Windows XP の頃(数年前)に、PCに詳しい人から聞いたのですが、
「ウィンドウを最大化すると、処理速度が落ちるので、最大化しない方が良い」
のだそうです。
そこで質問ですが、
(1) 上記の話は、事実なのでしょうか?
(2) 現在、私は複数のPCを下記のように使っておりますが、
この場合でも、上記 (1) へのご回答は、当てはまりますか?
・OS: Windows Vista, 7, 8, 8.1, Mac OS X, Linux (Ubuntu)
・よく使うアプリ:
・Google Chrome ブラウザ
・LibreOffice (MS Office 互換のオフィススイート。OpenOffice.org の後継)
・Microsoft Office
・Adoe Creative Suite CS6 (特に、イラレ、フォトショ、Dreamweaver、Fireworks)
・Skype
・いくつかのウェブアプリ (特に、Google Apps にあるアプリ。Chrome ブラウザで使用)
以上です。宜しくご助言お願い申し上げます。
処理速度が落ちるか、と言われれば落ちます。
処理する面積が増えればその分だけ負荷がかかります。
どのOS、アプリでも同じです。
しかし、それを体感できるかといわれれば殆ど分からないです。
それ位小さな負荷の差です。
ですから、言われていることは間違いないですが、実感はできないでしょう。
一言で言えばアプリケーションの作りに依存します。
Windows で WIN32API のプログラムを作ったことがある方には自明のことなのですが、アプリケーションはウィンドウのサイズを意識しないように作るのがスタンダードな作り方です。
デバイスコンテキストという仮想的なデバイスに対して描画処理を行い、ウィンドウの大きさに切り取って表示を更新するのは OS が行います。
例えば、描画するための演算処理がとても重たいアプリケーションの場合には、見えないところまで演算処理が走るのでウィンドウのサイズが多くても小さくても、処理の重たさは変わりません。
逆に演算処理がとても軽いアプリケーションの場合には、OS が行う描画処理の方に比重が移るのでウィンドウサイズによる重さが変わってきます。
これはフォーカスが当たっていないウィンドウについても言えることなので、フォーカスが当たっていないウィンドウやデスクトップでの描画処理が重たい場合には、フォーカスが当たっているウィンドウを最大化してバックのウィンドウの描画処理を抑えると OS 全体としての処理が軽くなるケースも考えられます。
ですので、どのようなアプリケーションを常時使っているかによって最大化することが処理速度が落ちるかどうかということを決めることになります。
具体的なケースでいうと Excel と Notepad を同時に立ち上げている場合では、Excel を使っている場合には最大化していると重たくなる可能性はありますが、Notepad を使っている場合には最大化して Excel を隠すようにした方が、多少ではありますがOS 全体の処理は軽くなると思います。
ありがとうございます。
文面から、アプリ開発者プロパーの方であるのが明らかですので、どのように返信すれば良いか迷っておりました。
私は、.NETなどで個人的に簡単なアプリを作る程度の、「セミ・セミ・セミ・プロ」程度の人間ですので、gizmo5様がおっしゃっている事(特にジャーゴン的な表現の部分)は、ハッキリとどういうことであるか解りませんが、おっしゃっていること全体としては、「私はどうすべきか」はわかりますし、今後、この質問のテーマに関連する問題を解決するための、ヒントとしての知識にもなりました。
大変有益なご回答、ありがとうございました。
また、よろしくお願い申し上げます。
イラストレーターとフォトショップ以外ではほとんど関係ないと思います。しかも、前二者の画像処理系はふつう全画面で使うので、これも他に選択肢はないと思います。
ありがとうございます。
直裁的なご回答で、臨床的にとても役に立つと思います。
つまり、
2015/01/01 00:17:33「そもそも、描画に必要な計算/処理の量が多いほど、
描画が遅くなるのは、自明である。
しかし、その遅れた分の時間は、
ほとんどの場合、体感できないほど、短いものである。
したがって、本質問の回答としては、
『「無視してよい程度」に速度が落ちる』となる」、
という事ですね。
ありがとうございました。