先日、誘拐を美化しているとのクレームを受けて「幸色のワンルーム」のドラマ放映が中止となりました
もしも犯罪行為や法令違反を美化する表現について厳しく規制するようになったら「セーラームーン」の原作漫画も規制の対象になるのではと思います
「セーラームーン」の原作漫画では、終盤に主人公の月野うさぎ(セーラームーン・中学生)が恋人の地場衛(タキシード仮面・大学生)とセックスしたことを匂わせる場面があります
この描写は恋人同士のごく自然な愛の営みではありますが、未成年との性行為を美化しているととらえることもできます
ロリコン漫画の表現規制を求める人たちは「セーラームーン」の規制も求めるのですか?
それとも都合のいいダブスタで逃げるのですか?
個人的な嫌悪感から安易な表現規制を求めると意外な作品も巻き込む可能性を考えるべきです。
未成年の性描写については男性向け作品ばかりが批判されますが、女性向け作品(それには未成年の読者を対象に作られた少女漫画誌も含みます)でも探せば見つけることができます
一時期話題になった「少女コミック」を中心としたいわゆる「過激な少女マンガ」では取り上げられなかった「ソフトな少女マンガ」の中にもあるのです
例えば、女子高校生が周囲に内緒で高校の教師と付き合っていてセックスする描写もある少女マンガもあります
しかし、表現規制派はそういった作品については批判しません
規制派が狭い視野と偏見から安易に表現の自由を狭めようとしていることは明らかです
http://takedanet.com/archives/1071731917.html(20180625 10:15)
武田 邦彦;アコースティック哲学:個と群 ↓個性
http://takedanet.com/archives/1071750231.html(20180626 09:50)
コメント(2件)
おそらく絶版にはならないです。
どの程度のにおわせかは直接みていませんが、
異性の相手の肉体に「触る」だけでも
心理上結ばれたと感じる中学生もいるでしょうし
市販少女漫画ではそのような表現範囲にとどめるでしょう。
それと、規制されても絶版にすぐなるとは限らないです。
表現の場所はひろがっているので、子供の手に届かない会員制電子書籍などにすればよいので。
また、セーラームーンの場合、うさぎと衛は現実世界においては中学生と大学生のカップルですが、それ以上に、シルバーミレニアムという月世界では夫婦であるという設定が強調されています。夫婦間のセックスであれば「健全」ですから問題ありません。ちびうさという子供もいるぐらいですので。
現代社会において実際に発生した事件を連想させるようなシチュエーションで誘拐監禁を正当化するような表現を、青少年も見る時間帯のドラマにすることの可否とはまったく別の話です。
想定しておられるように、女性向けの性的表現は問題なくて、男性向けの性的表現が悪いといった単純なダブスタではなく、児童への悪影響につながるか否かが問題となっているのかと思います。