この感覚を頭で理解したのは小2の頃で物心がつくのが遅かったはずの僕が今、現在まで何故かに覚えている気持ちです。
それはネットの掲示板であったり、都会の街中ですれ違う人々だったり色々ですが、この世界には様々な感情や様々な考え方、様々な価値観を持った僕以外の人間がたくさんいます。そこで僕は常に「あの人はどんな考え方で生きているのだろう」「色々な人と繋がってみたい」と考えてしまうのです。そして色んなことを想像した後は何故か空しく、そして寂しい脱力感が襲って来るのです。
僕と同じことを体験した人はいますか?この世界の過去から未来の∞通りの人々と人生を感じてみたいと思った方はいませんか?
私の好きな作家の多くはもう、亡くなっています。
また、大好きな両親も病気で早くに亡くなりました。
季節折々の自然の美しさや、面白い事に遭遇した時、「あの方ならばどう思うだろうか?」とか、「両親は、自分と一緒に楽しんでくれるだろうか」と思います。
しかし、その願いは叶わないのです。
それゆえ、悲しく、涙してしまうのです。
そして、自分は今44歳です。病気のこともあり、両親と同じく長生きは出来ないでしょう。
世界は広く、自然は美しく、世の中にはまだまだ、見聞きしていないことが沢山あるのです。
人生は短く、旅は長い……10代の時に、自分は既に、一人の人間が一生で体験できるであろう事には限界があることを知り、非常に悲しみました。
ただ、ご縁があって、どなたかとお話できたり、何かに触れたり見聞きすることが出来たらそれはそれは有り難いことで……残り少ない人生の時の中で、そういうご縁があとどれ位あるかわかりませんが、一つ一つのご縁を大切にと、そう思うことで、あまり深く悲しまないようにしているのだろうと思うのです。
人や物語の主人公と別れる時も同様に寂しいですよ。
2013/05/02 00:13:32