魔法少女を作ろう!!
参考質問:http://q.hatena.ne.jp/1326594712
回答フォーマットは、イラスト(ラフ、コンテ可)でもショートストーリーでもプロットでも設定集でもなんでもかまいません。
熱くて濃い回答を希望しますっ!
(参考質問の回答No.5、No4、No9のせめて半分ぐらいの情熱と手間をかけて欲しいですっ無理そうな方は回答をお控えください)
あとのことは補足に書きますっ
かきつばた杯にしたのは、なんとなく。お話を書きたい人もいるでしょうし、目立つかなっと思って……。でも番外編です。お題:魔法少女
日本にはサリーちゃん、メグちゃん、ミンキーモモ、最近ではまどかとか、あやかしちぇんじ!(魔法が使えない打撃系)など。もちろんプリキュアも。
バリーションも多く、日夜魔法少女が生み出されていますよね?
魔法少女は日本の伝統芸能であると言っても過言ではないと思いますっ
そんなわけで、まったく新しい、あるいは、クラシカルな、圧倒的に古典的な、斬新な……
なんでもいいのでみんなで魔法少女モノを企画して楽しみましょうっ!
ってのが趣旨です。
他の方の回答(設定)を小説化したり、イラストにしたりするのは有りにします。
この設定のここがこうだったらいいのにとか思ったらじゃんじゃん自分の意見を出してください。
ベストアンサーは決めますが、ポイントは均等配分の予定です。
あと、あまりにも好きすぎる回答は、わたしがそれを元にしてお話を書くのを許してくださいっ!
♪大変参考になるサイト
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=359...
↑ここまでもクオリティーは、時間的にも無理ですけど、なんかやりたいことってこういったのの土台作りの感じです。
こんなはちゃけたのでもいいです。
『MAGICAL SEASONS +α』
それぞれ春夏秋冬の属性を受けつぐ魔法少女。
地脈の流れを乱す怪物エコサイドに対して、自然の意思を魔力へ変えて戦う戦士たち。
たがいを信じ、たがいを守り、たがいを導き、たがいを見る。
四人の少女は一心同体。
そのはずだった。
だが今ここに魔法少女は五人いる。
エコサイドの生みだした偽者が一人いるはずだが、誰なのかがわからない。
本来ならば誰がどの季節を受けついでいるかは自然と決まる。その属性を名前にすることで、魔力の流れを整えることができる。しかし一人多すぎる今、自分自身の属性すら感じとることができなかった。
しかたなく、五人はそれぞれのカラーにあわせた名前で呼びあうことにした。
今夜もまた、寝静まりかけた都市の闇で、魔法少女とエコサイドが戦っていた。
魔法でつくりだされた光弾が路地裏を照らし、強化された肉体でふるわれる杖が槍のようにエコサイドの急所をつらぬく。
戦っている少女はたった一人。しかし苦戦しているようすは全くなく、冷ややかな表情のまま、巨大な怪物を消滅させた。
弱体化しているとはいえ、魔法少女が怪物に負けるはずがない。だからこそエコサイドは偽者をおくりこんだのだ。
怪物の消滅を見とどけた少女の背後に、四つの影が降りたった。
「また今夜も、一人で終えてしまったのかしら?」
影の一つが、魔法少女の背中に声をかける。
ふりむきもせず冷たい声が返る。
「もとより私は、貴方がたの誰一人として信用していない」
シーズンアクア。無敵の技量。
スカイブルーとホワイトを基本色として、アイスブルーの差し色が入ったワンピース。
怜悧な表情、長身痩躯。とぎすまされた刃のような立ち姿。清流のように美しく艶やかな長髪が背中へ垂れている。
絶対の正義があると考え、先頭に立って怪物と戦う。仲間を待つことはない。ひとりで戦う姿を見せれば、きっと本物と信じてもらえるはずだと願っているから。
とがらせた口から文句がもれる。
「そっちが勝手に先行してんだろ。俺たちにも敵を残しとけよ」
シーズンブラッド。超人の肉体。
オレンジとクリムゾンの、動きやすそうなジャケットとスパッツ。
表情も体躯も、小柄な少年のよう。せっかく出てきたのに敵がおらず、ありあまった元気を発散できなくて、とりあえずシャドーボクシング。
とにかく戦いたい、暴れたい。魔法は肉体を強化させるためだけに使う。難しいことは考えられないし、考える意味がないと思っている。いっしょに戦いさえすれば、その瞬間から仲間になれると信じている。
ため息とともにおだやかな声。
「はやる気持ちは理解しますが、一人で戦うのはやめましょう。疑われたいわけではないのでしょう」
シーズンマロン。博学の術師。
ふわっとパニエで広がった、柔らかそうなクリーム色のエプロンドレス。
ひそめられた細い眉。ボリュームのある栗毛。包容力を感じさせる豊満な体型に、おとなびた表情。
いつも中心に位置して、全員に目を配り、魔法少女として導こうとしている。優しげな表情を崩すことなく、今は真意を隠そうとしている。弱すぎる敵を一人で倒してみせているアクア。信用をえるために茶番を演じている偽者を名指しするのは、しっぽをつかんでから。
消え入るようなつぶやき。
「他人を信用しない人間が、他人から信用してもらえるわけ、ないよね……」
シーズンヴィオレ。最強の魔力。
パールホワイトのフードとマント。ゴールドとヴァイオレットの縁取り。
小柄な体躯。伏し目がちな瞳が右に左にせわしく動く。まるで人間に馴れていない野生の小動物。
普段の言動から、アクアを怪しんでいるのだと周囲から思われている。しかし本当に怪しんでいる相手は、自分を可愛がってくれているマロン。いつのまにか中心にいて支配している。野生の勘がおびえを生み、いっそうマロンの保護欲をそそる。
しずんだ空気をごまかす笑い声。
「と、とにかく敵はやっつけちゃったんだから、みんなもっと喜ぼうよ!」
シーズンチェリー。凡庸の少女。
ピーチホワイトの基本色に、ローズピンクの差し色。少女趣味のワンピース。
よくある身長。ありきたりな体型。ふつうの顔。魔法少女らしさを満たしつつも、突出した個性はもちあわせていない。
平凡なのは肉体だけではない。その心も同世代の少女とかわりばえがない。ある時に与えられた魔法の力。使いかたなんてわからない。他の魔法少女に隠れて、言葉で応援するばかり。コサイドと命がけで戦うなんて怖すぎる。他に戦える人間がいるんだし。それより何より、怪物よりも強い仲間が怖い。どれだけがんばっても、みんなが偽者に見えてしまう。
だからこそ、口先だけの言葉で恐怖を押し隠し、勇気をふりしぼって戦いの夜をやりすごす。
シーズンチェリーの台詞を聞いて、シーズンアクアが肩の力を抜いた。ふっと微笑み、無言で一礼。そして大きく跳躍して姿を消す。
一瞬だけ見せた笑顔、その凛とした美しさに、なぜかシーズンチェリーの顔は赤く染まった。
やがて残った四人もそれぞれ別れの言葉を口にし、夜の街へ散っていく。変身したままなのは、偽者が隠れている以上、魔法少女の仲間に対しても正体を明かすわけにはいかないためだ。だから普段はどのような姿をしていて、どこの街ですれちがっているのか、少女たち自身も知ることはない。
今はただ、次の戦いにそなえるため日常へ戻っていく。
いつわりの仲間に背中をあずけながら。
たがいを恐れ、たがいを探り、たがいを蔑み、たがいを愛す。
いつか仲間になる日が来ることを信じて。
砕けた心をかきあつめるように。
魔法少女は戦いつづける。
To be continued...
この後の展開としては、一話完結で敵を倒しながら、命を助けたり助けられたり、足をひっぱったり仲間割れしたり、少女同士の愛憎劇がくりひろげられるわけです。
設定的な真相としては、実は魔法少女が四人しかいないという伝説こそがエコサイドの模造した偽史かもしれないとか、怪物エコサイドは五人目の魔法少女の使い魔であり五人目自身は記憶を失って仲間になっているとか、そんな感じで二転三転。
ちなみに半分の設定は、『スイートプリキュア♪』を放送していたころに思いついたものを改変して流用。
ぼくのかんがえたぷりきゅあ - 法華狼の日記
さらに半分の設定は、『六花の勇者』というファンタジー小説からインスパイアされました。もちろん真相や舞台状況や人間関係は違いますけども。
少女設定
スーパーのレジのアルバイト
もの凄いスピードで客をさばく。
話す言葉が自然にスピードアップしている。
実は彼女は時間の流れを調節できる超能力者だった。
行きつけの店でレジに並ぶとき、私は彼女を選ぶことが多い。
彼女のレジの列には、私と同じ事を感じている人たちが並ぶ。
なぜなら、少しくらいたくさんのお客でも、彼女の方が早く済ませてしまうからだ。
待ち時間を少なくしたいのはみんな同じらしい。
その日も私は彼女の列に並んだ。
しかし、いつもよりも時間が掛かる。
少し多めの時間が経って私の番になったとき気付いた。
彼女は大きなマスクをしていた。
私は思わず聞いた。
今日は風引きだね。
彼女は答えた。
今日はいつものように時間を遅くできないの。
そして、しまったというように黙りこんだ。
ああ、そうだったんだって私は納得した。
彼女は魔女だったんだ。
魔法少女ねぇ…。
とりあえず、イラストを2枚描いたんだけど、下手なのは許してね☆((殴
では、設定とか…
瀧村ユリ(17歳)
高校生女子。体育系は得意ではないが、音楽には熱心になってる。部活は吹奏楽部に所属。恥ずかしがり屋で人付き合いは苦手。
ある日、不思議な妖精・ミルに出会い、毎日は騒がしくなっていく…
あ、絵の右側にいる奴が妖精・ミルです。
ミル
遠い星から来たという謎の妖精。おませな性格でユリにはウザがられている。
実は不思議な力を持ち、ユリの変身アイテムになるとか…
で、ユリが変身するとこうなる設定です。
「this,on,magic!」
の掛け声で…絵のように変身するっていう…
変身後は、ミルユリ・マジックという名でいるらしいです
ムゥ…、とりあえずイラストで頑張って見ましたが…
下手ですし、そもそもアホ男子が描く魔法少女なんで…
御免!
あと、以降回答する方へ…
このイラストや設定集でショートストーリーを作ることは許可できます。
興味ありの方は、ご自由に作って見てください。
では、ストーリー編
「ユリとミルの出会い編」
高校屋上
「いい天気だなあ、今日は。」
昼休み・1時15分辺り。私は1人で校舎の屋上で空を見上げている。
快晴のお昼。雲一つない、いい天気だ。気温もちょうどいい頃である。
夜になれば星はいくつ出るだろうか。ていうか、明日突然雨になったりしないよな。
しかし、ここまで晴れるのは久しぶりだ。先週頃に大雨だったのが嘘のような気がする。
だが、突然黒いものが現れた。
「ん?雲・・・?」
ヒューーーーーーー
雲ではなかった。よく見ると、なんだかこっちに落ちてくる・・・。
―――― ゴン!
「痛っ!」
私は思わず叫んだ。
「いたたたたた・・・・・・」
「えっ、喋った?」
私の耳には何か声が聞こえた。誰だ、誰もいないはずなのに・・・。
って、ふわっ・・・ふわふわ・・・。振り返るとなんか変なのが宙に浮いてる・・・。
「オッ、オバケ!?」
「ちがうよ、妖精のミルだよ!」
「・・・はい?」
なんだか変なことを言っている。私には理解できない。
「遠い星から来た、妖精だよ。まあ・・・、いろんな用があって・・・。ちなみに僕はミルって言うんだ」
・・・変な奴だ。決して人間が化けてるとかではない。夢か・・・?いや、ほっぺを抓っても普通に痛い。夢ではないな・・・
「わ・・・私は瀧村ユリだけど・・・」
「そうなんだ、よろしく」
「あれ?ちょっと!」
・・・気がつけば、ミルはどこにもいなかった。一体なんだったのだろう・・・。
だが、この時までまさかミルが私の重要なアイテムになるとは思いもしなかった。
「ミルユリ・マジックに変身編」
「ハハハ、そうだグリエルス!街を荒らしてやれっ」
「大変っ、バレスがまた街を荒らしているよっ!」
「バレスって、あの気味悪い人間・・・?」
「そうだよ、あの怪人はグリエルスと言って、バレスの手下なんだ」
「大変だ・・・、ミル。何とかできないの・・・・?」
「そこで・・・、ユリ!」
ミルは突然PSPみたいな機会になった。
「なにこれ・・・。私どうすればいいの?」
「『this,on,magic』って叫んで、変身して!」
「なんだか、よくわからないけど・・・、やってみるよ!」
「this,on,magic!」
・・・! 何がどうなっている。
体が徐々になんかのヒロインみたいに変わっていく・・・。
って、気がつけばおかしなことを言っていた。
「魔法の杖を握る魔女・ミルユリ・マジック」
「よし、変身成功だ!」
「は・・・?って・・・、何この姿!」
どこそれのセー○ー○ーンかよ・・・。
「で・・・、今からあのグリエルスに対抗して・・・!」
「え・・・う、うん、わかった!」
「いいかい・・・」(個人事情で省略orz)
地味に難しいですねえ。でも、賑やかしに一発。
ポンコツな感じのキャラクター設定をいくつか考えてみました。既出な感じは否めないのですけれど。
好きな子になかなか声をかけられない草食男子から相談を受けた魔法少女。
あの子もぼくのことを嫌いじゃないとは思うんだけど、ぼくからはなかなか声をかけられない。
魔法であの子から声をかけてもらえるようにしてくれないかなあ。
きっかけさえあれば...
分かった。明日の通学途中ですれちがったら声をかけられるように魔法をかけてあげる。
次の日。
ドキドキしながら学校に向かう少年。
目が合った意中のあの娘。
ちょっとした間に耐え切れずに追い越す少年。
やっぱり魔法なんて...
と、後ろから「おはよう!」の声。
やったね。
陰から様子をうかがう魔法少女と相づち。
「おはよう!」
「おはよう!」
立ち止まった二人を追い越す女の子から次々と声をかけられる少年。
ああ、魔法はあの娘限定では無かったのだ。
ドジっ娘な魔法少女とは違って、優等生な別の魔法少女。
でも、人間界で修業をさせられているのには理由がある。
やっぱり、あの娘じゃだめね。
草食男子を卒業したいんでしょ。
私が、あなたを肉食男子に変えてあげる。
魔法をかけられた少年。
今までの消極的な自分が嘘のように自信がみなぎる。
元々、少年の素材は悪くなかったのだ。
よく見るとイケてる風貌。
体育祭で、期末テストで、皆の注目を集める少年。
前から憎からず思っていたあの娘も、周りの女子ににちやほやされる少年にやきもき。
勢いで誘ったデートで入ったのは無農薬野菜で有名なおしゃれなカフェ。
自分が変わったように思っていた少年も、実はたいして変わっているわけでは無い。
待ちに待ったデートなのだが、出てくる料理がどうにも食べられない。
そう、食まで肉食に変わっていたのだ。
食事に手を付けない少年を見て、気まずい感じになっている彼女に気がついた少年は苦笑。
のぞいた犬歯は、まさに肉食獣のそれ。
教官の前に並んで苦言を呈されている二人...
どこかで見たことがあるような、無いような……
はい、一番ポンコツなのは、ぼくです (´・ω・`)
『MAGICAL SEASONS +α』
それぞれ春夏秋冬の属性を受けつぐ魔法少女。
地脈の流れを乱す怪物エコサイドに対して、自然の意思を魔力へ変えて戦う戦士たち。
たがいを信じ、たがいを守り、たがいを導き、たがいを見る。
四人の少女は一心同体。
そのはずだった。
だが今ここに魔法少女は五人いる。
エコサイドの生みだした偽者が一人いるはずだが、誰なのかがわからない。
本来ならば誰がどの季節を受けついでいるかは自然と決まる。その属性を名前にすることで、魔力の流れを整えることができる。しかし一人多すぎる今、自分自身の属性すら感じとることができなかった。
しかたなく、五人はそれぞれのカラーにあわせた名前で呼びあうことにした。
今夜もまた、寝静まりかけた都市の闇で、魔法少女とエコサイドが戦っていた。
魔法でつくりだされた光弾が路地裏を照らし、強化された肉体でふるわれる杖が槍のようにエコサイドの急所をつらぬく。
戦っている少女はたった一人。しかし苦戦しているようすは全くなく、冷ややかな表情のまま、巨大な怪物を消滅させた。
弱体化しているとはいえ、魔法少女が怪物に負けるはずがない。だからこそエコサイドは偽者をおくりこんだのだ。
怪物の消滅を見とどけた少女の背後に、四つの影が降りたった。
「また今夜も、一人で終えてしまったのかしら?」
影の一つが、魔法少女の背中に声をかける。
ふりむきもせず冷たい声が返る。
「もとより私は、貴方がたの誰一人として信用していない」
シーズンアクア。無敵の技量。
スカイブルーとホワイトを基本色として、アイスブルーの差し色が入ったワンピース。
怜悧な表情、長身痩躯。とぎすまされた刃のような立ち姿。清流のように美しく艶やかな長髪が背中へ垂れている。
絶対の正義があると考え、先頭に立って怪物と戦う。仲間を待つことはない。ひとりで戦う姿を見せれば、きっと本物と信じてもらえるはずだと願っているから。
とがらせた口から文句がもれる。
「そっちが勝手に先行してんだろ。俺たちにも敵を残しとけよ」
シーズンブラッド。超人の肉体。
オレンジとクリムゾンの、動きやすそうなジャケットとスパッツ。
表情も体躯も、小柄な少年のよう。せっかく出てきたのに敵がおらず、ありあまった元気を発散できなくて、とりあえずシャドーボクシング。
とにかく戦いたい、暴れたい。魔法は肉体を強化させるためだけに使う。難しいことは考えられないし、考える意味がないと思っている。いっしょに戦いさえすれば、その瞬間から仲間になれると信じている。
ため息とともにおだやかな声。
「はやる気持ちは理解しますが、一人で戦うのはやめましょう。疑われたいわけではないのでしょう」
シーズンマロン。博学の術師。
ふわっとパニエで広がった、柔らかそうなクリーム色のエプロンドレス。
ひそめられた細い眉。ボリュームのある栗毛。包容力を感じさせる豊満な体型に、おとなびた表情。
いつも中心に位置して、全員に目を配り、魔法少女として導こうとしている。優しげな表情を崩すことなく、今は真意を隠そうとしている。弱すぎる敵を一人で倒してみせているアクア。信用をえるために茶番を演じている偽者を名指しするのは、しっぽをつかんでから。
消え入るようなつぶやき。
「他人を信用しない人間が、他人から信用してもらえるわけ、ないよね……」
シーズンヴィオレ。最強の魔力。
パールホワイトのフードとマント。ゴールドとヴァイオレットの縁取り。
小柄な体躯。伏し目がちな瞳が右に左にせわしく動く。まるで人間に馴れていない野生の小動物。
普段の言動から、アクアを怪しんでいるのだと周囲から思われている。しかし本当に怪しんでいる相手は、自分を可愛がってくれているマロン。いつのまにか中心にいて支配している。野生の勘がおびえを生み、いっそうマロンの保護欲をそそる。
しずんだ空気をごまかす笑い声。
「と、とにかく敵はやっつけちゃったんだから、みんなもっと喜ぼうよ!」
シーズンチェリー。凡庸の少女。
ピーチホワイトの基本色に、ローズピンクの差し色。少女趣味のワンピース。
よくある身長。ありきたりな体型。ふつうの顔。魔法少女らしさを満たしつつも、突出した個性はもちあわせていない。
平凡なのは肉体だけではない。その心も同世代の少女とかわりばえがない。ある時に与えられた魔法の力。使いかたなんてわからない。他の魔法少女に隠れて、言葉で応援するばかり。コサイドと命がけで戦うなんて怖すぎる。他に戦える人間がいるんだし。それより何より、怪物よりも強い仲間が怖い。どれだけがんばっても、みんなが偽者に見えてしまう。
だからこそ、口先だけの言葉で恐怖を押し隠し、勇気をふりしぼって戦いの夜をやりすごす。
シーズンチェリーの台詞を聞いて、シーズンアクアが肩の力を抜いた。ふっと微笑み、無言で一礼。そして大きく跳躍して姿を消す。
一瞬だけ見せた笑顔、その凛とした美しさに、なぜかシーズンチェリーの顔は赤く染まった。
やがて残った四人もそれぞれ別れの言葉を口にし、夜の街へ散っていく。変身したままなのは、偽者が隠れている以上、魔法少女の仲間に対しても正体を明かすわけにはいかないためだ。だから普段はどのような姿をしていて、どこの街ですれちがっているのか、少女たち自身も知ることはない。
今はただ、次の戦いにそなえるため日常へ戻っていく。
いつわりの仲間に背中をあずけながら。
たがいを恐れ、たがいを探り、たがいを蔑み、たがいを愛す。
いつか仲間になる日が来ることを信じて。
砕けた心をかきあつめるように。
魔法少女は戦いつづける。
To be continued...
この後の展開としては、一話完結で敵を倒しながら、命を助けたり助けられたり、足をひっぱったり仲間割れしたり、少女同士の愛憎劇がくりひろげられるわけです。
設定的な真相としては、実は魔法少女が四人しかいないという伝説こそがエコサイドの模造した偽史かもしれないとか、怪物エコサイドは五人目の魔法少女の使い魔であり五人目自身は記憶を失って仲間になっているとか、そんな感じで二転三転。
ちなみに半分の設定は、『スイートプリキュア♪』を放送していたころに思いついたものを改変して流用。
ぼくのかんがえたぷりきゅあ - 法華狼の日記
さらに半分の設定は、『六花の勇者』というファンタジー小説からインスパイアされました。もちろん真相や舞台状況や人間関係は違いますけども。
没ネタ。
『魔法少女コントラスティア』
属性が反転するように変身することで魔力が発生する魔法少女。
(一例)
弱い=強い
愚昧=利口
醜悪=美形
老人=子供
男=女
反転する要素が多いほど、つまり普段の生活が魔法少女らしくない悲惨さであるほど、強力になる。
社会を守るため、自らの境遇をおとしめていく主人公。
それはまるで人身御供のよう。
あるいは救世主。
あ、締め切りまでにストーリーの例文を書く予定です。
2013/11/18 16:11:55