事態はどう展開するのかわかりませんが、仮にデフォルトになり、国民投票でも緊縮要請受け入れに反対が多数となった場合、次のようなことに関しては、ギリシャ内ではどのような状態になると現時点では予想されているのでしょうか。
なお、2011年に似たような質問をさせていただいています。
http://q.hatena.ne.jp/1320147333
http://q.hatena.ne.jp/1319178250
1)公務員への給与支払い、年金等受給者への年金支給
2)公務員等の就業状況(役所や公共サービス部門、警察や軍、港湾関係)
3)銀行など金融部門の営業
4)上下水道、廃棄物収集処理などの部門稼働状況と市民生活
5)厚生部門?病院などの機関、公立の学校などの機関
国庫収入がなくて、借り入れもできないと、通常の支払いができず、ユーロ通貨のみが通用する体制ですと、(後日精算します政府クレジット)供与でなんとかするようなことになるのでしょうか。
緊張感のある状況になってきましたね。
つい先日までのヨーロッパのニュースソースに反して、国民投票という国民に責任を押し付けるかのようなギリシャ政府に指導力の無さを感じるのですが、国民の中には財政圧縮してでもEUに残った方がいいと考える人も多いようですので、どちらに転ぶか非常に気になります。
公務員の給与は確実に減らすでしょうね。
金額はもちろん、公務員の数を大幅に減らす事が考えられます。
ギリシャは世界でも有数の公務員大国です。2013年の統計では人口千人あたり公務員の数は30人を超えています。
ただし、軍、警察などを急激に減らす事は治安上の問題が有りますので、徐々にという事になると思います。
銀行は本日から資本規制がかけられて、ATMで一口座あたり60ユーロまでとなっています。これは非常に不安要素ですね、このままデフォルトとなった場合、取り付け騒ぎになり潰れる銀行が出てくると思われます。
もし、ユーロから離脱となると、イタリアやスペインに飛び火する事も予想されています。
これが現実化すると、世界経済に打撃を与える事は必須でしょう。
現時点では日本の政府や経済界は日本にはそれ程大きな打撃にはならないといっていますが、リーマンショックの時も日本は大丈夫と言っていたのが気になりますね。
ギリシャがデフォルトに陥った場合ですね。
ある程度新聞報道でも触れられていますが、誰にも明白なことは言えません。
先ず、銀行の営業が成り立たなくなります。
ユーロが準備できなくなって、だから今現在預金の引き出しが続いているんですが、既に預金封鎖寸前の取り付け騒動の様相を呈しています。
デフォルトになっても数日は引き出されたユーロが流通しますが、その後がたいへんです。
予想では旧通貨であるドラクマを復活させるしかないのではないかと言われています。
つまり、ユーロで借りた莫大な借金は払わないぞって宣言するようなものなので、国民が当座に使う手持ち通貨の流通量が絶対的に不足する事態に陥る。
そこで、不足分を補う方法として旧通貨を発行すると予想されています。
しかし、この通貨は必然的に超インフレ通貨です。
元々ギリシャは公務員の比率が異常に高く、産業にも乏しく、国全体の稼ぎを観光に頼るような状態なので、現時点での生活水準は維持できません。
物資の調達にユーロが使えないのですから、信用度が極度に低いインフレ通貨で調達して、インフレを見越した利益率で販売する業者が生き残ることになる。
日本の敗戦直後の闇市の時代のような物資の流通になるでしょう。
分かりやすい類似例で言えば数年前のブラジルの年率数百パーセント以上というハイパーインフレが予想されます。
国民生活は崩壊するでしょう。
締め切りまで1日になってしまいました。
質問の5項目全部でなくても1項目でも、あるいは7~9月のギリシャ国内の経済社会状況に関する見通しや予想ならば、どのようなものでも結構ですので、よろしくお願いします。
私の想像では、仮に財政緊縮策をギリシャが実行しても、EUなどの諸国が従来以上の寛容な氏姓に転じて貸し付けや返済期限猶予、あるいは債権の半額切り捨てを実施しても、数年後にはギリシャはさらに深刻な財政状態になり、国民の半数あるいは過半数は資産なし、職はあっても給与はもらえない、仕事もなく、治安も悪化し、ひどい思想的混乱状態になっていると思うのです。いや、ギリシャばかりでなく、いわゆる先進国の内部でも職がない、賃金を得られない、資産もないの無い無い尽くしで不満と感情を爆発寸前に高め、人権と尊厳を守れと強く要求するしか事実上やることがなくなってしまっている多数の抱えている社会が目前になっていると思うのです。そのときに、公務員や公共部門はどう活動してるのか、社会インフラは機能停止にならないか、ネットとカード決済の社会は機能し続けられるのか、という具体的な社会や経済社会の活動レベルがどうなると考えられるのか、そこをギリシャのケースで考えたくて、質問しました。
すでにギリシャは食品やガソリンなどの輸入でも困っているようですが、グローバル経済化が進行した社会で、社会内で貧困層が大きなウエートを占めてその構成が変わりえない状態になったら、社会はどうなるのでしょう。
コメント(4件)
プライドの高い国民性らしいから、否決したらそこで経済崩壊でしょうね。
とりあえず猶予してもらっているけど、いずれにしても「欲しがりません」を数十年以上はやる必要がある。
何と言ってもオリンピックの借金が致命傷になった。
日本も似たようなことになる可能性がありますね。
もうすぐオリンピック。
予算が足りないのは国立競技場の改築費用だけではありません。
役人が多すぎるのも予算が多すぎるのもギリシャと日本の共通項。
危険な状況になったと思います。
私の予想ではEUはギリシャを捨てると思う。
コスパを考えればEUの結束が崩れるマイナス効果よりも果てしなく続く財政支援のための支出の方が大きい。
ギリシャにはロシアと中国が接近していますが、もしEUに捨てられてもそっちから融資してもらえると考えている節がある。
下手すると戦争の火種になるでしょう。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/222382.html
「ギリシャのスタサキス経済相は6日、欧州連合(EU)など債権者側による金融支援を再開するための交渉で、ギリシャが抱える公的債務の返済負担の3割軽減などを提案すると明らかにした。英BBC放送のインタビューで語った。」
http://mainichi.jp/select/news/20150707k0000e020195000c.html
EU諸国だけではないでしょう。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150707/k10010141391000.html
ただ、債務を30%カットではなくて、50%カットにしたところで、破綻が数年先送りになるとして、ギリシャにとっては経済活性化、GDP増加、外貨獲得の方途がないなら、財政緊縮を一層続けても、ギリシャ経済や市民生活は悪化するしかないでしょう。
その悪化が具体的にどのような形で現出するのか、今回の質問は、デフォルトが今起きたら、その後3ヶ月間の悪化進展のシナリオ(気候温暖化のシナリオのような)のを、どう見通されているのかを知りたかったのです。
ただ、これは問題の先延ばしに過ぎません。
依然として最大の問題である「産業が無い」という現実があります。
既に通貨の供給不足が激化していますし、基幹産業の観光にまで悪影響が出ている。
経済が崩壊する音が聞こえるようです。
3ヶ月程度では情勢の変化は目に見えるところまで行かないと思います。
幾つかの支援策の決定程度では根本的な解決は不可能です。
徐々に治安が悪化すると同時に物資の欠乏が深刻になり、そうですね、3ヶ月先には少数の餓死者が発生することを予想いたします。