底面積x(a+b+c+d)/4(abcdはそれぞれ底面に垂直な辺の長さ)
つまり、体積=底面積☓底面に垂直な辺の長さの平均 があるそうですが、なぜそうなるのですか?
同じ立体を重ねるという考え方、例えば http://minoehon.cocolog-nifty.com/start/2014/07/post-49c2.html という説明がありますが、手元にある「塾で教える高校入試 数学 塾技100 (シグマベスト)」によると
>>
(公式が成り立つ理由は)切断後に残った体積の上に、それを鏡に映した時にできる立体(鏡像という)を逆さにしたものをくっつけ、高さがa+c(b+d)(原文ママ)になる直方体を考えればすぐわかるので、自分で確かめてみよう。
<<
とあります。なぜ「塾技100」ではこのような説明をしているのか疑問が湧きましたが、恥ずかしいことに空間図形に弱く、自分で確かめられませんでした。(高さがa+c(b+d)になる、というのも意味がわかりませんでした。)
どなたか、詳しい解説をいただけると幸いです。
2:三角柱でも
底面積x(a+b+c)/3(abcはそれぞれ底面に垂直な辺の長さ)
になるそうですが、これはなぜでしょうか?三角柱の場合は同じ立体を重ねるという考え方は使えなさそうに感じます。
となると、三角柱の場合は別な方法で公式を導いているのでしょうか?
そうだとすると、例えば角錐の体積が角柱の1/3もなるという公式は積分をやらないと正確にはわからないように、切断角柱体積の高さの平均公式も難しい方法で作られていて、理由を考えるより暗記してしまった方がいいのかも?などとも考え始めました。
関連があれば、こちらもよろしくお願いします。
a+c(b+d)という書き方が誤解の原因です。これだとa+c×(b+d)のことと誤解されて当然ですが、a+cすなわちb+dのように書くべきです。ですから、
体積=底面積×(a+c)/2=底面積×(b+d)/2=底面積x(a+b+c+d)/4
です。
三角錐を切る場合は鏡映して重ねる方法は使えませんから別な方法で示します。ただし、その際に角錐の体積の公式を使っていますから、問い詰め出すと中学校の範囲では厳密には示せません。
http://sakuragumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-dfab.html
a+c(b+d)という書き方が誤解の原因です。これだとa+c×(b+d)のことと誤解されて当然ですが、a+cすなわちb+dのように書くべきです。ですから、
体積=底面積×(a+c)/2=底面積×(b+d)/2=底面積x(a+b+c+d)/4
です。
三角錐を切る場合は鏡映して重ねる方法は使えませんから別な方法で示します。ただし、その際に角錐の体積の公式を使っていますから、問い詰め出すと中学校の範囲では厳密には示せません。
http://sakuragumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-dfab.html
なぽりんさんの図だと一般の四角形のように見えますが、一般だと「鏡映して上に重ねて四角柱」にはなりません。
質問者の参考書で底面がどういう条件の四角形なのか、きちんと確かめてみましょう。
角錐の体積についても、「特殊な場合であれば」こちらの最初の図のように簡単に示せます。
http://mathtrain.jp/suitai
しかし一般の角錐で成り立つということは、積分を使うか、実質的にそれと同様のことをしなければ示せません。これは実は示せないということ自体が示されています(ヒルベルトの第3問題の否定的解決)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒルベルトの23の問題
その参考書の説明を絵にすると、こういうことです。赤い線でまっすぐに切れたとき、図のaとaのように対角線にある部分の辺のながさが同じになるように切ってある場合だと考えられます。
切る前の柱の体積を求めるためには、すべての部分を足せばよい。2回a+b+c+dを足したものを4で割ったら切る前の柱の高さになります。一つの辺、たとえば上下で向かい合っていて、切る前は一本の辺をなしていた、a+cだけ(またはb+dだけ)はかれれば、それでもよいでしょう。(参考書の書きぶりはこういう意味です)
実際、上と下は同じ体積です。
三角柱でもおなじように上下で重ねた上で2で割ることができます。
正三角形でなくてもいいし、四角柱が断面長方形や平行四辺形でなくてもその式はなりたちます。
しかし不定形四角形や三角形でこれを使うと、上下の立体が完全に合同とはいえない形になります。
そこに気付かれてしまう賢いお子さんほど、「形が同じだから同じ体積!2で割ればよい!」というふうにはなっとくできなくなるとおもいます。
しかし、高校の積分や大学の重積分で習うことなのですが、五○衛門の刀の軌跡が「完全な平面」になった断面を作っているという前提があれば(内部で山形や波型などに切れていないこと)(そして当然ですが重心を通っていれば)上下で同じ体積をもつようになります。
でもその証明は積分がでてからになるので面倒になります。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7830314.html こちらに実際の証明があります。
五右○門のこの絵を使うのは、立方体や直方体の切頭四角柱の場合なら2つが同じ立体になるよねと感覚的に理解させる目的にとどめ、公式まる覚えの助けにさせた上で、実はこれはどんな切頭多角柱にもつかえることが「わかっているのだ」と説明した方がよさそうです。
なぽりんさんの図だと一般の四角形のように見えますが、一般だと「鏡映して上に重ねて四角柱」にはなりません。
2016/10/20 13:54:20質問者の参考書で底面がどういう条件の四角形なのか、きちんと確かめてみましょう。
角錐の体積についても、「特殊な場合であれば」こちらの最初の図のように簡単に示せます。
2016/10/20 14:06:06http://mathtrain.jp/suitai
しかし一般の角錐で成り立つということは、積分を使うか、実質的にそれと同様のことをしなければ示せません。これは実は示せないということ自体が示されています(ヒルベルトの第3問題の否定的解決)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒルベルトの23の問題