コメント欄に書いた Dietary Goal の原文は、1977年2月の初版がネットで読めます。
Dietary goals for the United States
57ページの Introduction に、スウェーデンに関連した記述が数ヶ所ありますが、お尋ねのものに最も近いのは "Diet and Exercise" だと思います。
スウェーデンの National Board of Health and Welfare が1969年から始めたキャンペーンで、European Food And Nutrition Policies in Action の 107ページ などに記述があります。
National Board of Health and Welfare が1972年に出版した "Diet and Exercise" が、Dietary Goal 原文の Bibliography にも掲載されています。(69ページ)
Diet and exercise (Open Library) によれば、全36ページの小冊子です。
57ページの Table 15 で引用されている Activities in Sweden to improve dietary habits は、残念ながら無料では読めませんでしたが、"Diet and Exercise" に関連した論文でしょう。
なお、共著者である Isaksson B. の The conditions for human nutritional research in Sweden は全文が読めます。
The Conditions for Human Nutritional Research in Sweden
これも参考になるのではないかと愚考します。
57ページの Introduction には、1968年の "Medical Viewpoints on the National Diet in Scandinavian Countries" も記述されていますが、これはスウェーデン、ノルウェー、フィンランドの3国によるものであり、重視されていない事は Bibliography にリストアップされていない事からも明らかです。
最後に、マクガバン委員会の設立との関連について。
そもそもこの委員会は、最初はアメリカにおける飢餓を研究するための委員会でした。
The committee's initial goal was to study the problem of hunger and recommend a multi-faceted federal response.
United States Senate Select Committee on Nutrition and Human Needs - Wikipedia, the free encyclopedia
ですので、マクガバン委員会の当初の設立目的と、1977年のマクガバン・レポートの内容は、言わば正反対の内容になっているわけです。
この両方をカバーするような研究やプロジェクトは想定できません。
念の為に、マクガバン委員会の設立当初について記述されている "Legislative history of the Select Committee on Nutrition and Human Needs" にも目を通してみましたが、スウェーデン関係の記述は見つかりませんでした。
従ってお尋ねの研究は、マクガバン委員会の設立とは無関係なのではないかと推察します。
以上、お役に立てることを祈りつつ。
現在USDAが運用している食品ピラミッドの原点となった論文のことですね。
アメリカの機関が、国民が健康的な食生活を送ることができるように食品ガイドを定めました。
この機関は食品を炭水化物やたんぱく質に細分化するプロジェクトを行っていました。
ところで、1950~60年代に国民の健康のための研究していたスウェーデンのアカデミーがフードピラミッドの原点のような表を作りました。
すなわち、炭水化物やたんぱく質で食品をある程度分類し、これをカロリーやらビタミンやらで細分化して、どの食品をどれだけとればいいのかを研究結果として公開しました。
同じ頃、アメリカでは機関が予算確保のため、アメリカの栄養失調をなくすためのプロジェクトを推進していました。
効率のいい食事をとれば、アメリカ国内の飢餓や栄養失調はなくなると考えた政府は、議会で飢餓撲滅の必要性を提案。
George McGovern議員を中心としたMcGovern委員会を結成しました。
この委員会がスウェーデンが作った表に注目して、これを効率化、細分化させ、それを基に救済政策を実施して、10年後にアメリカからは栄養失調が消えました。
当時は、基本的な食品を栄養別に表で表すという試みはあまりされていなくて、スウェーデンがはじめて行いました。
恐らく委員会結成の研究とはこれのことだと思います。
http://www.healthy-eating-politics.com/usda-food-pyramid.html
回答ありがとうございます。リンク先の内容はおおむね存じ上げているのですが、スウェーデンの研究の原典あるいはそれに類するものを具体的に明示したいので、プロジェクト名や論文名などがわかればと思っています。質問に補足を入れておきます。
なおスウェーデンの研究のプロジェクト名や論文タイトル、研究者など具体的なデータが必要です。PubMedなどのリンクなどもわかればうれしいです。よろしくお願い致します。
På en konferens i Göteborg 1973 höll Anna-Britt Agnsäter ett föredrag om basmat och om problemet med hur man skulle illustrera basen i kostcirkeln. En av åhörarna Fjalar Clemes kläckte idén om att triangeln kunde illustrera en bas. Anna-Britt Agnsäter fortsatte att utveckla ”kostpyramiden” till det som slutligen skulle bli matpyramiden. I september 1974 firade KF 75-årsjubileum och tidningen Vi gav ut ett jubileumsnummer till alla hushåll i Sverige. På mittuppslaget, i stor färgbild, presenterades matpyramiden för första gången. Den fick stor uppmärksamhet och gensvaret var starkt. Till skillnad från kostcirkeln gav pyramiden besked om hur mycket man skulle äta av bas respektive tillägg eller topp. Den hade uppenbara pedagogiska fördelar, men på Socialstyrelsen var man trampad på tårna. Man ville inte ha konkurrens till den egna kostcirkeln och började aktivt motarbeta matpyramiden.
http://www.mersmak.kf.se/Toppmeny-startsida-/KFBibliotek/Kooperativ-kronika-startsida/Sok/KF-Kronika---Visa-artikel/?articleid=641
ありがとうございます。これは1970年代の国立保険福祉省(という言い方が正しいかわかりませんが)が策定したフードガイドピラミッドの原案ですね。もう10年前の研究らしいのですがいかがでしょうか。
コメント欄に書いた Dietary Goal の原文は、1977年2月の初版がネットで読めます。
Dietary goals for the United States
57ページの Introduction に、スウェーデンに関連した記述が数ヶ所ありますが、お尋ねのものに最も近いのは "Diet and Exercise" だと思います。
スウェーデンの National Board of Health and Welfare が1969年から始めたキャンペーンで、European Food And Nutrition Policies in Action の 107ページ などに記述があります。
National Board of Health and Welfare が1972年に出版した "Diet and Exercise" が、Dietary Goal 原文の Bibliography にも掲載されています。(69ページ)
Diet and exercise (Open Library) によれば、全36ページの小冊子です。
57ページの Table 15 で引用されている Activities in Sweden to improve dietary habits は、残念ながら無料では読めませんでしたが、"Diet and Exercise" に関連した論文でしょう。
なお、共著者である Isaksson B. の The conditions for human nutritional research in Sweden は全文が読めます。
The Conditions for Human Nutritional Research in Sweden
これも参考になるのではないかと愚考します。
57ページの Introduction には、1968年の "Medical Viewpoints on the National Diet in Scandinavian Countries" も記述されていますが、これはスウェーデン、ノルウェー、フィンランドの3国によるものであり、重視されていない事は Bibliography にリストアップされていない事からも明らかです。
最後に、マクガバン委員会の設立との関連について。
そもそもこの委員会は、最初はアメリカにおける飢餓を研究するための委員会でした。
The committee's initial goal was to study the problem of hunger and recommend a multi-faceted federal response.
United States Senate Select Committee on Nutrition and Human Needs - Wikipedia, the free encyclopedia
ですので、マクガバン委員会の当初の設立目的と、1977年のマクガバン・レポートの内容は、言わば正反対の内容になっているわけです。
この両方をカバーするような研究やプロジェクトは想定できません。
念の為に、マクガバン委員会の設立当初について記述されている "Legislative history of the Select Committee on Nutrition and Human Needs" にも目を通してみましたが、スウェーデン関係の記述は見つかりませんでした。
従ってお尋ねの研究は、マクガバン委員会の設立とは無関係なのではないかと推察します。
以上、お役に立てることを祈りつつ。
DietaryGoalの初版の情報はじめ、そこに関わる内容の丁寧な追跡等、大変ありがとうございました。まとめていただいた情報の整理もふくめ、回答を読ませていただいて感動しました。
以上をもちまして、本件については終了したいと思います。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
DietaryGoalの初版の情報はじめ、そこに関わる内容の丁寧な追跡等、大変ありがとうございました。まとめていただいた情報の整理もふくめ、回答を読ませていただいて感動しました。
2013/05/16 09:58:05以上をもちまして、本件については終了したいと思います。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。