先日、函館の五稜郭に行ったのですが、楼閣が大砲の的になることに気がついて取り壊した、という話がありました。
射撃角度を正確に知られるのでまずい、みたいな理由だったのですが、いまいちよくわかりません。
一発勝負ならともかく、着弾さえ観測できれば楼閣があろうがなかろうが関係ないのかな、と思ったのですが、違うのでしょうか?
そもそも、五稜郭が敵の大砲に対抗するためにわざと平べったくつくってあるっていう理屈がよくわかってないので。そのあたりも含めて解説いただけると嬉しいです。
射程が同じなら高台から打つ方が有利なんじゃないかとか思うのですが…。
よろしくお願いします。
これですかね。
http://cmeg.jp/pc/1
背の高い建造物は大砲の標的になるために築かないので、政庁を置くスペースがなく、純軍事施設として建造されるのが、本来の稜堡式の築城様式であり、それに反している。
本来の稜堡式の築城様式(=西洋式)は、大砲の標的になる背の高い建造物を築かないので、その方式に反している、と。
実際、箱館戦争の際、写真にあるように箱館奉行所の建物の天辺にある楼閣が、官軍の軍艦の艦砲射撃の格好の的になった。それを知った旧幕府軍は慌てて楼閣部分を撤去したが、射撃角度をかなりの精度で知られてしまい、要塞内に次々と着弾。最早この時点で要塞としての機能は麻痺していた。
写真どこ~。と思ったら、
> ウィキペディアの項目「五稜郭」を素材として二次利用しています。
で、肝心のウィキペディアはというと、昨年の12月に記述の大幅改造があって、そこに転載されている部分は取り除かれてしまったようです。
変更前の記述。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%BA%94%E7%A8%9C%E9%83%AD&oldid=53621072
写真もあるけれども、「写真にあるように」と掲載写真との関連とがイマイチ不明です。あるいはこの文章自体が丸ごとどこかからのパクリなのかもしれませんが。
ではなにがいけないのか。大砲の射出において、方角が大きくずれるという事はまず考えられず、(「射撃角度をかなりの精度で知られてしまい」=)仰角による飛距離の調整のみが問題となるのでしょう。高いから標的になるのではなく、高い建物があると距離を割り出しやすくなるので問題だ、という事だと思われますけれども(※)。建造物である以上、標的は位置固定なので、1発当たってさえしまえばあとは方角も仰角も固定でいいわけですしね。
※「坂の上の雲」で秋山参謀が望遠鏡を使って相手戦艦との距離を計測していたあのシーンがまさにそれ。相手戦艦との距離を割り出して砲弾を命中させるための仰角を計算しているわけです。弾薬も無尽蔵にあるわけではありませんし。
これですかね。
http://cmeg.jp/pc/1
背の高い建造物は大砲の標的になるために築かないので、政庁を置くスペースがなく、純軍事施設として建造されるのが、本来の稜堡式の築城様式であり、それに反している。
本来の稜堡式の築城様式(=西洋式)は、大砲の標的になる背の高い建造物を築かないので、その方式に反している、と。
実際、箱館戦争の際、写真にあるように箱館奉行所の建物の天辺にある楼閣が、官軍の軍艦の艦砲射撃の格好の的になった。それを知った旧幕府軍は慌てて楼閣部分を撤去したが、射撃角度をかなりの精度で知られてしまい、要塞内に次々と着弾。最早この時点で要塞としての機能は麻痺していた。
写真どこ~。と思ったら、
> ウィキペディアの項目「五稜郭」を素材として二次利用しています。
で、肝心のウィキペディアはというと、昨年の12月に記述の大幅改造があって、そこに転載されている部分は取り除かれてしまったようです。
変更前の記述。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%BA%94%E7%A8%9C%E9%83%AD&oldid=53621072
写真もあるけれども、「写真にあるように」と掲載写真との関連とがイマイチ不明です。あるいはこの文章自体が丸ごとどこかからのパクリなのかもしれませんが。
ではなにがいけないのか。大砲の射出において、方角が大きくずれるという事はまず考えられず、(「射撃角度をかなりの精度で知られてしまい」=)仰角による飛距離の調整のみが問題となるのでしょう。高いから標的になるのではなく、高い建物があると距離を割り出しやすくなるので問題だ、という事だと思われますけれども(※)。建造物である以上、標的は位置固定なので、1発当たってさえしまえばあとは方角も仰角も固定でいいわけですしね。
※「坂の上の雲」で秋山参謀が望遠鏡を使って相手戦艦との距離を計測していたあのシーンがまさにそれ。相手戦艦との距離を割り出して砲弾を命中させるための仰角を計算しているわけです。弾薬も無尽蔵にあるわけではありませんし。
ああ、なんか勘違いしていました。
> 射程が同じなら高台から打つ方が有利なんじゃないかとか思うのですが…。
というのは攻城側ではなく、また楼閣(お城)の話でもなく、守備側における砲台設置位置の話ですか。砲台の位置を高くして、「このポイントから砲撃してますよ」というのが敵に丸わかりな状態では、それこそいい標的だと思います。守備側の火力を奪ってしまえば接近を阻む障害は無いも同然で、攻城側は安心して近くに陣を張れるではありませんか。
後半の疑問に対する回答はこちらで間に合うと思いますよ。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~tsukuba/Ryo/Html/Toha.htm
そうすると、「射撃角度」っていうのも、仰角ではなく方位そのものの事かも。
いやう~んなんていうんですかね、「高い壁は的になる」はそうだと思うんですよ
でも背が低いから何かいいことあるの? というのがわからないのです。
確かに天守閣みたいな構造物に大砲を据えても狙い撃ちされて終了だと思うのですが、極端な例だと、小高い丘に築城して高台(土の山の上)から打ち下ろす方がちょっとだけマシなんじゃね?と思うのですよ。
それとも、「高い壁は無駄だから廃れた」ってんならまだわかるんですけど。
ああ、なんか勘違いしていました。
2015/01/10 20:13:48> 射程が同じなら高台から打つ方が有利なんじゃないかとか思うのですが…。
というのは攻城側ではなく、また楼閣(お城)の話でもなく、守備側における砲台設置位置の話ですか。砲台の位置を高くして、「このポイントから砲撃してますよ」というのが敵に丸わかりな状態では、それこそいい標的だと思います。守備側の火力を奪ってしまえば接近を阻む障害は無いも同然で、攻城側は安心して近くに陣を張れるではありませんか。
後半の疑問に対する回答はこちらで間に合うと思いますよ。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~tsukuba/Ryo/Html/Toha.htm
そうすると、「射撃角度」っていうのも、仰角ではなく方位そのものの事かも。
いやう~んなんていうんですかね、「高い壁は的になる」はそうだと思うんですよ
2015/01/10 20:30:47でも背が低いから何かいいことあるの? というのがわからないのです。
確かに天守閣みたいな構造物に大砲を据えても狙い撃ちされて終了だと思うのですが、極端な例だと、小高い丘に築城して高台(土の山の上)から打ち下ろす方がちょっとだけマシなんじゃね?と思うのですよ。
それとも、「高い壁は無駄だから廃れた」ってんならまだわかるんですけど。