近年、充電池からの出火が相次いでおります。現代の部屋や車内はリチウム系(充電式)バッテリーだらけのはずです。何時火を吹くかと思うと気が気じゃありません。そこで使用頻度の少ないバッテリーはまとめて防炎対策を施した容器などに保管するのが望ましいように思い、投擲タイプの消化用品を蓋裏に施してみたらどうだろう、と考え調べております。なので既存の実践報告、いくつかの技術論点などについて多面的にご意見を伺いたいと思います。
さしあたって私が技術的疑問で思っているのは「リチウムバッテリーが火を吹いた場合の初期消火は水でもいいのか?」「消化器という分野はABC各タイプに区分されているが、バッテリー火災は電気火災(C)に該当するので、Aタイプ(普通タイプ)じゃダメなのか?」といったところの疑問です。
例えば
http://spotlight-media.jp/article/219437473530573781
これなんか面白い。保存容器の蓋裏にベーキングパウダー入りのビニール袋と酢を入れたポリ容器を設置しておいて、火が出るとそれらが破砕し二液で混ざり合って窒息消火・・・・とか。そんなうまく行かねえよ、とか。やらねえよりマシだよ、とか、やると却って危険(油火災+水みたいに)だよ、とか。
あと保存容器としての機密性は高すぎないほうがいい(爆縮を避ける)のではないか?とか。
ポリ容器より金属容器のほうがいいとか。
電池から火花の飛び散っている時には近寄らず、火花が収まってから消火器や大量の水で消火するとともに119番通報してください。
消火方法は水でも良いと思います。
消化剤はそれとは直接関係無いと思いますが、そのような商品は既に販売されていると思います。
消える魔球 3個入 (ボール型 投てき消火用具) maQ-3
現代の部屋や車内はリチウム系バッテリーだらけのはずです。
まず、この誤解。
世間をにぎわせているのは、「リチウムイオン電池」です。
いわゆるボタン電池という充電ができない類のものは「リチウム電池」です。こちらは敢えて破壊しなければ発火しません。
なので、「だらけ」という状態は、スマホやタブレットなどに囲まれて生活しているような人だけです。
加熱式たばこや、ワイヤレスイヤホンなど充電できるものは、他にもありますが、それでも数は限られてます。
# ワイヤレスイヤホンが発火するのは、ちょっと怖いですけども...
「リチウムバッテリーが火を吹いた場合の初期消火は水でもいいのか?」「消化器という分野はABC各タイプに区分されているが、バッテリー火災は電気火災(C)に該当するので、Aタイプ(普通タイプ)じゃダメなのか?」
電気火災(C) が想定している電気火災は、通電しているコンセントから火が出ているような状況です。
ホースから出るような水をかけるとコンセントと水で電気が流れてしまうので、そうならないものが (C) の区分になります。
消化器の主成分が水のものでも、霧状に噴射するものであれば (C) の区分に入ります。
消火器の分類と主成分|消火器の基礎知識|モリタ宮田工業株式会社
消火剤 - 中身によってこんなに違う消火のいろいろ | 図解でわかる危険物取扱者講座
リチウムイオン電池で隔離幕が破損してショートしているような場合でも、たかだか数ボルトですから (C) にこだわらず普通の消化器で問題ありません。
リチウムイオン電池が発火する原因の一つに、陽極のコバルト酸化リチウムが分解して酸素が発生する、というものがあります。
温度が上がると、分解が加速して更に酸素が発生していくという感じになるようです。
リチウムイオン電池の発火を科学的に考える
【電池はなぜ発火する?】リチウムイオン電池が発火のメカニズム(原理)
陽極の分解反応が収まって酸素の過剰供給が止まるか、電解液を染みこませた有機物が燃え尽きるか、そのどちらかの状態になるまで激しく燃焼が続きます。
陽極からの酸素の供給があるので、空気を遮断する系の消化器でも、最初の激しい燃焼を止めることができません。
そういった理由で、No.1 の回答で挙げられている東京消防庁からの資料では、火が収まってから消火をしましょう、ということになっているのだと思います。
ファミリーライトユーザー層でも結構あるんじゃいないでしょうかねえ?・・・スマホ本体でしょ、電動自転車でしょ、ビデオカメラでしょ、防災用品の手回しラジオでしょ、そしてデジタルB層に限って家パソがノートパソコン!!
防災用品が10年後押入れで火を吹いたとか、子供の運動会を撮ってたビデカメが子供の就職するころになって押入れで発火とか、、、、シャレにならない事態を祈りますが。
回答に書いてない範囲では、単3とか単4の形状の充電池を想像してた(ゲームのコントローラ用とか)のですが、あれはニッケル水素電池だからなあ、と思ってたのですが、確かに電動自転車はリチウムイオン電池ですね。
手回し充電ラジオは、リチウムイオン電池に限らず、ということみたい。
過充電がひとつのきっかけのようなので、ビデオカメラとかでの発火が少ないのは、毎日充電をするような使い方をする人が少ないから、たまたまセーフだったのか、とか考えちゃいました。
ノートPC はおっしゃる通りで、一般のニュースに流れている印象はあまりない(個人的な感想)ですが、スマホと同じくらい火を噴いてるし、今年の3月には Panasonic がリコールを出してます。
そういえば、Dell ってバッテリーパックがすぐにいかれちゃうんですけど、もしかすると防御機構なの、とか思ったり。
うーん、対岸の火事と思ってちゃダメなのかな (´・ω・`)
「平成 23 年~平成 27 年までに65件の火災が発生」だそうで、普及率の問題を加味すると次の5年統計、即ち平成28年から32年まではその何倍かになりそうな予感もします。当たるなら宝くじだけにしてほしいですよね。
手回し充電ラジオみたいなのは「売り切り御免」的な零細メーカーばかりでこれが又怖い。押入れとかに入れっぱなしになるわけだし。
リチウム金属はアルカリ金属であり
水と激しく反応し水素の発生と発熱を起こします
少量の水では反応による発熱の影響が大きくなりますが
多量の水をかけると水による冷却効果の方が高いため発熱を抑えられます
もしリチウムイオン電池が発火しており
近くに消火器が有る場合は
水よりも消火器を使用した方がより効果的です
http://www.moritamiyata.com/products/spr01/subspr1/e-23.html
http://www.hatsuta.co.jp/fire_extinguisher/metal_fire.php
Asayuriさん 回答ありがとうございます。
>>近くに消火器が有る場合は水よりも消火器を使用した方がより効果的です
それはそのとおりですね。医療分野で治療医学と予防医学の二種類に大別されるように、治災消火(?)と予期防災(?)の二種類に分けて考えたほうがいいかもしれません。
とにかく私が怖いのは帰宅したら火事だったとか、駐車場で知らない間に車が燃えだすとか、不意の火災発生です。
消防庁のリンク先見ましたが、今どき、消火の場面まで動画で公表してほしいですよね。こういうのこそ民間映像会社に委託してどうやって火が出てどうやって消したのかを見ておくべきだと思うのですが。
2018/09/06 06:36:25そうですね
2018/09/06 09:18:34