人の大名行列
日本絵画のあそび 榊原悟 1998 岩波書店 114ページ
日本絵画のあそび - 榊原悟 - Google ブックス
というわけで「回答しない」という前言撤回の回答になりましたが。お手数おかけしました。
お手数をおかけして申し訳ないのはこちらのほうです。
大声で呼びたてたわりに僅かなポイントですみません。
いえいえ、ベストアンサー&ポイントありがとうございます。
なんか早仕舞いせかしちゃったみたいで、申し訳ない。
お手数をおかけして申し訳ないのはこちらのほうです。
2013/02/05 19:14:06大声で呼びたてたわりに僅かなポイントですみません。
いえいえ、ベストアンサー&ポイントありがとうございます。
2013/02/05 20:21:12なんか早仕舞いせかしちゃったみたいで、申し訳ない。