マンガ表現の嘘を教えてください。
そもそもマンガはありのままを忠実に描くものではないので、その意味ではすべてが嘘なのですが、今回、知りたいのは、「いっけん違和感がないが、よく考えると現実と異なる」ケースです。
良い例、中間的な例、悪い例を示しますので、察していただければと思います。
〇良い例
前髪の上に見える眉毛、乳袋
△中間的な例
湯船に浸かるのに長髪を束ねていない、どの角度から見ても同じように見えるアホ毛
×悪い例
怒ったときの怒り血管マーク、美少女の背景に花、目に星
あるマンガ家や、ある作品だけに見られる嘘表現
よろしくお願いいたします。
tak様、ありがとうございます。まさに求めていた回答でした。
こちらに色々あります。
https://w.atwiki.jp/tock_t9710/pages/1464.html
最も良い例はこちらですかね。
マンガ衝突物理学は、現実世界のものと完全に異なっている。例えば、十分な恐怖によって逃げているキャラクターが途中でぶつかった壁や木、または落下したキャラクターがぶつかった地面には、キャラクターの正確な輪郭と同じ形をした穴が開く。
MIYADO様、ありがとうございます。とても楽しんで読みました。
forest318様、了解です。ただ、質問の答えにはなっていません。
「竹宮恵子のマンガ教室」で、見たまま描かない、と竹宮恵子は断言している。
透視図法の通りに描かない(透視点をぼかす)、ビルを湾曲させて描く等々。
ピカソの絵は理にかなってるという。
akejin様、いつもありがとうございます。了解です。
手塚治虫が自動車のタイヤを白く描く、という話を思い出しました。
私が初めてマンガを見たのはテレビ漫画の鉄腕アトムでした。
当時、「何て目の大きなロボットだろう」と感じたのを憶えています。
当時はロボットなんだから「そういうのもあるだろう」くらいに思ってましたが、リボンの騎士などでも目の大きな「人間」が出てきて、スグに慣れましたけどね、違和感を感じました。
あれは治虫君の世界だったんですけど、いつの間にか世界共通になってしまって、マンガ世界の確立ですね。
もっとも鳥羽僧正の頃でも目の大きな描写はされてましたし、治虫君の時代にはカールしたマスカラを着けたパンパンも多かったし、藤田嗣治の子供の絵なんかも目を誇張して描いてますね。
写実ではありえないほど目が大きい。
この質問ではマンガ表現の嘘と言われてますが、「マンガと写実の差」として捉えるべきだと思う。
マンガ世界は端っから100%イメージの世界です。
そしてイメージの世界で一番重視されるのは感覚でしょう。
その「感覚」で一番違いが大きいのは「目の大きさ」です。
目は口ほどにものを言うんですが、マンガのように目の大きな人間はいません。
miharaseihyou様、ありがとうございます。了解です。
まったくその通りなので図化、今回は「言われてみればなるほど」感があるものを募集しています。
たとえば「前髪の上に眉がある」「乳袋」などは、自分は指摘されてみて、はじめて気づいたので。
プロポーションがデフォルメされていたりするのはみんな知ってるから、あまり「言われてみれば」になりませんね。
マッチョ系やグラマーな女性の描写に極端なのが多い。
乳袋もそういった表現方法の一つですね。
背景と人物の描写が違うのも、たとえばあり得ない縮尺比で背景が描かれているって言うのもお約束ですね。
また、同じ場面に出てくる人物の大きさもまともな比率では描かれていない。
作者の主観でデフォルメされた縮尺になる。
効果線などの描写も今更だし、鼻の穴がなかったり歯がなかったりするのもお約束。
激しく動いても鬘が脱げないのも髪型が変化しないのも、超巨大なマスカラが抜け落ちないのも大きなおっぱいが垂れないのもお約束。
回り込みで中間点の画角が自然に変化しないのも、光線の変化で変色するはずの風景があまり変化しないのも、手抜きのお約束。
みんな知ってるお約束が多すぎて今更ですね。
こんな感じでしょうか。
youtaiga様、ありがとうございます。
「メガネをかけるとフレームの一部が消える」はいいですね。
そもそも「輪郭」というのは物理的実体は存在しない。
2次元平面上で色彩・濃度のある領域の2次元微分の絶対値をとったものが「輪郭」。
それと、人物で、実際の人物のN等身よりNが小さい、すなわち頭でっかち。
sibazyun様、いつもありがとうございます。美大の受験を目指す人が最初に学ぶべきことの1つが「輪郭」などない、と悟ることだったと記憶しています。
↑のような星の描写。
https://gigazine.net/news/20160207-star-shaped-reason/
カメラの絞りや、眼球の水晶体の縫合線の切れ目による光の回折によって、あの足が延びている。
なので、複数の光点があったときには、全て同じ方向に足が延びてないと変だと。
マンガでは動きはないですが、アニメや特撮で、あの足がくるりんと回るのもおかしい。
またたくのは、大気という濃さが変わるフィルターを通しているからだ、というのはあるけれども。
a-kuma3様、ありがとうございます。紹介いただいたサイト、面白く読みました。
思ってみなかった雑学が増えるのが、はてなのいいところですね。
tak様、ありがとうございます。まさに求めていた回答でした。
2020/05/19 17:59:29