賞味期限まで3日ある生卵を自宅でゆで卵にした場合、固ゆでにした時と卵黄がしっとりして、色濃く見える場合とでは違うと思いますが、それぞれの目安日数をお願いします。
「日本卵業協会」という組織があります。
そこの「タマゴQ&A」では、こう書かれています。
Q17 ゆで卵の保存方法と賞味期限を教えて下さい。
日本卵業協会
A:ゆでる条件によって異なり、ゆでた後の保存温度や殻の割れの有無によって異なります。
株式会社 光琳 発行の「卵-その化学と加工技術」によれば、硬くゆでた場合5℃で2~3ヶ月、10℃では3週間、室温(25℃以上)3~7日間程度の期限であるとされています。殻を剥いた場合は殻付きの3分の1から2分の1程度とありますが、家庭では硬くゆでた場合10℃保管で殻にヒビのない場合3~4日、いつヒビが入ったかわからないものは食べるのを控え、殻を剥いたものはその日のうちに食べることをお勧めします。
加熱することで菌は死滅しますが、卵の殻をむく際に手についた菌(どんなに洗っても、菌はゼロにはなりません)が卵の表面に付着しますので、殻をむいてから保存するとどうしても日持ちは悪くなります。
ゆで卵を保存したことはほとんどないのですが、何かのタイミングでゆで卵が使えなくて冷蔵庫に取っておいたことがあります。
翌日には表面がちょっと黒ずむというか紫色のような感じになります。
ゆで卵は、普通に作っても独特の硫黄臭があります。
ゆでる際の熱によって硫黄原子を持つメチオニンなどが反応して硫化水素を発生させることによります。
冷蔵庫で保存している間には反応が進むわけではないのですが、時間が経つとその臭いが目立ってきます。
殻付きの状態では黄身の部分に菌は居ないので、切った状態で保存しない限り半熟でも固ゆででも保存期間に大した差は出ないと思います。
表面で繁殖した菌が黄身の方に進んでいった場合、水分の多い・少ないで菌の繁殖の仕方は変わるでしょうが、その時点で白身は食べられない状態になっているでしょう。
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