匿名質問者

第一次大戦後の反戦思想・反戦運動を簡単にまとめた本って、ないですか?

なるべく文庫や新書があれば最高なのですが・・・

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  • 終了:2013/07/07 22:35:04

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匿名回答1号 No.1

かつて、世界が第一次世界大戦を経験する前の時代には、戦争は国家が起こすものであるから、世界平和を実現するためには戦争を起こした国家よりも強力な国家が抗戦して戦争を終らせるしかない、という考え方でした。これは、帝国の戦争による恒久平和という考え方(世界最終戦争による永久平和)です。しかし、第一次世界大戦という戦争体験は、戦争による恒久平和というビジョンが間違いで、戦争で戦争を終らせることはできないという現実を世界に知らしめました。
こうした第一次世界大戦の経験により、国際反戦運動の父と呼ばれたドイツ人、エルンスト・フリードリッヒは、戦争は戦場の狂気を直視することでしか終わらせることができないという思想にもとづき、反戦博物館を開館させました。これが国際反戦運動の世界で最初の行動です。
この反戦博物館は、ナチスによって徹底的に弾圧され、フリードリッヒ自身も殺されかかり、反戦博物館はなくなってしまいますが、フリードリッヒが提唱した国際反戦運動は、戦場の直視、国境を越えた連帯などの理念として、その後さまざまな反戦運動・軍縮運動の場面で生かされることになります。
 

『戦争に反対する戦争』エルンスト・フリードリッヒ編/坪井主税、ピーター・バン・デン・ダンジェン訳(龍溪書舎、1988年/絶版)

匿名質問者

立派な本をありがとうございます。絶版・・・残念です。
文庫になってくれ!

2013/07/05 20:37:00

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