以上の理解であっていますか、知りたいです。
どうして、このように陸上兵器が劣っていたんでしょうか。海上兵器(潜水艦含む)や航空機が進んでいたのに。。。
国の経済力が弱く、少ないお金を、海軍関係へ注いだ為、陸軍にはお金が回らなかったのでしょうか。
一言でいえば、国力がなかったから。
大量生産で、一定の公差で部品を作る能力がほとんどなく、少数の熟練工は、招集された戦地で無駄に病死していたので。
航空機も昭和18年以降、パイロット不足、燃料の量、質不足で役に立たなくなっています。
兵器の大量生産ということでの兵器廠の問題や、民間の兵器工場の問題など、とは別に、設計段階でどうであったでしょうか。
たとえば、V2ロケットや、ジェットエンジン航空機というドイツのブレ一クスルー的な技術、これは別格にしても。
戦車において、空冷式などのエンジン技術や、装甲の技術、また、キャタピラの技術で劣っていたのではないか、と思っています。戦車は一対一で戦う兵器ではないと思いますが、たとえば、ドイツのパンツァー戦車と日本戦車が平原で対峙して、あるいは、一個中隊程度のソ連T-34と日本戦車が平原で対峙して、どうだったろう、だいぶ部が悪いのでは、と思います。もちろん、指揮の巧拙、兵士の練度・疲労度、兵器の整備状況など度外視してではあります。
設計といっても、何度も試作を繰り返すなどの費用がなければ、未成熟の技術になりかねません。その費用が、陸軍には回らなかったのであろうか、とも思います。
議論・仮説・主張 ~ 知らなくてよい事と、知らねばならぬ話 ~
こういう大きな問題を、匿名で議論するのは、あやうい気がします。
日本の軍制は、海軍がイギリス式で、陸軍がフランス式からドイツ式
に移行して、対抗意識のために、戦略がまとまらなかったそうですが。
つまり、歴史の全体を俯瞰した者はいないので、謎だらけなのです。
…… だれも歴史を見ることはできない。草が成長するのを見ることも
ないように……。 ── Simon, Claude《Histoire, 1967 France》
…… 漱石は、米が稲から採れることを知らなかったと伝えられる。
当時の東京帝国大学教授にとって、無用な知識だったのか。
森 鴎外も、陸軍軍医総監として、脚気の原因を認めなかった。
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── 陸軍兵士は、日露戦争で総数110万人のうち22万人が脚気を
患い、約3万人が病死した。一方、海軍は「海軍糧食条例」を定め麦飯
と副食を重視して脚気の患者を激減させた。(武田流 健康法)
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/7227114.html(No.9 20120106 06:27)
戦争学 ~ そして誰も論じなくなった ~ (No.12 20120106 23:56)
…… adlibさんありがとうございます。「わからないことが多すぎる」!
http://q.hatena.ne.jp/1410569452#a1237581(No.4 20140914 10:54:02)
理系・文系・体系 ~ 智に働けば角が立たぬ ~
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文理両道 ~ 理学者の文才と文脈と思考回路 ~
http://q.hatena.ne.jp/1410569452#a1237763(No.7 20140917 18:06:02)
…… adlibさんが強キャラすぎてちょっとついていけません。
一定の公差とは、つまり、品質の安定を指していらっしゃるのですね。熟練工の問題も、品質の安定を指していらっしゃるのですね。
2016/04/24 16:10:38この点については、あまり意識していませんでした。
私は、戦後の発展は、品質管理だと思っているのですが(特に、文献を読んだだけではなく、素人的な印象に過ぎませんが)、この品質の安定は、戦後に達成されたものなのだったのか、と感じ入りました。生産工程の管理、製作機械の性能、品質のそろった材料の供給、電気ガスなどの安定的な供給、これが大事かな、と思いました。
これらがそろわなければ、優れた兵器は作ることができません。
極端な言い方をすれば、立派な設計図があっても、未開の土地にその設計図を持ち込んでも意味はありません。
どうも有難うございました。
また、仮に優れた兵器があったとしても、操作する人間の熟練度、燃料の質や、メンテナンス(補充品・交換品の件を含む)に問題があればダメですね。兵器も機械である以上、消耗品もあれば、機械油・グリースなども必要です。この点も、この質問を書くにあたって、意識がありませんでした。