「わたしが笑顔でいれば、みんなも笑ってくれる。みんなが笑ってくれるとわたしも笑顔になるんだ」
いつの間にか、敵キャラの出現察知能力が宿っていることに気がついたキラキラ☆プリキュアアラモード第31話感想です。
●笑顔の理由
いちかの笑顔の理由、それはみんなが笑顔でいてほしいから。そして、みんなの笑顔で自分も笑顔になれるという母の教えであることがわかりました。
いちかはもっとお母さんに甘えて良かったんだと思いつつ、お母さんの仕事を笑顔で送り出して上げている所がいちかの良いところでもあり、でも本当は甘えたい、泣いて抱きつきたい思いを同時にずっと抑えてきた辛さでもあるのでしょうね。
だから、お母さんが戻ったきた時も素直に喜べず、どちらかというと、またすぐいなくなってしまう寂しさの方を気にしているように思えました。
それは、いちかが夢で見た、「あの」時からずっと後悔してきたからなんだと思います。
親が仕事の関係で長期海外へ。
普通の子供なら泣いて止めるところですが、いちかは笑顔で送り出しました。どう見ても強がりですが、親からすれば申し訳なさと感謝でいっぱいだったんだろうと思いました。
お互いを思って気を使える関係なのは素晴らしいですが、それでも、どちらも無理をしていて辛いのは、今回の話でわかったので、いちかはやっぱりもっと甘えてしまっていいんだと思います。
今回の見どころは、そんないちかの表情・心境の変化が細かく描写されていた部分だと思います。
最初にキラパティで抱きしめられた時、仕事の電話がなって不安そうな顔をしている時、昔の夢を見てそのまま目が覚めた時、色々な感情が混ざっていて、その心境が画面を通して伝わってくるので、こちらも感情移入して終始泣きっぱなしでした。
最期にグレイブが現れて、お母さんと別れるところ。王道ですが、正体を隠して戦う変身ヒーローの宿命をいちかも背負っているんだなぁと改めて感じました。
次回は昔のプリキュアさん。長く応援していますが、「プリキュアさん」という呼び方はなんだか新鮮です。
いちかは、歴代の中でも飛びぬけてヒーロー然としていると思うの。伝説のパティシエになる前もなった後も、当人も「そうありたい」と思っているのではないかしら?
そんないちかの「こうありたい自分」が母親を笑顔で送り出す「強がり」なので、いい子ぶるととか背伸びして大人しくするとかとはニュアンスが違ったのかなと思うの。
もしかすると先代のプリキュアさんとの会話で、いちかの思うヒーロー像が垣間見えるかもと期待しているの。
ビブリーが久しぶりに作中に出て来て少し安心したの。
2017/09/17 06:30:14