ユゴーの『レ・ミゼラブル』は主人公ジャンバルジャンの罪の償いの物語りでした。
ありふれているかもしれませんが、誰もが感動するおはなしです。
とりあえずアニメ版を見てみます。
贖罪というよりキリスト教でいう原罪をテーマにした作品です。
非常にセンセーショナルな展開なので映画化されTVドラマも複数回されています。
漫画版メダロット(ほるまりん作)の中で外来生物駆除(殺してしまう)をするメダロットの回がありました。
彼女(女性型メダロット)は人間の都合で外来種を放ち、元の生態系に猛威をふるってることに見兼ね独りでに駆除を行っていました。
ロボトルの結果、彼女は行方不明となりますが彼女が普段いた場所には駆除(殺した)した外来生物の分だけ十字架が建てられていました。
主人公は「殺すのはやり過ぎだよ」といいますが「じゃあどうしたらいいの」というやりとりが最後にかわされます。
たしかボンボン掲載でしたがよく掲載できたなと思った話です。
家庭内暴力、虐待をテーマにすえたとして有名な作品ですが、
主人公の義理の兄は父が行った虐待を償いたいのかそれとも愛しているのかと悩みます。
訪問者(文庫の表題作)では主人公と父は長い旅に出ますが、
それは単なる逃避行ではなく主人公に対する贖罪であったのではと"トーマの心臓"で語られています。
"トーマの心臓"作中でも保護者でもある校長が"友人の子ども"というだけで彼を気にかけているだけなく友人への贖罪として面倒を引き受けているのではないかと自問自答します。
ちなみにトーマの心臓の方が本編、訪問者がサイドストーリーという位置づけです。
氷点が気になりますね。
湊 かなえ
贖罪
ちょっとサスペンス要素も入ってますが、贖罪と聞いて一番に思いついた作品です。ある事故をきっかけに出会うはずのない3人の運命が交錯していきます。
"21グラム。それは人が死んだときに軽くなるという重さ。"
という言葉がとても印象的でした。