「また会える。夕日がキレイなのは、そう信じているから。」
デウスマストの周囲を浮いている目玉が田んぼとかによくある害鳥避けにしか見えなかった。魔法つかいプリキュア!第47話感想です。
●デウスマスト
混沌。その意味が今週はーちゃんによってついに明かされました。
宇宙という概念すら無かった時、全てが混沌に包まれていて、ある時その混沌が宇宙になり、星々になり、命が芽吹いた。その流れに取り残された混沌がデウスマスト。
かつて、地球を元の混沌にしようとし、マザーラパーパによって封印された存在。それがデウスマストでした。
終わりなき混沌、つまりそれはどこまでも混ざりあった状態ですね。たまたま、今みらい達がいる魔法界とナシマホウ界が混ざりあった世界はちょうど良いバランスですがこれがもっと進んでしまうと何もかもが混ざりあったカオスな状態になってしまうということでしょう。
そして再び蘇ったオルーバ達ですが、デウスマストの眷属とはすなわちデウスマストそのもの。マザーラパーパは、眷属たちを地球に封印することでデウスマスト自体を太陽に封じ込めていたという事実が明らかに。
伏線として張られていた、最近植物の成長が悪い、という話もここで生きてきましたね。
封印はオルーバが闇の魔法を魔法界に残したことにより、「デウスマスト」を撃退しようと当時準備を進めていたクシーの目にそれが止まり、結果としてデウスマストの復活を招くことになってしまいました。
ブラックホールもダークマターもなんのその、地球規模に巨大なデウスマスト。体が宇宙レベルで巨大な敵は久しぶりなだけに、その強大さに圧倒されます。
●成長と別れ
デウスマストを倒したとしても、今のこの2つの世界が離れる力で、魔法界とナシマホウ界が永遠に離れ離れになってしまう可能性が校長によって示唆されました。
前回のずっと一緒にいようね、という約束がこのままでは果たせません。
混ざり合うことに執着する敵と、それを防ぐために、お互いのつながりすらも断ち切ってしまうというのは世界を救うとはいえ、大きな代償ですね。
それでも自分から選ばないといけない。みらいはどのような形で最後に選択するのか、そこに注目したいと思います。
●夕焼け
「また会える。夕日がキレイなのは、そう信じているから。」
みらいの一言で思わずうるっと来てしましました。そういえば、友達と友情を育んだり、一歩成長した時などの重要な回ではよく夕日が映っていたような気がします。
世界は暗い闇の中で、離れ離れになるかもしれないけれど、明日また会えるって信じているから、みらいには夕日がとてもキレイに見えるのでしょう。
その明日を信じる強い想いこそが「みらい」の強さなんですね。そういう意味で、あの夕日のシーンは1つの集大成だなーと思いました。
●またみてね
次回予告の後に一瞬映るエンドカード。これも今までとこれからの意味しているのでしょうか。
・幼いみらいが一人で大事そうにモフルンを抱きかかえている
↓
・成長したみらいが、モフルンとリコとはーちゃんとみんなで前に駆け出していく
↓
・みらいが一人で前に向かって立ち止まっている
最後のみらいの周りには、リコもモフルンもはーちゃんもいません。それは即ち「別れ」を意味していて、ただ前をしっかり見ている姿は「また会えるって信じている」姿だなと思います。
大好きなみんなといつかは別れて、一人で生きていかなきゃならない時がくる。でも、それでも未来を信じてここから歩き出す。
それが、魔法つかいプリキュア!に込められたメッセージなのかな、と見ていて思いました。
●もしもの話(全部妄想です)
数年後、カタツムリニアから慌てて飛び出す一人の女の子。
たくさんの荷物(かばんの上には可愛い熊のぬいぐるみ)を抱えて、魔法学校を目指して猛ダッシュ。
その右手には、同窓会の招待状を握りしめて・・・。
ことはの行き先も気になるのよね・・・。
お久しぶりです。
いつの間にか混沌の世界になって魔法界となし魔法界が1つになっていました。
もうすぐこのプリキュアも終りなんだなぁとしみじみ思います。
日が過ぎるの早いなぁと年はとりたくないなぁと思う今日この頃。
混沌に勝てるかは分かりませんけど、がんばれプリキュア!と応援したくなるような回でした。
次回、もうクライマックスで何が起こっても驚かないぞ、プリキュアも見逃さないぞと思いました。次回も期待しながら見たいと思います。
私たち大人が何年もプリキュアのファンを続けていると「このプリキュア」とうっかり言ってしまうわね。当の子どもにとっては他ならぬキュアミラクルのお話の終わりだったり、もう少し小さい子にはキュアミラクルのお話が終わって次のプリキュアが始まるなんて想像もつかなかったりするの。
真剣に物語にびっくりして成長できるのは子どもだけの特権で、私たちには難しいのよね。
魔法陣が完成したところでちょうど終わるのは「ひき」としては正しいのだけれど、少し物足りなく感じたわ。この次に起こる凄いことの欠片(かけら)を子どもにも分かり易い絵として見せて欲しかったの。
2017/01/22 06:22:17