好きな人と嫌いな人について。

　
[起]
　
　むかし、同級生数人が集まったとき、わたしが自叙伝を書いていると
いうと、ひとり「パソコンのソフトを使うと、簡単らしいね」と興味を
示す者がいました。そこで、わたしはこう答えました。
　
「同級生が同じソフトを使うと、ほとんど同じ内容になるんじゃないか」
　その場では、詳しく語らなかったのですが、たとえば「好きな女の子」
とか「嫌いな先生」など、クラス全員が一致するのではないでしょうか。
　
　むろん即座に「そんなはずはない！」と反対する者もいるでしょうが、
「そうかもしれんな」「どうだかな」と、意見が分かれるはずです。
　あるいは、他の誰かが言ったら、その比率は微妙に異なるはずです。
　
[承]
　
　さらに、われわれの「好きな人と嫌いな人」は「どっちでもない人」
と並んで、かならず三通りに分けることができます。さらに進めると、
「はじめ好きだったが、あとで嫌いになった」とかに、分散します。
　
　もっと踏みこんで考えると、ある時なにかの偶然で親しくなったり、
好ましく思っていたが、ついに話す機会がなかったり、よく考えると、
その人に会う前から、他人の意見や、うわさなどが伝わったりします。
　
　つまり、無数のビッグ・データを集めて分析すれば、多種多様な結果
になるのに、なぜか自分の経験や思いこみを（根拠なく）優先するので、
議論が長引くのではないでしょうか。
　
[転]
　
　ここ数年の、社会面での事件では、家族内の問題が注目されます。
　子や孫の引きこもりから、非婚の兄弟姉妹が同居したり、老々介護や
孤独死が、やたら目立ちはじめたのです。
　
　近代日本の主たる課題は、人権尊重・男女平等・機会均等でしたが、
その裏付けに必要な、収入の格差が解決されていません。高校全入とか、
せっかく高学歴になったのに、優越感や劣等感が濃厚になりました。
　
……　わたしは、優等生から劣等生まで、すべての順位を経験したので、
この質問の回答者として、十分な資格があります。
https://q.hatena.ne.jp/1576719003#a1273245（No.1 20191219 11:53:57）
　
[結]　
　
……　同級生の女の子が、毎日二人前の弁当を持ってきてくれました。
https://q.hatena.ne.jp/1575347113#a1273117（No.2 20191203 21:26:52）
　完璧の母 ～ のりひこ君のノリ弁 ～
　
……　何かあったら葛飾柴又の虎屋へ、悪いようにはしない（寅次郎）。
──　《男はつらいよ 50 お帰り寅さん 20191227 松竹》
https://q.hatena.ne.jp/1577509900#a1273313（No.1 20191228 18:03:44）
　
──　明石家 さんま《爆笑! 昔の自分に宛てたメッセージを叫ぶ
「ご長寿ビデオレター」2016-20191229 18:00-21:00 TBS からくり TV》
https://www.tbs.co.jp/program/gochouju_20191229/