【人力検索かきつばた杯】 その46


かきつばた杯を開催します。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5

〆切は質問者の気分により前後しますが、大体次の火曜日の夜です。

お題:「○○の魔法使い」

講評は希望者のみ、記載の無い方には一言コメントします。
一言コメントも要らない人は要申告。

※過去の参加数が0~2回程度のルーキーさんには甘めに採点(配点)します。
是非この機会にふるってご参加ください。短くてもかまいまへん。

回答の条件
  • 1人2回まで
  • 登録:
  • 終了:2013/02/27 12:15:53
※ 有料アンケート・ポイント付き質問機能は2023年2月28日に終了しました。

ベストアンサー

id:misato385 No.5

回答回数59ベストアンサー獲得回数9

ポイント60pt

『幸せの魔法使い』

むかしむかし、あるところにエミリーという女の子がいました。
エミリーは小さな森のそばの可愛らしい家に住んでいて、おばあさんと2人で暮らしていました。
おばあさんは小さなエミリーのために、絵本を沢山あたえ、毎晩寝る前に昔話をしてあげました。
エミリーは物語の世界が大好きで、いつも絵本を読んだり、空想をしたり、まねっこをして遊んでいました。
いつも1人で遊んでいるエミリーをおばあさんは心配して、エミリーが10の年になると近くの町に住む親戚に預け、お勉強やお仕事のお手伝いをするように言いました。
エミリーは初めのうちはおばあさんの家に帰ろうと何度も抜け出しましたが、親戚のおじさんやおばさんに優しくしてもらううちに、真面目に働くようになりました。
ある日、エミリーは本屋さんで1冊の本を見つけました。
それは昔話が沢山書かれている古い古い本で、字も内容も自分の読んできた絵本よりも難しいものでした。
エミリーはそれを一生懸命働いて少ないお小遣いを貯め、3年後、ようやく買うことができました。
沢山勉強したエミリーは、もう書かれていることが全て分かるくらい賢くなっていました。
エミリーは大変驚きました。
それは絵本とは全く違った結末を迎える、エミリーの好きだった物語をあざ笑うようなお話ばかりでしたから。
まだまだ世間知らずだったエミリーは、これは幸せな物語を嫌った人たちが作った、醜い偽物だと思いました。
そしてエミリーは、そんな人たちを驚かせるために、幸せな物語を作ろうと考えました。
大人になったエミリーは、死んでしまったおばあさんの家を貰い、お店を開くことにしました。
「幸せ屋」という、お店です。
エミリーはそこで、今までの勉強と仕事を活かして小さな商売を始めたのです。
絵本で見た魔法使いのように立派な杖を作り、綺麗な飾りやお守りを作り、森で集めた草花で薬を作り、それらを売って、本当の幸せを作ろうと思いました。
魔法も沢山勉強しましたし、妖精を探して何日も森を歩きました。
動物たちと話をしたり、風と歌ったり、エミリーは少しずつ不思議な力を身に着けていきました。
その力を使って作った薬は、どんな病気も怪我も直す万能薬や、好きな人を振り向かせる惚れ薬などで、沢山の人がそれを買いに店を訪れるようになりました。
魔よけのお守りや、幸せを呼ぶ髪飾り、お金が沢山手に入る腕輪、どんな勝負にも勝つことができるペンダントなど、沢山の珍しい物が人を呼び、幸せ屋は国中の人が知るお店になりました。
エミリーは大変嬉しく思いました。
町を歩けば皆が幸せそうに笑い、仲良くしている姿を見るのは、とても気持ちの良いものでしたし、もうどこにもあんなお話を書くような人はいなくなりましたから。
そんなある日、幸せ屋に1人の男が訪ねてきました。
その男はとっても美しい顔をしており、エミリーは一目惚れをしてしまいました。
男は名前をキリーといいました。
キリーは、エミリーと話がしたいと言いました。
エミリーは驚きましたが、客の少ない夜に訪れる彼との時間が楽しくて、毎晩仕事のことを忘れるぐらい、彼とのお喋りに夢中になりました。
お店が休みの日には2人で森にある泉の淵を散歩したり、小鳥とお喋りする方法を教えてあげたり、楽しく過ごしました。
キリーは遠くの人の声が聞こえるという力を持っていたので、不思議な力を持つ者同士、いつしか惹かれあい、2人は恋人となりました。
エミリーは結婚してほしいと何度もキリーに頼みましたが、しかし首を縦には振ってくれませんでした。
ついにエミリーはまじないをかけた花束を贈り、キリーに魔法の力で結婚してほしいと頼みました。
キリーは魔法の力に操られ、2人は結婚し、夫婦となりました。
しかし魔法の力は強力で、夫婦となってもそれは解けることがありませんでした。
キリーはまるで別人のようになってしまったのです。
変わってしまったキリーに、エミリーは以前のように愛することができなくなってしまいました。
悲しみに暮れるエミリーはとうとう、泉に身を投げてしまいました。
エミリーがいなくなると、彼女がかけた魔法は全て消えてしまいました。
人々はまた悲しみや苦しみを思い出し、幸せを求めて争うようになりました。
キリーは記憶を失い、忘れてしまった花嫁を探しては泣き続けました。
彼女が贈った花には「偽りの愛」という花言葉が添えられました。
幸せの魔法使いエミリー、彼女は、ひとときの幸せを作ることはできましたが、永久に続く幸せも、己の幸せも作ることはできませんでした。
作られた幸せでは、誰も本当の幸せを見つけることはできなかったのです。
幸せを掴むのなら誰かに頼ってばかりでは、いけませんね。


この物語は、作者が「人力検索かきつばた杯」のために執筆したものです。この物語に出てくる花というのは、シレネという小さな花です。ピンクや白の愛らしい花をつけるシレネの花言葉が「偽りの愛」だなんて、ちょっぴり切ないですね。

id:misato385

講評希望ですー。

2013/02/25 13:45:13
id:grankoyama

わぁ! 花言葉シリーズだ!
メルヘンで、ご都合主義で、でも深くっていいお話だ~と思いました。
すっと入ってきます。
ちょっぴりの切なさ。
わたしもこんな文章書けるようになりたいです。

2013/02/26 12:47:06

その他の回答6件)

id:inazumaereven07 No.1

回答回数157ベストアンサー獲得回数8

ポイント145pt

蛇沼の魔法使い

私の家の近所には、蛇沼というところがあり、
そこは小規模だが、いろいろな動物が見れる自然スポットだ。
沼の形が、昔の人には蛇に見えたから、そう名付けられたそうである。

私が小さい頃、そこには、一人の男性が住んでいた。
小学1年生くらいの私達は、その男性に会いに、蛇沼へ遊びに行っていた。

その男性は、蛇沼に住み着いている、
浮浪者、あるいはホームレスだった。
ド田舎だったのだが、その男は沼の一角の休憩所に、寝泊りしていた。
ふつう、大体の小学生が、そんな人のところには
近づかないだろう。
だが、その男性はあるものをそばに置いていた。
猫である。
しかも、たくさんの猫と生活しており、10匹ほどはとうに超えていただろう。
大人から見れば、大迷惑の塊だが、私たちにとっては、天使である。
それに、猫もおとなしい。
そのために、私たちはその休憩所の一角へ、遊びに行くようになった。

ある日、その人は、休憩所から、急に姿を消していた。
しかも、荷物も綺麗さっぱり。
不思議に思った私たちは、あたりを散策してみる。
すると早速、猫。
猫、猫、猫。
ちらほら猫を見かけるうちに、男性の拠点が、そこにあった。
休憩所の時のように、生活がギリギリできるような状態になっていた。
よく一晩でできた早業だ。私たちは、次にそこに通うようになっていた。

何日か経つと、またいなくなっていた。
そして、拠点を変えていた。
最初の拠点から、たどってみると、あることがわかった。
男性の住み着く場所が、だんだん沼に近づいていた。

時が経ち、ついに男性の姿はどこにもなくなった。
最後の拠点が、沼の真ん前、立ち入り禁止と書かれた看板の前である。
家が決まったのか。
私たちはそう考えて、ひとまず家に帰ろうとした。
だが行く先に、猫。
多分あの人が飼っていたであろう猫が、あちらこちらで見つかった。
私たちはひとまず、何匹か猫を抱えて、蛇沼周辺をふらついていた。
最初の拠点、休憩所の前を偶然通り過ぎた時、ガムテープで乱暴に貼られてあった一枚の紙が見えた。
もちろん、前までなかったものには、反応が早いもので、すぐさま猫を抱えつつ、その紙を見てみた。
平仮名で私たちには読みやすかった。
『みんなには、めいわくをかけられない。
ぼくは、みんなの楽しいえがおを見せることができて、
ほんとうにしあわせです。
ぼくのネコたちとは、たのしくあそべましたか?
ぼくは、とおくにいきます。いい学校生活をおくってね。
それでは、ありがとう、さようなら。』

次の日には、猫もいなくなっていました。

私たちは、彼のことを、沼の魔法使いと呼んでいました。
どことなく現れ、たくさんの猫を従えているからです。
最後に急にいなくなるのは、とても悲しかったことですが、
彼に教えてもらったことなどは、今でも忘れません。
彼は、私たちの心の中に、ずっと残ってくれるものでしょう。

おわり



ただの、魔法使い関連の実話です。
恐ろしく文才がないものです。
逆に指摘をお願いします(^_^;)

id:grankoyama

『恐ろしく文才がない』とか書かれつつも
なんだかんだで面白いです。
実話ベースというのが真実であれば良い経験をしたのでしょう。
上手くストーリとしてまとまっています。
確かに文章は荒削り感がただよってますが、これは今の段階では指摘すべきことじゃあございやせん。
書けば書くほど上達していくことでしょう。
ご参加ありがとうございました。

2013/02/26 12:46:28
id:inazumaereven07

わわわ、ありがとうございます。
そう言っていただけると、とてもやる気が出て嬉しいです。
本などをもっと読んで、話をきれいに書けるようにしたいですなぁ(^O^)

2013/02/26 16:55:09
id:kobumari5296 No.2

回答回数60ベストアンサー獲得回数4

ポイント35pt

『瞳の魔法使い』

 最近、先生たちが口やかましく、『受験だ、受験だ』と焦らせる。勿論それは今が受験期で、私が高校三年生、しかも進学校の難関校受験クラスにいるからである。さらにクラスの中で成績が真ん中をうろちょろしているものだから、先生たちにとっては恰好の標的になっているのだろう。成績上位の生徒は自分から進んでいくから手を焼かないだろうし、比較的下位の生徒は先生たちも必死で、生徒自身も授業の一言一句を逃すまいと必死だ。それらに比べて真ん中の生徒は、『とりあえず、このまま行けばそこそこの大学には入れるよね』などと言う妙な安心感があり、先生たちのやる気で上に行くか下に行くかが決まっていく。教師冥利に尽きる、ってやつがある先生もいるのだろう。私は、そう解釈している。現に私がそうなのだ。
 しかし、いくら勉強を頑張ろうとしても、手につかない。学力なんかより、他に手に入れたいものがあるのだ。奥手な私にとって、きっとそれは数学の二次関数や物理の慣性の法則なんか、ずっとずっと難しい。

「ココォ!おい、相田ココロ!早くテスト取りに来いっ!」
「あ、はいっ!」
 中間試験の返却日。たかだかテストの返却と解説の為だけに、朝から夕方まで学校に来なければいけないというのは、実際のところかったるい。でも、今日の七時間目――数学のテスト返却だけが目当てで、はるばる一時間かけて登校した。
「“ココォ!”、だって。教師のくせに、ココだけあだ名で呼ぶの。数学の杉田、絶対ココに気があるよね。」
「そんな事……」
「そして、そんなココも杉田に気があると。」
「ちょっと奈緒!声、大きいよ!」
 数学教師、杉田敬之。私のクラスの担任でもある。スポーツマンで、背が高く、フレンドリーで顔もイケメンと言える(と思う)。とにかく、私はこのクラスになってから、杉田先生を慕っている。杉田先生の方も、私のことを気に入ってくれているらしく、あだ名で呼んでくれる。それはすごく嬉しいけれど、こそばゆくて恥ずかしくて、そしてちょっと悲しい。
「生徒をあだ名で呼ぶんだよ?私たちが、テレビの前で、お気に入りの芸能人をあだ名で呼ぶのと一緒の感覚だよ。」
「そうか~?ココは鈍いからなぁ。ね、杉田の何に惚れたの?顔?ねぇ、顔?」
「奈緒にとって、私の恋愛なんてそんなもんよね。」私はそう言って答案用紙を見た。結果は赤点ギリギリ。補習で杉田先生に会えなくなるのはちょっと寂しいけれど、良かった。
「ウソウソ。で、本当にどこに惚れたんだい?」
「……瞳。」
「瞳?」
「そう。瞳の魔法。」

 始業式の朝だった。体育館に集まる前に、終業式にやった大掃除の時に使った薬剤の、ツンとくる匂いが少し漂う教室に、私は一番乗りで入った。私の家は遠く、田舎でバスも少ないから、他の生徒よりだいぶ前に学校についてしまう。
「また一人、朝の読書タイムか……」
 そう呟いて、直ぐだった。
「一人じゃないぞ。」
「え?」
 声がした。確か正面玄関はまだシーンとしていて、気配なんて殆どなかったはずだ。吃驚して入口を見ると、そこに背の高い男性が立っていた。
「だ……誰ですか?」人見知りの気がある私は、恐る恐る聞いてみた。服装はスーツの下に少し大きめのカーディガンを着ていて、高校生のような格好だ。
「杉田敬之。今日から赴任した、君のクラスの担任だよ。相田ココロ。」
「……はぁ。」
「よろしく。」
 口元で笑みを作った杉田先生は、あまりにも他の先生と違っていて、嫌だと思った。馴れ馴れしくて、私の苦手なタイプだと。でも、眼鏡の奥にある瞳が、綺麗だと思った。この瞳に、ずっとうつっていたいと思ったのだ。

「それから、頑張って話しかけて、この状態なわけ。魔法みたいだよね、目を見ただけで、心を持ってかれちゃった。」
「告っちゃえばいいのに。」
「ダメだよ、あっちは只の生徒にしか見てないって。」
「そんなことないよ。」
「そんなことある!」
 思わず叫んでしまった。奈緒には分からない。私の心の葛藤。あの瞳にうつりたくて、頑張って頑張って、ようやっとこのポジションだ。受験間近、卒業間近、もうすぐ杉田先生とはサヨウナラなのだ。諦めている筈なのに、まだ心のどこかでまだ燃焼している恋の炎を、広げたくなかった。
「ココ?どうした?わかんないか?」
「っ……!」
「おい、ココ!」
「先生、私ら自習してますから、追っていけば?」
「それもまずいだろう、いや、でも逃げた生徒を連れ戻すのも教師の義務か。でも……」
「先生も素直になりなってー。せっかく奈緒がチャンスくれたのに。」
「……バレテーラ?」

 この学校には屋上がない。ビルのような作りになっていて、最上階が生徒の憩いの場となっている。私は、そこに逃げた。完璧にイメージダウンだ。返却日とはいえ、授業中に抜け出す受験生なんて。ここまでの努力が水の泡。熱血教師の先生だから、きっと勉強に一途な子が好きなのだろうと思ったのに。
 あの瞳に、私はもううつらないだろうな。そう考えると、涙が出てきた。
「頑張れ受験生……」無理やり自分を励ましたところで、どうにもならない。
「ココー!」
「え……せん、せい?」
「そうだよ、なんだよお前。逃げるなよなぁ。」
 杉田先生が息を切らしながら言う。追いかけてきてくれた。走ってきても、綺麗な瞳は健在で、その魔法も絶えることがなかった。
「み、見ちゃダメですよ!ダメ!泣いて変な顔になってるし、こんな、こんな顔……!」
「綺麗だよな。」
「へ?」思わず、素っ頓狂な声が出る。
「きれい……?」
「ああ。ココの瞳。俺は、好きだよ。」
「あ、ありがとうございます……」
「始業式の日、覚えてるか?何で赴任したての俺が、声かけたと思う?」
「分かりません……たまたま居たからじゃ、ないの?」
「まぁ、それもあるけど……受け持ち生徒のリストで、綺麗な瞳だと思って。よく話すようになって、どんどん欲が出てきて。」
 クラスのみんなは知っていたみたいだ。
「お前の瞳に、俺、うつらないかなとか、思ってさ。瞳の魔法にかかったんだ。」
 私たちが、お互い瞳の魔法にかかっていたこと。今頃クラス中で大騒ぎだろう。奈緒にも謝らなければいけない。報告も兼ねて。
「好きだよ、ココ。卒業したら、付き合ってくれないかな。だから、受験、頑張れ!」
「うっ。」
 私たち、お互いの瞳の魔法にかかっていますって。

id:kobumari5296

予告からもってきました(^_^.)
受験生の皆さん、頑張ってください!!

講評希望です。また書くかも。

2013/02/22 19:23:49
id:grankoyama

『教師冥利に尽きる、ってやつが』の『やつ』とか、答案返している最中なはず? で会話とかが進みすぎてて回想挟んだりとか展開が若干いびつだったり(復帰後の台詞「ココ?どうした?わかんないか?」にうまくつながらないように思えました)とか、難はあるもののそれ以外ではわかりやすく、はい、良い恋愛小説だと思いました。
ありえない青春像って恥ずかしいんですけどね、読んでて。でもすがすがしくって好きです。

2013/02/26 12:46:38
id:kobumari5296 No.3

回答回数60ベストアンサー獲得回数4

ポイント40pt

『花の魔法使い』

 私は未熟児として生まれた。障害こそなかったものの身体が弱く、熱を出しては救急車、学生時代の旅行では一人、保健の先生と宿で高熱と闘ったりしていた。大学を出て結婚し、双子の娘に恵まれたが、夫が交通事故で死去。娘たちを支えるために懸命に働いたが、私の身体は娘たちが大学進学を決めた年に限界を迎えた。私の魂が、天に召された。
「始まりますよ、華子さん。あなたの分身ともいうべき、秋子さん桜子さんの最後のバトルが。」
 フラッと意識が遠のいたと思ったら、私は岸辺に倒れていた。見たこともない色の川が流れるそこは霧に包まれた白い場所だった。天国というやつだと直ぐに分かり、そこには天使を生業としている生命がいることも分かった。倒れている私の肩を揺さぶり続けていた彼は、恐らく下界の人間たちが思う天使像そのままで、頭の上には天使の輪、白い布を器用に身体に巻き付けていた。諸説明を受けたところ、つまり私は天使の同情を買ったらしい。特別に、私の遺書を読むときにだけ、下界の様子を見せてくれると言いだした。

「今から読みます。いいですか?」
「早くしてください、弁護士さん。」

 娘の秋子、桜子は優しい子だ。親ばかと言われても構わない。だが、私が死神(と言ったら天使は怒るかもしれない)と闘い始めてから変わってしまった。陰で遺産相続の話でもしているのだろう。あからさまに仲が悪くなったのだ。私はそれを直せず逝ってしまった。しかし、やはり娘たちには仲良く生きていってほしい。お互い唯一無二の家族なのだから。そう思い、私は遺書を書いた。お金のことは一切書かずに。

「本当、人間とはムズムズする生き物ですね。特に、日本人は。」
「あら、日本以外も見たことあるの?」
「私は日本国首都圏担当です。ハッキリ言えばいいのに。こんな回りくどいことをしなくても、『仲良くしなさい』で済むのに。」
 天使は、本当にわからない、と付け足すと、ふわふわと浮かぶ下界の映像の倍率を上げた。二人の娘は母親そっくりだ。笑っていれば美人だと思われるのに、欲がむき出しで醜さが出ているのが惜しいところだ。
「日本人は恥と思いやりの精神だからよ。人類みな兄弟から反していたり、直接言って相手を傷つけたり、そういうのを嫌がるのよ。特に、私はね。」
「言えば簡単なのに。」
「そういうものなの。」

「故・大地華子さんの遺書です。」
「秋子、遺書に何が書いてあっても最後にお母さんの面倒見たの、私だってこと忘れないでよ?」
「お姉ちゃんと呼びなさい。桜子、長女は私。あんたは私の次なのよ。」
「はぁ?どういう意味?秋子なんて、お母さんがヤバいってとき、彼氏と旅行に行ってたんじゃない!道徳的に考えて、私が貰う比率は高いわよ!」
「分かったわよ、裁判でもなんでもしなさいよ!あんたなんて、生まれなきゃよかったのに。」
「この……金の亡者!」
「姉に向かってなんてこと言うのよ!」
「あ、秋子さん、桜子さん、落ち着いて……」
「「早く読みなさいよ、弁護士さん!」」
「その前に、お手紙を預かっております。」
 最後には息がぴったり。しかし向き合ってみると、火花が散っているように見える。死んだ両親に一番見せたくない顔だろうが、今の二人にはそんなことは考えられない。秋子も桜子も金の重みを知っている。病弱な母が、自分たちのせいで金を稼ぐために身体を酷使したのを、嫌と言うほど見てきたからだ。

「やってるわね。」
「いいんですか、実の娘たちが醜い争いをしているのを観戦して。」
「いいのよ。結果が気になるしね。」
「結果?」
「そう。手紙は心。人間の心には、いくつもの可能性を秘めているのよ。魔法みたいなね。」
 ベッドにうつ伏せで寝るようにして映像を見る華子。そして、読み上げられる手紙――傍らの天使は、弁護士が読み進めるそれを聞き、この女性は実は魔女なのではないかと思い知らされていく。
「さ、どこにでも行くわよ。」
「それでは、輪廻の転生の入口へご案内します。」

「桜子……御免。私、お母さんが死んじゃうの怖くて……逃げてたんだ。お姉ちゃんなのに。」
「謝らないでよ。私こそ、秋子の不安に気づけなくて御免ね。」
 双子の姉妹は、抱き合った。手紙を読んだ弁護士もに笑顔が戻る。
「あれだけいがみ合っていた二人が……華子さんの、魔法ですね。」

『秋子、桜子へ。
こんな結果になって、本当に御免なさい。あなたたちの花嫁姿を見たかったけれど、それは叶いそうもないみたい。二人とも、あなたたちの名前の由来を知っていますか?今までうやむやにしていたけれど、知っておいてほしいと思って筆をとりました。おばさんの長い話だけれど、聞いてね。
 名字は大地、そして私の名前が華子。花子がないのが惜しいところ――って言えば、もう分かるかしら。お父さんと、花に関わる名前を付けようとは決めていました。あなたたちの名前の頭文字、秋と桜。これを合わせて秋桜で、コスモスと読みます。お母さんの好きな花です。コスモスの花言葉は、真心とか純真とか、そういう意味です。あなたたち、私の財産分与で揉めているでしょう。お母さんにはお見通しよ。お母さん、少し悲しいな。毎日手をつないで通った幼稚園、小学校。お互い競い合いながら頑張った中学、高校……そして、これから来る大学生活……あなたたちは、二人で生きていかなきゃならない。人間は一人では生きられないもの。それは、どこか儚げなコスモスも同じで、支えあわなきゃ折れてしまう。そんなコスモスから一文字ずつ頂戴しました。
 信じなさい。誰よりも、お互いを見つめなさい。純真でいなさい。真心を取り戻しなさい。ずっと彼氏君の傍にいる秋子、桜子の真面目さを思い出して。ずっと私のお世話をしてくれた桜子、秋子の慈愛の精神を思い出して。歳の離れた姉妹より、お互いを分かり合える特権を持っています。
 最後に……私の元に元気に生まれてくれて、ありがとう。    お母さんより。』

id:kobumari5296

クサすぎたかな…スランプかな。
講評希望です!

2013/02/23 22:19:45
id:grankoyama

「クサすぎたかな」とのお言葉。たしかにそうです。
発想はすばらしいと思います。構成も○。
クサさが足りていないですね。
万人を泣かせる覚悟で練り直すと吉。

2013/02/26 12:46:48
id:Bougainvillea No.4

回答回数25ベストアンサー獲得回数1

ポイント150pt

講評希望です。



『アイドルオタクの魔法使い』

彼は幼少の頃から明晰で、周りを良く見ることができ、先の予測の立つ男だった。
それは自分だけが持っている特殊能力のせいで、奇異な目で見られることはあっても、得があるような事は一度も無かったからだ。
だからいつも周りを良く見る癖がついていてどこか醒めていた。


その所為か周囲には『暗い人』という印象を周囲に与え
まわりに集まる人たちも似たような人たちだった。
傾向としては非リアというか・・・。


そうして28才になった。
その頃はプログラマーとして働き、夜はネットで遊んで、
週末は街にマンガや書籍を買いに行くような日々だった。
忙しいこともあったが、考えることとキーボードの打鍵感が好きだった。

ある日、ネットで知り合った友人の1人がアイドルのライブに行こうと誘ってきた。
アイドルが流行っている事はしっていたが、あまり興味もなくスルーしていたので「これはいいきっかけかもしれない」と思いノリで行くことにした。

当日、会場へ向かう前に友人は僕をドンキホーテへ引っ張ってきた。
「サイリウムを買え」というのだ。「推しがいるならその色のを買っていったほうがいい」とも言った。
推しというのは自分が贔屓にするメンバーの事で、それぞれに色が決まっている面倒くさいシステムらしい。
僕は誰でも良かったのだが『ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお』の表紙で知っていたという理由で緑色のサイリウムを買った。


ライブ会場に入るとなんだか感じたことの無い特殊な空気だった。
ファン同士がみな知り合いのような、そうじゃないような。
「決まりみたいなものがあるけど気にしないで楽しめばいいよ。
これをみんなで叫ぶ時があるから、一応渡しておく」
と友人は『口上』をメモした紙をくれた
はあ、良くわからないが・・・と思いつつ受け取りつつビールを飲んでいたらライブがはじまった。


衝撃。

僕は気が付くとサイリウムを全力で振り上げ、わけもわからず口上を叫んでいた。
気が付くと28年間バレないように必死に隠して通してきた「指が思った色に光るチカラ」を力いっぱいつかっていた。あぁっ光量が足りない!
緑だけじゃ足りなかった。みんなに声を届けたい!もっとこっちを見て!
周囲は誰も僕の特殊能力なんか見ていない。特殊なチカラをもっているのは僕じゃない。彼女達だ。
赤、青、紫、黄色、白。そして何故かオレンジ。
今まで出したことのないような大きな声も出した。
口上を覚えてなかった事がくやしかった。

ライブが終わり雑巾のようになった僕に友人は
「おまえDDだったのか」と言った。意味がわからなかった。
着替えに買ったライブTシャツは恥ずかしさと誇らしさがあった。

id:grankoyama

なんか面白いですね。文章固いけど、いっぱい書いたらそれも無くなるでしょう。
なんか面白いです。サイリウムって初めて聞いたし、DDなんて言葉もよく知らなかったし、
赤、青、紫、黄色、白に色分けされたアイドルがいるのかどうかもわかんないですけど。
「指が思った色に光るチカラ」とか、『特殊なチカラをもっているのは僕じゃない。彼女達だ』ってのが好きです。
ご参加ありがとうございました。

2013/02/26 12:46:57
id:misato385 No.5

回答回数59ベストアンサー獲得回数9ここでベストアンサー

ポイント60pt

『幸せの魔法使い』

むかしむかし、あるところにエミリーという女の子がいました。
エミリーは小さな森のそばの可愛らしい家に住んでいて、おばあさんと2人で暮らしていました。
おばあさんは小さなエミリーのために、絵本を沢山あたえ、毎晩寝る前に昔話をしてあげました。
エミリーは物語の世界が大好きで、いつも絵本を読んだり、空想をしたり、まねっこをして遊んでいました。
いつも1人で遊んでいるエミリーをおばあさんは心配して、エミリーが10の年になると近くの町に住む親戚に預け、お勉強やお仕事のお手伝いをするように言いました。
エミリーは初めのうちはおばあさんの家に帰ろうと何度も抜け出しましたが、親戚のおじさんやおばさんに優しくしてもらううちに、真面目に働くようになりました。
ある日、エミリーは本屋さんで1冊の本を見つけました。
それは昔話が沢山書かれている古い古い本で、字も内容も自分の読んできた絵本よりも難しいものでした。
エミリーはそれを一生懸命働いて少ないお小遣いを貯め、3年後、ようやく買うことができました。
沢山勉強したエミリーは、もう書かれていることが全て分かるくらい賢くなっていました。
エミリーは大変驚きました。
それは絵本とは全く違った結末を迎える、エミリーの好きだった物語をあざ笑うようなお話ばかりでしたから。
まだまだ世間知らずだったエミリーは、これは幸せな物語を嫌った人たちが作った、醜い偽物だと思いました。
そしてエミリーは、そんな人たちを驚かせるために、幸せな物語を作ろうと考えました。
大人になったエミリーは、死んでしまったおばあさんの家を貰い、お店を開くことにしました。
「幸せ屋」という、お店です。
エミリーはそこで、今までの勉強と仕事を活かして小さな商売を始めたのです。
絵本で見た魔法使いのように立派な杖を作り、綺麗な飾りやお守りを作り、森で集めた草花で薬を作り、それらを売って、本当の幸せを作ろうと思いました。
魔法も沢山勉強しましたし、妖精を探して何日も森を歩きました。
動物たちと話をしたり、風と歌ったり、エミリーは少しずつ不思議な力を身に着けていきました。
その力を使って作った薬は、どんな病気も怪我も直す万能薬や、好きな人を振り向かせる惚れ薬などで、沢山の人がそれを買いに店を訪れるようになりました。
魔よけのお守りや、幸せを呼ぶ髪飾り、お金が沢山手に入る腕輪、どんな勝負にも勝つことができるペンダントなど、沢山の珍しい物が人を呼び、幸せ屋は国中の人が知るお店になりました。
エミリーは大変嬉しく思いました。
町を歩けば皆が幸せそうに笑い、仲良くしている姿を見るのは、とても気持ちの良いものでしたし、もうどこにもあんなお話を書くような人はいなくなりましたから。
そんなある日、幸せ屋に1人の男が訪ねてきました。
その男はとっても美しい顔をしており、エミリーは一目惚れをしてしまいました。
男は名前をキリーといいました。
キリーは、エミリーと話がしたいと言いました。
エミリーは驚きましたが、客の少ない夜に訪れる彼との時間が楽しくて、毎晩仕事のことを忘れるぐらい、彼とのお喋りに夢中になりました。
お店が休みの日には2人で森にある泉の淵を散歩したり、小鳥とお喋りする方法を教えてあげたり、楽しく過ごしました。
キリーは遠くの人の声が聞こえるという力を持っていたので、不思議な力を持つ者同士、いつしか惹かれあい、2人は恋人となりました。
エミリーは結婚してほしいと何度もキリーに頼みましたが、しかし首を縦には振ってくれませんでした。
ついにエミリーはまじないをかけた花束を贈り、キリーに魔法の力で結婚してほしいと頼みました。
キリーは魔法の力に操られ、2人は結婚し、夫婦となりました。
しかし魔法の力は強力で、夫婦となってもそれは解けることがありませんでした。
キリーはまるで別人のようになってしまったのです。
変わってしまったキリーに、エミリーは以前のように愛することができなくなってしまいました。
悲しみに暮れるエミリーはとうとう、泉に身を投げてしまいました。
エミリーがいなくなると、彼女がかけた魔法は全て消えてしまいました。
人々はまた悲しみや苦しみを思い出し、幸せを求めて争うようになりました。
キリーは記憶を失い、忘れてしまった花嫁を探しては泣き続けました。
彼女が贈った花には「偽りの愛」という花言葉が添えられました。
幸せの魔法使いエミリー、彼女は、ひとときの幸せを作ることはできましたが、永久に続く幸せも、己の幸せも作ることはできませんでした。
作られた幸せでは、誰も本当の幸せを見つけることはできなかったのです。
幸せを掴むのなら誰かに頼ってばかりでは、いけませんね。


この物語は、作者が「人力検索かきつばた杯」のために執筆したものです。この物語に出てくる花というのは、シレネという小さな花です。ピンクや白の愛らしい花をつけるシレネの花言葉が「偽りの愛」だなんて、ちょっぴり切ないですね。

id:misato385

講評希望ですー。

2013/02/25 13:45:13
id:grankoyama

わぁ! 花言葉シリーズだ!
メルヘンで、ご都合主義で、でも深くっていいお話だ~と思いました。
すっと入ってきます。
ちょっぴりの切なさ。
わたしもこんな文章書けるようになりたいです。

2013/02/26 12:47:06
id:maya70828 No.6

回答回数1364ベストアンサー獲得回数139

ポイント30pt

「ハートの魔法使い」
「不合格!」
試験官の声を聞いた途端、マトががっかりしながら試験会場を後にする。
ほかの試験者がクスクス笑ってひそひそと話をする。
「ヤダッ、あの娘これで10回も不合格よ」
魔法使いのマトは最近スランプ気味の女の子。今回運悪く苦手な分身の術が出題されて不合格になった。
「ドンマイ、また次に頑張ればいいじゃない」
と言ってマトを励ますのは現在、魔法使いとして急成長中の魔女ラコ。
マトの同期で友達。
頭の回転が良く、教えられた魔法をすぐに使いこなす器用さを持っているが、不精なため何事にも手を抜く癖がある。
「ラコはいいわよね。最近魔法の腕が上がっているから」
マトの落胆にラコが気を使う。
「もっと肩の力を抜いて楽にすればいいと思う。マトはいつも真面目すぎるのよ」
マトはムッとした顔で、
「ラコはいつもふざけ過ぎているのよ」
ラコに突っかかる。
「何よ!人が心配してやってるのに。一生そうやってスネてればいいわ!」
ラコはマトを置き去りにして自宅へスタスタと歩いていく。
「ラコのバーカ!」
顔をグチャグチャに歪ませて涙がポトリと落ちる。
――なんでも器用にできるラコに何十回、何百回練習しても上手くいかない私の気持ちなんて分るはずがない。
そう思いながらマトはゆっくりと立ち上がって重い足取りで歩いていった。
 
 一方、ラコはというと、
「何よ、いつも真面目ぶっちゃってさ・・・」
とぶつくさ言いながら周りが草むらの舗装されていない一本道を早足で歩いていた。
その様子を伺うかのように邪悪な空がラコを凝視する。
空には姿こそ雲と同化してみえないが、そこには人が潜んでいた。
「これは使えるわね」
容姿は髪の長い女性だが、のぶとい低い声でいわゆるオカマと呼ぶものだった。
そのオカマの格好は黒いドイツの軍服と帽子をかぶっていた。
ラコを狙っていたそいつが自らの魔法を解いてラコの前に現れた。
「久しぶりね、ラコ」
「あなたは魔法界の賞金首マカ。今度は何をする気?」
ラコが身構える。
「なぁーに、ちょっとあなたの力が欲しくてね」
マカが不適な笑みを浮かべる。
「そんなことさせないわ。あなたなんか・・・」
「ギリニオ、エルカ、トッテフ!」
ラコが右手をあげてそう唱えると白い綿のようなオーラが集まり、手を振り下ろすことでマカに向かって飛んでいった。
マカは人差し指一本でそのオーラを弾き飛ばした。
「魔法のセンスはいいわね。でも完成度がまだまだね」
「私の得意魔法が・・・」
呆然とするラコにマカが指をパチッと鳴らす。
「ゆっくり、おやすみ」
そう言ってラコを失神させると彼女を抱えて空へと消えていった。

翌日――

 魔法学校に登校したマトは授業が始まっても来ないラコが気がかりだった。
「ラコ、どうしたんだろう・・・?」
マトは心配になって、
「先生、お腹が痛いので早退します!」
と言って学校を飛び出した。
マトが行きそうな魔術道具店や魔術ブック店などを探した。
「ラコ、どこ行ったの?」
マトは考えている内にこう思った。
――そうだ。このままラコがいなくなればライバルが減るじゃない。いつも人の気も知らないで軽々しい口調で私の心を踏みにじったラコなんて。
マトは一瞬、この世と思えぬような恐ろしい顔をした。

ポツリ

雨がマトの頭に降ってきてマトはハッとした。
自分はなんと恐ろしい事を考えていたんだろう。
マトは頭から髪に滴る雨がラコの悲鳴のように聞こえた。
ラコが助けを求めているかもしれない。助けに行かなきゃ。
再びラコの探し始めると道端にラコの着ているマントの切れ端をみつけた。
これでラコの居所が分る。
マトは不器用ながらも心を込めて切れ端に呪文を唱えた。すると切れ端から白い光が出てマカがいるアジトにワープした。

 アジトは港の倉庫のような所で屋根の付近にある通気口からわずかに光が漏れていた。
「おや、おや、可愛いお客さんね」
マカが微笑するそばにラコが魔法バリアで作られた牢屋に閉じ込められていた。
「マト、来ちゃダメ。あんたなんかの魔術で歯が立つ相手じゃないわ」
ラコが牢屋ごしに叫ぶ。
「そんなことは分っているけど今逃げたら一生後悔する」
マトはそう言ってマカに呪文を唱えて攻撃した。
「物分りの悪い娘ね。いいわ、遊んであげる」
マカは余裕の表情をした。
マトが魔法で攻撃しては跳ね返されダメージを受け、跳ね返されてはダメージを受けの繰り返しが何十回続いただろう。
それでもマトは立ち上がろうとする。
「あんたバカじゃないの?私なんかのために・・・」
ラコはマトにやめるように言った。
「ラコはいつも器用にこなして真剣に取り組もうとしないけど・・・」
「楽しそうに魔法を練習するラコが好きだから・・・」
マトの言葉に
「私だってあなたの真面目な所が・・・」
ラコが叫ぶ。
その瞬間、マトの体から赤い光が放たれた。
「何、これ?」
マトは驚きながら自分の体を見回した。
「今よ、マト!魔法を繰り出すのよ!」
ラコの声に反応してマトが呪文を唱える。
「エメラス、サモイ、シーラ!」
マカに向かって手をかざすと赤い気合砲が発射された。
「何回同じ手を使うのかしら?」
余裕の笑みで弾き返そうとマカが手を突き出す。しかし、赤い気合砲の勢いが止まらない。
「そんなバカな・・・」
マカは赤い光に飲み込まれ消滅した。
バリアでできた牢屋は解け、ラコとマトは抱き合う。
「マト、ごめんね」
「ううん、私こそごめん、ラコ」

 それから二人はお互いの欠点を認め合うようになった。

id:maya70828

グラ娘さんが好きそうじゃない話のような気がしますが講評お願いします。

2013/02/27 01:40:24
id:grankoyama

練りきれてないような気がします。
文章もいびつで、簡潔なのが悪い方にでちゃってます。詰め込み過ぎによる描写不足がいなめない。
設定とかも、魔法使いなのに分身の術とか気合砲とか、ワープとかなんか適当。この辺慎重に言葉を選ぶ必要があると思います。

ストーリーの方向性は嫌いじゃないですよ。最近ラノベとか魔法ものばっかり書いてますから。

2013/02/27 12:08:39
id:takejin No.7

回答回数1543ベストアンサー獲得回数203スマートフォンから投稿

ポイント40pt

はじめての おつかい

きょうは、かわいい女の子がおつかいです。
お母さんは心配であまり眠れていません。
でも、がんばって買い物リストを書きました。
それと、特製のマイク入れです。かわいい猫ちゃんも付いてます。

お使いは、こんなコースです。
家の前の畑でトマトときゅうりを取って、坂の下のおばあちゃんのうちへ届けます。それから、大きな通りを渡って、アベストアへ行きます。そこで、砂糖と醤油を買って、隣のさとう和菓子店でみたらし団子を買います。それから、通りを渡って、坂を上がって帰ってくる。
お母さんは通りを渡るのが心配です。スタッフが見守っています。大丈夫。
さて、そろそろ出発です。猫のマイク入れをかけて。
「おサイフがここに入ってるからね。買う物わかるね」
「うん」
元気元気。お母さんの方が元気がありません。
「イッテキマース!!」
元気に手を振ります。お母さんは小さく手を振っています。

さあて、家の前は広い畑です。トマトは、はじっこです。
あらあら、違う方に歩いて行ってますね。スタッフが右往左往してます。そっちはジャガイモだよ。今日はトマトを取るんだよ。そうそう、そっちそっち。

やっとトマトにたどり着きましたね。

おや?何を取り出したのかな?小さな杖です。
まほちゃんぶつぶつつぶやいてます。
杖をグルグルって、トマトが宙に浮かんでます。
きゅうりも浮かんでます。あ、坂の下へ飛んでいきます。
それに、坂の下からなにか飛んできますね。
砂糖と醤油とみたらし団子ですね。

無事終了しました。

「はじめての まほ お使い」

id:takejin

あ、殴らないで

2013/02/27 09:06:27
id:grankoyama

おもろいですよ。「まほ」ちゃんは序盤で出てきても気づかなかったかも。

2013/02/27 12:10:45
  • id:gm91
    小津の魔法使い
  • id:a-kuma3
    叔父は魔法使い
  • id:takejin
    牡の魔法使い
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2013/02/23 11:31:55
    あんたたち、遊んでないでさっさとかきんしゃい!
  • id:takejin
    す、すみません。
    牡は魔法使い、牝は魔女ですから、頭が頭痛って感じの表現になってしま

    違う事で怒られてる?
  • id:a-kuma3
    だって、アイデアが出てこないんですもの。
    百舌の魔法使い。
  • id:gm91
    E どくばり
    E きんのかんむり
    E ほしふるうでわ
    E みずのはごろも

    おかしーなそろそろSキョーの呪文を覚えるころなんだけど…
     ▼
    かしこさ がたりない!
  • id:misato385
    ミッ○ーの魔法使いの弟子

    「ウィンガーディアム・レビオーサよ、あなたのはレビオサー!」
    この台詞好きです。
    ハ○ー・ポッターの話です。
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2013/02/26 13:03:47
    とりあえず、講評もどき第一弾を書きました。
    もっとかけっちゃ! って希望者は申し出ると、詳細にして、より長文の講評が付くでしょうけど、手加減しませんのでお勧めはしません。

    さあ、今晩締め切り! でも多分明日の朝までは空いてます。
    まだの人頑張れ!
  • id:a-kuma3
    >書き終えた後は疲れてほかの作品を読む気力がでてこない・・・
    ふーん。ぼくは逆だなあ。
    他の人のネタに引っ張られちゃうので、回答するまでは読まないようにしてる。
    だから、投稿したときのご褒美って感じだけど >他の人の作品

    でも、今回はかきつばたの神様がつれないんで、ギブアップして、もう読んじゃおうかなあ、という気分で満載。
    # クイズの神様は降りてきたのになあ...
  • id:takejin
    たいてい最後の方なので、ネタ被らないように、読んでから投稿です。
    お題→プロット→試し書き→読んでみる→推敲→増えてないかな?→推敲、って感じ。
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2013/02/27 12:23:24
    終了しました。沢山の回答ありがとうございました。
    BAは世界観が大好きで、文章力もピカイチだった京さんに。
    次点は、初参加? のしじまもさんでした。

    あとは、読みやすさと面白さを基準に傾斜配分しましたが、あくまで私の好みですので。
    (↑予告通り、ルーキーさんには100ポイント+αの加点が付いてます。)

    また次回もよろしくお願いします。さあ、ライナーノーツやら感想やらで盛り上げれよ! 回答者たち
  • id:Bougainvillea
    初参加です!やったー!
    ありがとうございます!!!!
    モチーフにしたのは「でんぱ組.inc」というアイドルグループです!
  • id:misato385
    こちらでもBA有難う御座います♪
    今回も何人かお見かけしませんでしたが、それでも色々読めて楽しかったです~
    次は居なかったメンバーさんもルーキーさんも含めてパーッとできたら良いですね^^

    そんな私は今猛烈に!強烈に!激烈に気分が悪…いわけではありませんが、英語飽きてきた…
    日本語の勉強をしたい!!
    そんなわけで次のかきつばた誰か開いてくれないかなあ(他力本願です
  • id:kobumari5296
    京さん、BAおめでとうです!
    私も、いつか京さんのような物書きになりたいです……!

    次のかきつばた、楽しみですね^^
  • id:kobumari5296
    あ、すみません。スターくださった方、ありがとうございました!
    100突破♪
  • id:gm91
    書けなくてすまんです。

    国府津の魔法使い

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