「「あなたへ」、降旗監督、高倉健さん主演」の見方で教えてください。佐藤浩市演ずる「南原さん」が、実は、綾瀬はるか演ずる「娘さん」の父親だと、高倉健演ずる「倉島さん」は、どのタイミングで、なにがきっかけで気がついたのでしょうか。
No.1
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食堂の奥さんに写真を託された時でしょう。
大浦吾郎を食堂で尋ねた時に、食堂の奥さんは、健さんが持っていた南原のメモの筆跡から何かを気づき(奥さんがメモをチラ見したシーン有り)、その晩、奥さんから旦那さんが行方不明になった経緯を打ち明けられたのが伏線ですね。
(旦那さんは借金をかかえて船で行方不明になるが、死体が上がらなくても数日で保険金が出るような話をしていることから、旦那さんは借金を返す為の保険金が目的で、本当は死んでいないんじゃないかという感じで奥さんはほのめかしています。)
そして、写真を託された時に確信したのでしょう。
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これは視聴者の想像に任せる部分だとは思いますが、私が思うには、生真面目で仕事一筋な主人公が唯一楽しみにしていた夫婦揃ってのキャンピング旅行の夢を実現させてあげるために、生前に奥さんが仕組んだ計画なのだと思いました。
2014/11/29 10:51:16そして亡くなった奥さんは天国から、妻を亡くし仕事に行き詰まっていた夫に息抜きをさせてあげるのと同時に、前向きに人生を歩んで欲しいという願いから試練というか夫に何かを気づかせる為のさまざまな仕掛けをしたのだと思います。
その仕掛けとは、世代の違う若者との出会いや今まで無縁だった接客業の手伝いや、車上荒らしとの出逢いでした。
若者との出会いでは後に、娘(綾瀬はるか)の結婚を伝える役割に発展し、車上荒らしとの出会いでは、旅と放浪の違いについて語る場面が出てきますが、ここでは言葉のとらえ方次第で旅になったり放浪になったり、どちらでも良い事なんでしょうけど主人公の性格から考え込んでしまいます。後に食堂の女将さんと語り合う場面でも、なぜ妻が散骨を希望したのか散骨を決心しかねて主人公は考え込みますが、女将さんはそんなことどうでも良い事だと答えます。内心ではあなたは何でも深く考えすぎだから、奥さんの遺言通り素直に従えば良いと言いたかったのだと思います。
最後の場面で、刑務官として生真面目だった主人公が、保険金搾取の工作の件を見て見ぬふりをして、他人の家族の幸せの為に伝書鳩の役割を果たすというのは、旅を通じて何か変化があったからこそ出来たことなのでしょう。
※車上荒らしの語った詩の部分はもっと深い意味があるのかもしれませんが私には分かりませんでした。
ただ、主人公の車は被害に合うこともなく、本のプレゼントまで貰って感謝していることから何か学ぶものがあったのでしょう。
どうもありがとうございました。
2014/12/03 00:19:23まだ、いろいろと考えれば、疑問や自分なりの答えの見つかる映画ですね。俳優も自分なりの答えを抱きつつ演じているのかなぁ、とそこも考えさせられました。