本開催の肩慣らしにいかがでしょう?
140文字前後のショートショートを投稿してください。
お題:誰でも知ってそうな名言
参考:http://q.hatena.ne.jp/1398917668
独創的な世界観、魅力的な登場人物、巧みな伏線を張り巡らせた絶妙なストーリー、誰も予測できない見事な結末。比類のない名作として後世に語り継がれることが間違いない完成度の高さ。
私は真に驚くべき小説を創作したが、それをここに記すには余白が狭すぎる。
やっとできたぞ。
これさえあれは、世界中どこへでも行き放題になる。早速何処へ出かけよう。
このピンクの扉を開き、一歩を踏み出そう。
これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。
さあ、私が発明したどこでもドアを開けるのだ。
体温は20度以下、心拍数は片手で足りるくらいか。身体機能は極端に低下している。これが呪い……
「なあ? 食い物の恨みは恐えだろう」
「―― 私もね、できるんですよ」
軽い地響きと共に男の前には大きな穴が開く。
飛びすさった彼は、かわしたぞという笑みがひきつりに変わる間もなく背後の穴に落ちていった。
「穴は二つに決まってるじゃないですか」
「お前さん、なんでこんな穴ぐらに?」
「まあそのなんだ、虎穴に入らざれば~って言うだろう?」
「で、お目当ては見つかったんですかい?」
「いやそれが…、まったく穴があったら入りてえや」
「同じ穴のムジナ、ですか。もう気が付かれていると思いますが、私の能力は穴をあけることではありません。付喪神と同じように長く使われている言葉は、その言霊の力も強いのです。それを具現化するのが私の能力です。と言っても、もう理解できませんか」
男の前では一匹の狸が首をかしげていた。
「お前、いかがわしい宗教にのめりこんで、とんでもない教義を広めているらしいな」
父親の叱責に、息子は平然と応えた。
「宗教ではない。科学である。無知の民もいずれ理解するはずだ」
「バカなたわごとを誰が信じるものか。頼むから考えを改めてくれ」
冷ややかに息子は呟いた。
「それでも地球は動く」
岸壁で海鳥に餌を与えている女性と出会った。遠い世界に何かを託すような優しい仕草だった。
話しかけると彼女は愛想よく応え、私に好意を持ってくれたように思われた。
思い切って「貴方はお独りですか」と問うと、彼女は儚げに微笑み、大空を舞う海鳥を見つめながら打ち明けた。
「私は寡婦(やもめ)」
ちょこっと手直ししました。旧バージョンはこちら。
海辺の防波堤で、水鳥に餌を与えている女性と出会った。遠い世界に何かを託すような、優しい仕草だった。
話しかけると彼女は愛想よく言葉を返してくれた。先方も私に好感を持ってくれたようだ。
思い切って「貴方はお独りですか」と問うと、彼女は儚げに微笑んで打ち明けた。
「私は寡婦(やもめ)」
そのまま眺めていると、地球儀の模様のついたアドバルーンが、風にあおられて飛んで行った。おそらく、ケーブルが切れたのではないだろうか。小さくなるその姿を見ながら、思わずこう呟いた。
「気球は青かった。」
独創的な世界観、魅力的な登場人物、巧みな伏線を張り巡らせた絶妙なストーリー、誰も予測できない見事な結末。比類のない名作として後世に語り継がれることが間違いない完成度の高さ。
私は真に驚くべき小説を創作したが、それをここに記すには余白が狭すぎる。
誰でも知ってるかどうか微妙。
ベベベベストアンサーに選んでくださって、あああありがとうございます。
気付くのが遅くてたいへん失礼いたしました。
めっちゃびっくりした!何のドッキリですか!
ものっすごく嬉しいですがまだちょっと実感ありません。わなわな←驚きで手が震えてる
誰でも知ってるかどうか微妙。
2017/06/15 16:33:20ベベベベストアンサーに選んでくださって、あああありがとうございます。
2017/11/28 19:16:55気付くのが遅くてたいへん失礼いたしました。
めっちゃびっくりした!何のドッキリですか!
ものっすごく嬉しいですがまだちょっと実感ありません。わなわな←驚きで手が震えてる