かきつばた杯を開催します。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5
〆切は
11/2(土)23時~ 自動終了期限前(質問者の都合により前後します)
お題:
「坂の上の~」
注意事項:
講評/感想は希望者のみ。
特に伺いは立てませんので意思表示のあった方のみ対応としますが、期限は設けませんのでいつでもどうぞ。
====
補足事項:(ポイントに興味のない方は読み飛ばしてOK)
1)内容が一定の基準を満たさない回答は基本点もカットします。(開催者判断)
2)開催者連想元ネタとの一致は、原則として採点対象外ですのでお好みで。
3)キーワードをタイトルに使う縛りがあります。
参考
http://q.hatena.ne.jp/1382212752
4)修正履歴は採点に影響しません。
5)作品の長さは2000字前後を目安としますが、長短は採点に影響しません。
『坂の上のお月様』
9年くらい前の話だろうか。
「お父さぁん、この公園から見える山があるでしょ、そこの上あたりに急そうな坂が見えるんだけどぉ・・・」
緑区公園から見える蒼実山があり、その山には、頂上につながる約45°くらいの坂がある。5歳くらいの私はあの坂を指して父に問いた。
「あの坂を登ったらァ、何があるのォ?」
「宇絵乃、あの坂の上には夏の夜になると、すごく綺麗なお月様が見えるんだよ」
父は私の質問に答えた。すると私はさらに細かくして聞いた。
「・・・キレイなお月様?そこって朝にお日様も見えるのぉ?」
「うーん、お日様は見えないな。それに、そのお月様を見るのも夏だけなんだ。簡単には見られないんだよ」
父は肩を落として言った。私の首は傾げるばかりだった。
「どんな、お月様が見えるのォッ?」
「そうだね、お月様のカケラが、最初はバラバラだけど、どんどんカケラが集まって一つのお月様になるんだ」
「・・・?」
月は見えるが陽は見えない・・・。夏でないと見れない・・・。さらに〔カケラが集まって一つのお月様〕・・・。
― 父の言ったことを、この時の私はあまり理解できなかった。
今、私は中2になっている。
丁度1学期が終わり、夏休みに入ろうとしていた時の話だ。
7月の終わりに終業式が行われた。
中学となると6時間キッチリ、部活も通常通りある。部活じゃあ夜の7時半まで残される。7時半になればもう真っ暗だ。
「宇絵乃ぉ、終業式だってのにこんな暗くまでやるって想定外だと思わない?」
私の親友である、幸奈が帰宅途中に話しかけた。
「言われてみれば確かにっ、とはいえ明日から休みだし・・・」
「でもフツー午前授業だよね。・・・それにしても暗いなぁ」
「そういえば、星がたくさん見えるね、でも月が見えない・・・」
「そうだね・・・・・・えっ、月?」
幸奈は、突然目を光らせた。
「・・・どうしたの?幸奈」
「突然だけど宇絵乃っ、蒼実山に行くよ!」
「ええっ!?」
ダッ!
幸奈は、急に私の手を引っ張って走り出した。
・・・蒼実山・・・。
「あの坂を登ったらァ、何があるのォ?」
「すごく綺麗なお月様が見えるんだよ」
私は、9年前の父に言ったことを思い出した。
・・・そうだ、あの時から気になってた、「「蒼実の上には何があるか」」。
「幸奈、蒼実の頂上に行くの?」
私は幸奈に手を離され、後をついて駆け出しながら言った。
「・・・そうだよ、頂上に行くんだよ、今から」
「今から・・・」
「そう!あの山には・・・」
幸奈、あの山・・・あの坂の上に何があるか知っているのか・・・?
(一体何があるんだろう・・・)
「ーねぇ、あの・・・ッ。・・・・・・」
(ーいや、やっぱり聞かないでおこう)
理由は自分でもよくわからないー・・・。
私は抱えていた言葉を言おうとしたが、やはり心の中に隠して置くことにした。
気がつけば走ってるうちに私たちは緑区公園を素通り、蒼実を登っていた。しかも今はその中腹だ。
「ここが蒼実の山か、公園が一望できる」
地層が全く新しい手触りを持つ。
「あ、宇絵乃ってこの山を登ったことないの?」
「あるもないも、こんな景色初めて見たよ」
そもそも蒼実どころか山を1つも登ったことなど、どこにもない記憶の書。
・・・この夜の公園の景色が私の目に向かって輝されている。オマケに星も付けばテストで言えば、80点以上。
「あ!この坂を登れば・・・!」
この坂を登れば、とうとう頂上・・・。というところに来た。
(さあ、一体何があるのか・・・。)
「さあっ登るよ、宇絵乃。」
幸奈は笑顔で私に言い掛けた。
スッ・・・・・・。
「ー着いた・・・!」
私たちは同時に言った。
私の体はフラフラしていて今にも倒れそうだった。
ーーついに登ることを成したのだ・・・。
しかし、よくよく見たら、
「あれ?なんだ、ホタルか・・・。」
ホタルが約九十匹、飛んでいるだけだった。
「ホタル、・・・あっ見て!」
「えっ?」
幸奈は私に目を丸くして言った。
・・・よくよく見ると、なぜかホタルがどんどん一丸と集まっていく。そして、全員が集まったらゆっくり飛んでいく・・・。
「・・・あっ!」
私は思わず大声をあげた。
ホタルが集まって、一つの丸になり、一匹一匹が尻を光らせる。
その姿は、・・・〔1つの光る満月〕に見えた・・・。
(満月・・・?)
「お月様のカケラが、最初はバラバラだけど、どんどんカケラが集まって一つのお月様になるんだ」
(そうか、そういうことだったのか・・・。)
カケラ=1匹1匹のホタル。そしてそれが集まり、1つの月になる・・・。
「綺麗だろ、宇絵乃。これが満月だ。」
「わっ!お父さん、いつの間に!」
私は驚いた。父は突然現れたのだ。
「ハハ、道理で帰って来ないと思ったから、予測して先回りしてたんだよ」
「そうだったの・・・?!」
まさか、蒼実を登ってたのが見通しとは・・・。
「ほら、宇絵乃。この景色を見てごらん」
「見てよこの景色。綺麗だね」
父と幸奈は私に微笑んで言った。
「うん・・・」
ホタルが光らせた月と、頂上から一望できる公園は満点的で、何よりも素敵な光に見えた。
『坂の上のステージ』
俺たちの住むこの小さな街には小さい公園がある。傾斜の低い坂を上った所にある大田公園と言うのだが、俺たちはそこを“田音”と呼んでいた。小学生の頃につけた略称だ。“音”の字がどこにも含まれていないが、低い段差のあるアスファルトで、同じ小学校に通う一人の少女が美声を披露してから、そこは野外ステージと化した。東京にある日比谷の野音に似せて、“たおん”。安直だが、小学生にしては素晴らしいひらめきだと思う。
「コウ、ここに居たのか」
しかし、もうそこがステージと化すことはないだろう。
「……兄貴」
「式、いいのか」
「ちゃんと行くよ」
演者がいないステージはステージではない。あの頃の暖かさはなく、ただ冷たく広がるアスファルトだ。
「コウ。俺は、お前に隠してたことがある――ソノのことで。」
倉本園との出会いは小学生の頃だった。おんぼろながらも見た目だけは立派な我が家の隣に引っ越してきたのが倉本一家だった。「主人の転勤で引っ越してきました、よろしくお願いしますね」と、菓子折りを持ってきた倉本夫人の後ろに見え隠れする小さな影を、俺は大好きなゲームから手を離し、部屋からちらちら見ていた。
「可愛い娘さんですね。お名前は?何歳かな?」
「くらもとその。六さいです」
「園芸の園で、ソノと言います」
「あらやだ。うちの息子は、コウと言うんです。ハチ公の公。二人合わせて、“公園”ね」
「素晴らしい偶然ですね。よろしくね、コウちゃん」
「……よろしく」
これがファーストコンタクトだった。
ソノは俺と同じ小学校に転入し、引っ越したばかりで、人見知りのソノはいつも、家が隣と言う接点がある俺の後ろにいた。そのせいか、“公園コンビ”が近所に浸透してしまった。
「コウちゃん。私ね、歌が好きなの」
小学校中学年だったろうか、兄貴とソノと三人で学校の帰路でソノが言いだした。
「意外。あんなにピアノうまいのに。家じゃピアノばっかりやってんのかと思った。頭良くないし」
「それは余計!発声練習とか、小さい時から家でやってるんだ。実は」
「俺は知ってたよ」
「何故」
「だって俺の部屋、ソノの部屋と近いから、声が聴こえるんだ。あれ好きだよな、あの、電話でよく流れる……」
「カノン。パッヘルベルの。合唱曲になっててね、好きなんだ。よかったら、コウちゃんと仁君、聴いてくれないかな……?」
「聴いてやってもいいよ。でも、どこで?」
「あそこがあるだろ。大田公園」
その時から、あの無意味な段差に、ようやく役目が出来た。ドがつく素人の耳で聴いても、ソノの歌声は人より格段に上手かった。澄んでいた。優しさに満ちていた。夢が溢れていた。それらすべてが俺を取り囲んで、口をポカンと開けたまま、俺は胸を締め付ける何かを感じていた。
時が過ぎ、ソノの歌と外見により磨きがかかり、“倉本園、歌手志望説”が浸透したころ、俺は高校に入学した。それまでは一緒に行き帰りしていたのだが、流石に地元の中学生と電車通学の高校生では時間が合わない。しかし家が近い事実は真実で、よく二人で田音へ行って二人だけのコンサートを開いていた。
「合唱部、入って正解だったな。やっぱりソノの歌はいいよ」
「へへ、ありがとう。コウちゃんが薦めてくれたおかげだよ」
ソノの歌声は進化し続けているが、芯は変わらずまっすぐだ。俺の胸はソノの上達と比例して締め付けが酷くなっている。本当は、それが何なのかもわかっていた。
「なあ、ソノ。聞いていいか?」
だからこそ、辛く苦しい。兄貴が母親に聞いたらしい、ソノの話。
「不治の病って……ホント?」「え?」
「余命半年……って、兄貴が行ってたんだけど。だから受験勉強よりも好きなボイトレに励んでるって」
「――噂だよ、噂。やだなぁコウちゃん、そんなの信じちゃって。」
ソノは分からないのだろうか。他人の心は読めないと分かっていても、悲しく、同時に怒りが込み上げてくる。
「そんなのって、なんだよ。こっちは真剣なんだぞ」
小学生の時からずっと俺の胸を縛っていた鎖が、こんなにも重く、尊く、辛くなっているのに。
「俺が今までどんな気持ちでいたのか、わかんねぇんだよな。だからこんな大事な話、はぐらかしてんだよな」
吐き捨てるように言い、俺は踵を返す。ソノが傷つくのは分かっていた。でも、こんな思いをするぐらいなら、嫌われて二度と会わない方がいい。公園コンビは解散だ、そう思った。
「コウちゃんこそ分かってない!」
凛としたソノの声が響く。ソノはステージから降りると、公園の出口にいる俺に叫んだ。
「私……コウちゃんが、私の歌が好きだって言うから頑張ってるのに!コウちゃんが、頑張れって言うから頑張れるのに!辛いボイトレ頑張ってるのに!」
「ソノ?」
「私、コウちゃんが好きなのに!」
語尾が分からないぐらいに泣き叫んだソノは、ヘナヘナと重力に身を任せ、しゃがみこんで泣いていた。俺はなんて馬鹿なんだろう。
「馬鹿ソノ、大声出したら、喉、傷めるだろう」
「コウちゃん」
「ソノ、うちの高校来いよ。合唱部、強いし。て言うか、それを基準に高校選んだんだ。一緒にいようよ。好きだよ、ソノ。」
「コウちゃんっ……御免ね」
しかし、現実は残酷だ。
「私、あと半年なの。半年しか、生きられない。」
翌年四月。ソノは呪いにかかったような猛勉強の末、見事に俺の通う高校に入学した。入学式当日、一目散に合唱部の部室に行って入部届を提出した。一年生の最初の舞台、文化祭のために一生懸命練習に取り組んだが、間に合わなかった。
「カセットテープとウォークマン?兄貴、古典的だね」
「ソノから預かってたんだ。ソノが逝ったら、渡してほしいって」
「……なぁ、兄貴。俺……ちゃんとアイツの彼氏でいられたかな」
カセットテープにはピンクのシールに赤い丸文字で、“コウちゃんへ、遠い日の歌。 倉本園”と書いてある。
「お前らは互いに互いを求めてた。お前がいたから、ソノは直前まで辛いレッスンに通う事が出来た。だから、このテープがある。それが全てだ。その歌の歌詞にあるが……迷わず直線距離を進める道なんて、そうあるもんじゃないんだ。」
兄貴の言葉は、あまり聞こえない。はっきり聞こえるのは、ソノの綺麗な歌声だけ。
「先に行くぞ、そろそろ式が始まる」
「おう」
式は音楽葬だと言う。赤く腫れないようにティッシュで押し付けるように目をこすり、俺はソノのラストステージに向かった。
講評です
文章はこなれて読みやすいです。ストーリーも悪くないのですが、安直に人を殺さなければもうちょっと高評価でした。あるいは、
亡くなることへの悲しみとか、亡くなったあとでの寂しさというところの描写が描き込まれるとぐっと良くなる気がします。
講評ありがとうございます。
昔に比べれば、少しは成長したようでよかったです。
題材が“恋人の死”なのに、その後の主人公の心境など、書けていませんね……
安直に考えすぎていたようです。
やっぱり描写不足が否めないと実感。ポイントをもらえただけでもありがたいです。
"坂の上の風景”
小学生の頃、自分は今住んでいる街とは違う街にある
団地に住んでいた。
今でも交流してる幼馴染と一緒に少し遠くにある小学校まで
帰宅時は一緒に帰っていた。
ある時、幼馴染の持つ自転車で自分の住む団地の入り口の坂道を
2人乗りで一気に駆け下りた事がある
とても怖かったけれど同時に楽しめたという記憶が今でも
残っていたりする
そんな幼馴染と中学になったら一緒に登校時も一緒に通うようになった
中学校は、小学校とは逆方向にあるのだけど
そこも坂をいくつか越えないといけない所にある
高台にある場所だった
通学する道のりは正直楽なものじゃなかったけれど
幼馴染と一緒に通えるのは自分にとってとても楽しかった事を
今でも覚えている。
そんな幼馴染と一緒に通ったのは自分が今住んでる街へ
引越しをしたことで終わりを告げた
そして今では中学の途中まで過ごした街での期間に比べて
今住んでいる街で過ごした時間のほうが多くなった
でも、団地の入り口の坂の上から2人乗りで駆け下りた時の
風景、中学校へ通う途中の坂の上からみた風景が懐かしく思う
今ではそこもすっかり違う風景になっていて
私の心の中にある景色とは違ったりするけれど
でも久しぶりにその道を歩いてみたい
そんな気がしているのだ
『坂の上のお月様』
9年くらい前の話だろうか。
「お父さぁん、この公園から見える山があるでしょ、そこの上あたりに急そうな坂が見えるんだけどぉ・・・」
緑区公園から見える蒼実山があり、その山には、頂上につながる約45°くらいの坂がある。5歳くらいの私はあの坂を指して父に問いた。
「あの坂を登ったらァ、何があるのォ?」
「宇絵乃、あの坂の上には夏の夜になると、すごく綺麗なお月様が見えるんだよ」
父は私の質問に答えた。すると私はさらに細かくして聞いた。
「・・・キレイなお月様?そこって朝にお日様も見えるのぉ?」
「うーん、お日様は見えないな。それに、そのお月様を見るのも夏だけなんだ。簡単には見られないんだよ」
父は肩を落として言った。私の首は傾げるばかりだった。
「どんな、お月様が見えるのォッ?」
「そうだね、お月様のカケラが、最初はバラバラだけど、どんどんカケラが集まって一つのお月様になるんだ」
「・・・?」
月は見えるが陽は見えない・・・。夏でないと見れない・・・。さらに〔カケラが集まって一つのお月様〕・・・。
― 父の言ったことを、この時の私はあまり理解できなかった。
今、私は中2になっている。
丁度1学期が終わり、夏休みに入ろうとしていた時の話だ。
7月の終わりに終業式が行われた。
中学となると6時間キッチリ、部活も通常通りある。部活じゃあ夜の7時半まで残される。7時半になればもう真っ暗だ。
「宇絵乃ぉ、終業式だってのにこんな暗くまでやるって想定外だと思わない?」
私の親友である、幸奈が帰宅途中に話しかけた。
「言われてみれば確かにっ、とはいえ明日から休みだし・・・」
「でもフツー午前授業だよね。・・・それにしても暗いなぁ」
「そういえば、星がたくさん見えるね、でも月が見えない・・・」
「そうだね・・・・・・えっ、月?」
幸奈は、突然目を光らせた。
「・・・どうしたの?幸奈」
「突然だけど宇絵乃っ、蒼実山に行くよ!」
「ええっ!?」
ダッ!
幸奈は、急に私の手を引っ張って走り出した。
・・・蒼実山・・・。
「あの坂を登ったらァ、何があるのォ?」
「すごく綺麗なお月様が見えるんだよ」
私は、9年前の父に言ったことを思い出した。
・・・そうだ、あの時から気になってた、「「蒼実の上には何があるか」」。
「幸奈、蒼実の頂上に行くの?」
私は幸奈に手を離され、後をついて駆け出しながら言った。
「・・・そうだよ、頂上に行くんだよ、今から」
「今から・・・」
「そう!あの山には・・・」
幸奈、あの山・・・あの坂の上に何があるか知っているのか・・・?
(一体何があるんだろう・・・)
「ーねぇ、あの・・・ッ。・・・・・・」
(ーいや、やっぱり聞かないでおこう)
理由は自分でもよくわからないー・・・。
私は抱えていた言葉を言おうとしたが、やはり心の中に隠して置くことにした。
気がつけば走ってるうちに私たちは緑区公園を素通り、蒼実を登っていた。しかも今はその中腹だ。
「ここが蒼実の山か、公園が一望できる」
地層が全く新しい手触りを持つ。
「あ、宇絵乃ってこの山を登ったことないの?」
「あるもないも、こんな景色初めて見たよ」
そもそも蒼実どころか山を1つも登ったことなど、どこにもない記憶の書。
・・・この夜の公園の景色が私の目に向かって輝されている。オマケに星も付けばテストで言えば、80点以上。
「あ!この坂を登れば・・・!」
この坂を登れば、とうとう頂上・・・。というところに来た。
(さあ、一体何があるのか・・・。)
「さあっ登るよ、宇絵乃。」
幸奈は笑顔で私に言い掛けた。
スッ・・・・・・。
「ー着いた・・・!」
私たちは同時に言った。
私の体はフラフラしていて今にも倒れそうだった。
ーーついに登ることを成したのだ・・・。
しかし、よくよく見たら、
「あれ?なんだ、ホタルか・・・。」
ホタルが約九十匹、飛んでいるだけだった。
「ホタル、・・・あっ見て!」
「えっ?」
幸奈は私に目を丸くして言った。
・・・よくよく見ると、なぜかホタルがどんどん一丸と集まっていく。そして、全員が集まったらゆっくり飛んでいく・・・。
「・・・あっ!」
私は思わず大声をあげた。
ホタルが集まって、一つの丸になり、一匹一匹が尻を光らせる。
その姿は、・・・〔1つの光る満月〕に見えた・・・。
(満月・・・?)
「お月様のカケラが、最初はバラバラだけど、どんどんカケラが集まって一つのお月様になるんだ」
(そうか、そういうことだったのか・・・。)
カケラ=1匹1匹のホタル。そしてそれが集まり、1つの月になる・・・。
「綺麗だろ、宇絵乃。これが満月だ。」
「わっ!お父さん、いつの間に!」
私は驚いた。父は突然現れたのだ。
「ハハ、道理で帰って来ないと思ったから、予測して先回りしてたんだよ」
「そうだったの・・・?!」
まさか、蒼実を登ってたのが見通しとは・・・。
「ほら、宇絵乃。この景色を見てごらん」
「見てよこの景色。綺麗だね」
父と幸奈は私に微笑んで言った。
「うん・・・」
ホタルが光らせた月と、頂上から一望できる公園は満点的で、何よりも素敵な光に見えた。
講評です
まずポイントは作者の熱意と工夫がよく伝わってきたところです。
予告の時はなんか進歩ねえなあ(失礼)と感じていたのですが、見事に裏切られました。参りました。
基本的なストーリー展開はありふれたものではありますが、優しさの滲むよいお話だと思います。今後に期待します。
他、細かいところ。
・45度の坂はそうそうない。もしあっても簡単には登れない。
・地層の手触りとは?
・記憶の書? 記憶でいいじゃん
・蛍が一つに集まる理由、があると良い感じ。水がそこに湧いてるとか。
・満点的、ってなんじゃい。
基本的に文章が雑でかなり損をしています。ガンガレ
講評ありがとうございます!
いろいろとためになります。
文章でよくわかんなかったり、曖昧だったりとか...。
いろいろありがとうです。
坂の上の池
春だ。憂鬱な春だ。とにかく、春はよくない。特に夜がいけない。
朝も二番目にダメだ。春の朝の最悪さは、今体験している。
この足元に転がっている塊だ。
地面に張り付いている、茶色の薄膜状の物質と、その周囲に展開している様々な色の小塊。その全体を覆って、次第に坂の下へ広がってい甲としている赤黒い液体。
ゾッとするその物体は、ガマガエルだ。
坂の上に池があって、そこにはガマガエルが繁殖している。
春の夜は、カエルの饗宴が毎日行われ、鳴き声はあたり一面に響き渡る。家の中にいても、会話ができなくなるほどだ。
そして、何を考えているのか、夜に池から這い出す輩が後を絶たず。
朝には、出歩いて道路の真ん中をヨタついているのが車に轢かれる。
出来上がるのは、焼けていないカエルせんべい。
春の朝は、坂のどこかに毎日せんべいが数枚。ひっくり返されるのを待っている。
「母さん、カエル池なんとかなんないの?」
毎年春先に母に聞く。母の答えもいつも一緒。
「このあたりの地主さんの作った公園だからねぇ。」
「山本さんに言ってみてよ」
「山本さん、池の真裏だよ。あの声が好きなんだそうだから、話にならないのよ」
今年は、何とかしてやる。今夜は新月だ。
夜中を回って、坂を上る。細くて緩やかに、左右に曲がった坂。
中腹にある家から歩いて登ると、息が上がるくらい急な坂だ。
両側に繁った木々が、新緑の枝を広げている。顔に張り付いた、濡れた何かは、公園の入り口の柳の葉だった。
深夜の公演は、街灯が壊れていて、足元が見えないほど暗い。闇の中、カエルの低い鳴き声が響いている。
グーグーグーグー グーグーグー
何匹いるのかわからないが、シンクロしていて、一定のリズムを刻んでいるかのようだ。耳栓をしていても、頭や腹に響いている。周りの木々も、その振動に合わせて震えている。
たどり着いた池は、真っ暗で何も見えない状態だった。
懐中電灯を向けると、水面がかすかに波打っている。よく見ると、水面と見えたのは、全てカエルの背中だった。池が、カエルで覆われていた。
想像していたのよりも、カエルが多い。これは池ではない。ただのカエルの塊である。
差し渡し30m程度の丸い池が、カエルになっている。
グーグーグー
という声に合わせ、池の表面が膨らみ、縮む。池が鼓動しているようだ。
「さて、やりますか」
背中のリュックを降ろし、なかから水筒を取り出す。池の一番奥へ行って、その中身を池に入れるだけだ。
中には、カエルの嫌いな化学物資が入っている。ネットで絶大な効果があると言っていたものだ。
鼓動するカエルの池の周りを奥へ進む。山本家と池の間に到着した。
ふたを開ける。水筒を傾け、中身を池に注ぐ。
足元から、鼓動が消えていく。波紋のように、池のふくらみが減っていく。
耳栓の向こうが、静寂になった。
とたんに。
池がはじけた。
いままで一体となって鼓動していた池が、バラバラの小さな塊に分かれ、公園の出口へ流れ出した。
鳴き声も立てず、池が中から盛り上がり、坂の下へ向かって流れている。池から公園出口までの地面は、もう見えない。鈍く光る薄黒く波打っている。
10分経った。池から湧き出るカエルはまだ途切れない。延々池は、カエルを吐き出し続けている。
「何匹いるんだろう」
数え切れない、が正解に思える。
池から湧き出てくるヌメヌメとした流れは、途切れない。
メキメキという音がする。目を凝らすと、公園の入り口の柳が傾いている。柳の葉にカエルがびっしり取りついていて、その重みでたわんでいるようだ。見る間に柳の枝は角の丸い塊で覆われていく。
ミシっという音とともに、柳が黒い流れに飲みこまれた。
途切れることのない黒い流れを足元に感じながら、ただ立ち尽くしていた。
気が付くと、夜が明けていた。
足の下の池は、すっかり何もなくなっている。大きな穴が開いているだけだ。
その向こうは、木々のなくなった公園が見える。池、いや元池を回り込んで、公園の出口に向かう。
公園の出口の横には、根本から無残に折られた柳の木の根がある。その先には、ところどころに黒いしみのようなものが貼り付いた坂がある。
坂の入り口に立って、下を見た。
坂の両側にあったはずの建物が、なくなっていた。
緩やかにカーブしていた坂が、まっすぐになっていて、その広くなった部分が全て削られている。
そこには、黒いしみと塊が転がっている。言わずと知れたカエルだ。
坂の中腹にあったはずの家がなくなっている。
「最悪だ。カエルを追い出したのに」
坂に張り付いた、無数の黒いせんべいを見ながら。
「帰る家が無くなった。」
どうもです。
本題を書く前のスケッチだったんですが、とりあえず形になったので投稿しました。
本題はいじりすぎて出せなくなっちゃいました。
そうですよねぇ、ひねってません。
やっぱもう一本あったのですね。
延長コール来ねえから、連休だしね…とか勝手に邪推してたんですが、催促すればよかったです。ってなわけにも行きませんが。
お疲れ様でした。
『坂の上のBA』
「コイルさん!かきつばた杯が開催されました!」
僕は、コイルさんの家のドアをバンと開け、挨拶がわりに言った。
「なるほど、サンダー。今回で51だな。で、お題はなんだ?」
「今回のお題は、ぎんがですよ。」
8月10日。かきつばた杯をやるとの通知で、僕はコイルさんの代わりに[かきつばた会場]に行った。
今回は第51回目、お題は銀河となっている。
コイルさんは実はこれで3度目。割と新人なのだ。
「うむ、俺もこれで3回目の出場となる。さすがに、慣れはしてないけどー」
「まあ、2回やった成果がどれだけあるかですね」
コイルさんの言葉に僕はニヤリと返した。
「そうだな、銀河か・・・、何か良いネタはないだろうか・・・」
「銀河といえども・・・、宇宙とか・・・?」
「宇宙か・・・、でも若干ありきたりのような・・・。」
さっそく僕とコイルさんは、銀河のネタについて頭を回転させている。
「銀河と言ったら宇宙・・・、何とかしてオモシロイ、ストーリーにできないでしょうかねぇ」
僕は目を閉ざせて考えていた。すると、
「!・・・ッ、なあサンダー。「惑星が言葉を言えばどうだ」って考えたことはないか」
「・・・えっ?」
唐突だった。
でも、言われてみれば確かにそれは面白いことになるかとも思った。
「なるほど、ネタは、星の物語・・・これは面白そうですね」
「だろ?サンダー。よし、ネタが浮かんだところで書くぞ」
「えっ、詳しくは・・・」
「それは製作中に教える」
そして、コイルさんの創作文章タイムというのが始まる。
「・・・それで、太陽系の惑星の地球が主人公っていう・・・」
「なるほど、実に面白いです」
「さて、文章をPCで打つか」
ひとまずコイルさんは机に乗っているPCを持ち上げて、小さいテーブルに置いた。
コイルさんは文章を一部PCで打ち、5分後に手を止めた。
「ひとまず冒頭を書いたが・・・」
宇宙のどこかに「銀河系」というのが存在していた。その銀河は数多くの惑星が暮らしていた。
中でも最も有名とされたのは、「太陽系」。
(中略)
地球「今日も・・・平和ですね・・・。」
太陽「ああ、そうじゃなあ・・・。」
「なるほど、銀河系をスピンオフってことですか。その後は太陽系で、惑星たちが話をしてるってやつですか。」
「では、続きを書いてみるぞ」
海王星「あっ!、そういやあさあ、みんなあの時を覚えてる?」
そう・・・、あの時は、銀河系は大混乱に落とされた・・・。
あれは1億年前のことだ・・・。
・・・・・・・・・・・・
太陽「やはりこの世界平和じゃなあ・・・。」
しかし突然・・・
「うむ?会話で、事件が起こる前の平和をあらわすのですね。話がつながりさえすればいいですねぇ。」
「話がつながればか・・・。そのあとは・・・」
バルジ「大変だ!我ら銀河系にアンドロメダ銀河が襲撃してきたぞ!一同、直ちに非難するのだ!」
なんとアンドロメダ銀河が地球に襲撃してきたのだ。
地球「どうしましょう・・・。」
「アンドロメダが銀河系に襲撃したというのにしてみたが?」
「そういえば、何十億年も後くらいに銀河系とアンドロメダが衝突するというのがありますが、それを元ネタにするとはですね」
「そのあとはどういうつながりにすればよい?」
「アンドロメダがどんどん襲撃を強めさせましょう。悪役のシーンは重要。といいますからね」
地球「こうなればみなさん・・・。もう黙ってはいられません。みなさん、行きますよ!」
バルジ「くそっ・・・、誰かなんとかできんのか・・・!」
?「私が参ります」
バルジ「これは・・・何億年に一度に現れるか現れないかと言われる伝説の・・・」
「ほぉ、ヒーローの登場ですか。ここはとっておきのシーンですよ。悪とどう戦うかですねぇ」
そしてコイルさんは、僕のアドバイスを元にPCのキーボードを打っていく。
僕が一番最後のアドバイスをして約20分後・・・。
「よし!『銀河系を救った太陽系』完成ッ!」
「書き終わりましたか、コイルさん。さて、前回と前々回の成果がどれだけあるかですねぇ」
「そうだな、サンダー。さて、前回よりはいい手応えだ。BAの自信はなくはないぞ」
「それでBAですか。まあ、今回は信じてやってもいいでしょう」
「では、投稿させてもらう」
コイルさんは、PCからかきつばた杯ホームページへ作品を投稿した。
8月15日。本戦は締め切られた。
僕たちはかきつばた会場に向かうと、結果発表が出ていた。
会場には結果を発表する室内があったが、コイルさんだけ入って僕は入らなかった。
(さあ、コイルさん。来るか・・・?)
僕は1人で待合室で結果を待っていた。
騒がしそうな声も室の外ではよく聞こえなかった。
-1時間後、コイルさんが室から出てきた。
「コイルさん、どうでした?」
「・・・逃しちゃったよ、ベストアンサー。」
コイルさんは肩を落とした。ある程度は予想してたが・・・。
「内容はいいが、文章力はイマイチだったみたいだ。次から気をつけねばな」
「・・・・・・」
コイルさんは顔をうつむかせながら笑い顔で僕に一言。
そしてコイルさんは、早歩きで姿を消していった。
(コイルさんには、BAは早すぎたか・・・)
「コイルさん、遊びに来ました」
数日後に僕はコイルさんの家を訪れた。
「おや?留守なのかな?」
鍵が空いていたドアを開けたら、そこには誰にもいなかった。
無断ではいるのは悪いとは思ったが、まあすこしくらいいいだろと思って入ってみた。
「おや、この紙は?」
コイルさんの机には何かが載せられた紙が乗っていた。
短歌だ。
「なるほど、[ベストアンサー目指してやるぞ]を伝えたいのか。難しい・・・、坂の上にはなるけど。・・・ったく、新人のクセにホントにムチャしますね。コイルさん。」
かきつばた まだまだ高い 坂の上
ベストアンサーの 坂登りゆけ
講評です
発想はよい。こういうの好きです。
でも、練り不足。このままだと日記です。語られなかった舞台裏で何かお話をつくらないといけない。二人の友情とか喧嘩とかコ
イルさんの野望とかなんでもいいのです。
こちらも文章が雑すぎる。思いつきで書いた後読み返してないよなあ、という印象。
ここは、あまり気にしない人もいますが、才能ではなく努力や情熱で埋まるところなので私は厳しいです。
ラストの一句は良い感じですね。「お題効いてねえじゃん」と思ってたところにビシっと決まった感じ。
講評ありがとうございます!
伝えるところは伝わるようにせねばなりませんね。
もっとお話を作る...。
ありがとうございます。
機会さえあればリベンジしてみようかなと思います。
『坂の上の再会』
「やはり来たか。来ないと思っていたわけではないが」
男は右手で頬を撫でながらつぶやいた。満月に照らされたその姿は女と見間違うほど華奢で、且つ美しさをもっている。細く長い指で撫でた頬は、高級ブランドのスーツを着こなす紳士のイメージ似合わない鮮血の紅で染まった。左手には紅よりもっと似つかないものが握られている。瞳はまっすぐに、目の前にいるジャージの女性に向けられている。正確には、女性の握る銃口であるが。
「落ちましたね。昔なら拳銃の弾をよけるくらい、朝飯前だったでしょう。師範代の名が廃るわ」
「お前の腕が上がったんだよ、凛。道場(いえ)では、もう師範代か?気づいた時には門弟が百を超えたという伝統ある殺人道場、三鷹派の」
「師範の長子のあなたが逃げましたからね。純血は私しかいませんから――兄様?」
始まりがいつなのかは分かっていない。気づいたときには結成されていた、殺人集団・三鷹派。師範を頂点として純血の子孫が継いできた彼らは、武士の時代は刀を振り回し、三鷹の名を口に出すだけで庶民を震え上がらせたと言う。時が進んでも仕事が絶えず、政府の要人やら官僚やら、俗にいうお偉いさんから贔屓にされ、百を超える門弟は、東京の外れで各々の分野の稽古に勤しんでいる。そこは三鷹派道場と呼ばれ、政府によって何もかもから存在を隠されている為、今後も安泰と思われた。数か月前の師範の死亡、そしてその長子であり、師範代の逃亡事件が起きるまでは。
「師範秘書はどうした」
「殺した。言っておきますが、彼は吐きましたよ。師範に昇格する目前で師範代がいなくなった事件の真相を。要するに、師範代・三鷹譲が武器を持って道場から逃亡したと」
「そうか、吐いたか……」
「皮肉なものね、味方だと思っていた人間に裏切られ、追いつめられるなんて。しかも、自分の妹に」
「お前は何をしたい、凛」
凛は拳銃を握る左手はそのままに、右手でジャージの右ポケットから弾を取り出す。その滑らかな動作の間左手は微かな動きも見せない。体幹、その他諸々の筋肉――全てが暗殺稼業に向くように作られた証拠である。
「覚えてますか?この坂……修行時代、よく兄様と共にトレーニングを行った場所です。そして」
譲が拳銃に弾を装填している間も、凛は全く動かなかった。これ以上ないチャンスであるのに、九十度の角度で上げていた左手をおろし、ただ兄を見ていた。
分かっていたのだ。これから起きることが。それに対して自分がなすべきことも全て。
凛はうつむき、ぽつぽつと言葉を紡ぐ。譲は妹のそれを見つめながら、慣れた手つきで準備を整える。表情はない。月に雲がかかり、その光を奪っていく。まるで自分の心のようだ、などと自嘲的なことを考えていた。
「私たちが初めて人を殺めた場所です」
「小学生の頃か。最初は、二人で仕事を行っていたからな。その前に、よく俺がここに居ると分かったな」
「これでも私はあなたの妹です。共有時間の一番長い生物ですから」
「俺を……殺すか?やめておけ。俺はもう、人殺しはしたくない」
「同感です。兄様は、覚えていないのですか?」
譲と凛の思春期の全ては殺しで埋められた。この坂の上で何人もの子供たちが遊ぶのを見送った闇で、只管空砲を打ち続け、そして初めて人を殺めた。子は産まれる家を選べない。三鷹という家に生を受けたばかりに、と、何度二人で泣いただろう。
人殺しは、悪いことだ。悲しいことだ。そして――辛いことだ。
「きっと兄様は、暗殺稼業から離れるために物理的に距離をとった。そう思った。でも行く場所がない。だとしたら、ここにいる。この坂の上で誓った約束を覚えている。私はそう、思いたかった……」
「正解だ。それに……忘れるわけないではないか」
お互い、銃を向けあう。月を覆っていた雲が去り、再び坂の上は明るくなった。この悲しい兄妹を迎えるかのような光だ。
「いち、に……とか、やるか?」
「西部劇でもやりませんよ。せーの、でいいんじゃないですか」
「三鷹派は、どうなるだろうな」
「そんなの知りません。父上もいない。もう、私たちには関係のないことです」
「そうだな。仲間を信じろというのも、親父の教えの一つだ」
凛が笑みを浮かべる。譲も笑った。そして
「せーの……」
パン
「ねぇ、兄様。私、人殺しなんてしたくないです」
「じゃあ、もしまたここに来れたら、互いを撃つか」
「それは人殺しですか?」
「いや……」
この世の裏を失くす、大きな一歩だ。
講評です
設定は好きです。それだけにもうちょっと描き込み練り込みほしかったです。
時間不足だったかな。これも続編楽しみに待ってます。
ドキドキワクワク
講評ありがとうございます。
こちらも、少しは成長している……?
こういう設定、好きなのです……「好きだよね~」と呆れられるほど。
続編ですか!わぁ、嬉しいです!
完成したらブログにアップするので、よろしくです。
ドキドキワクワク、していただいて嬉しいです。
講評です
2013/11/03 22:28:20まずポイントは作者の熱意と工夫がよく伝わってきたところです。
予告の時はなんか進歩ねえなあ(失礼)と感じていたのですが、見事に裏切られました。参りました。
基本的なストーリー展開はありふれたものではありますが、優しさの滲むよいお話だと思います。今後に期待します。
他、細かいところ。
・45度の坂はそうそうない。もしあっても簡単には登れない。
・地層の手触りとは?
・記憶の書? 記憶でいいじゃん
・蛍が一つに集まる理由、があると良い感じ。水がそこに湧いてるとか。
・満点的、ってなんじゃい。
基本的に文章が雑でかなり損をしています。ガンガレ
講評ありがとうございます!
2013/11/04 06:29:52いろいろとためになります。
文章でよくわかんなかったり、曖昧だったりとか...。
いろいろありがとうです。