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次のような内容の本(社会学?)を紹介していただけませんでしょうか。

○○という概念は、昔から?という意味であったかのように言われている(思われている)けど、
過去の記録を詳細に調べてみると、そういう意味になったのは、実は結構最近で、
しかも、その意味は、当時の社会状況との密接な関わりの中で創られている。

イメージとしては、小熊英二氏の一連の著作のような感じです。
ほかには、この本 http://p.tl/HBwc なんかもそうです。

記述の対象となっている概念は、特に問いません。
また、日本の本でも、海外の本でもかまいません。

どうぞよろしくお願いします。

●質問者: ooharacho
●カテゴリ:芸術・文化・歴史 書籍・音楽・映画
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 8/8件

▽最新の回答へ

1 ● KOTARO
●60ポイント

日本人はフォーマルな場で正座をしますが、昔からだと思っていました。

しかし、古来、日本人は正座をしていなかった。絵巻、絵画、仏像、武士などの自画像でも胡坐など。正座という名称もなかった。世界中の民族をみても、正式な儀礼として、シビレルくらい座っているのは日本人だけ。

日本人のイデオロギーが切り替わり、いつごろから正座をしはじめたのか。について指摘している本です。

正座と日本人 (The New Fifties)

正座と日本人 (The New Fifties)

日本人の坐り方 (集英社新書)

日本人の坐り方 (集英社新書)


ooharachoさんのコメント
ご紹介いただき、ありがとうございます。 日本人のイデオロギーと正座が関わりがあるなどと聞いただけで なんだかわくわくしてきます。 しかし、考えてみれば、正座なんていうのは、 正に社会が個人の肉体を訓練することによって その個人を規律化する方法の一つのような気がします。

2 ● Hyperion64
●120ポイント ベストアンサー

思いついた書籍を少々、紹介します。

定本想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)

定本想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)

アンダーソンの本は「国家」が近代の創造物であるのを論じるときには必ず引用されます。

創られた伝統 (文化人類学叢書)

創られた伝統 (文化人類学叢書)

上記の各論。かなり専門的な研究書です。純粋な文化・民族伝統はツクリモノということを検証してます。

どうして一週間は七日なのか 大発見(1) (大発見) (集英社文庫)

どうして一週間は七日なのか 大発見(1) (大発見) (集英社文庫)

地図はなぜ四角になったのか 大発見(2) (大発見) (集英社文庫)

地図はなぜ四角になったのか 大発見(2) (大発見) (集英社文庫)

なぜ地球が動くと考えたのか 大発見(3) (大発見) (集英社文庫―大発見)

なぜ地球が動くと考えたのか 大発見(3) (大発見) (集英社文庫―大発見)

本はいつごろから作られたか 大発見(4) (大発見) (集英社文庫―大発見)

本はいつごろから作られたか 大発見(4) (大発見) (集英社文庫―大発見)

西暦はどうやって決まったか 大発見(5) (大発見) (集英社文庫―大発見)

西暦はどうやって決まったか 大発見(5) (大発見) (集英社文庫―大発見)



そもそもの起原を歴史的に調べると意外な経緯があったりします。
なぜ円周が360度となったのか、なぜ地図は四角なのか、なぜ1月1日が年の始まりなのか。
博覧強記の歴史学者の定番本です。


ooharachoさんのコメント
ご紹介いただき、ありがとうございます。 『想像の共同体』と『創られた伝統』に関しては、 ともに書名ぐらいは聞いたことがありました。 しかし、ダニエル・ブアスティンの一連の著作に関しては、 今回初めて知りました。 いずれも今では当然の前提となってしまっている概念の起源を追った 内容のようで、今すぐにでも読んでみたいと思いました。

3 ● ShinRai
●60ポイント

アンダーソンやホブズボウムとも重なるところがあるかもしれませんが、日本人の作品で、西川長夫さんの『国境の越え方』,『地球時代の民族=文化理論』なんかはそういう書き方じゃなかったかなと思います。

http://home.att.ne.jp/apple/tamaco/2004/20040905Nishikawa.html


http://www.amazon.co.jp/西川-長夫/e/B001I796TA/ref=ntt_athr_dp_pel_1


ShinRaiさんのコメント
追加です。 「思考の敗北あるいは文化のパラドクス」の中で、アラン・フィンケルクロート が、「文化」について、論じていました。 http://homepage3.nifty.com/~tomikura/book/20010710think.html http://maelstrom.ocnk.net/product/1187

ooharachoさんのコメント
ご紹介いただき、ありがとうございます。 いずれの本も今まで知らなかった本です。 西川長夫の本は、『想像の共同体』みたいな内容なんでしょうか。 『思考の敗北あるいは文化のパラドクス』は、紹介を拝読したところ、 アイデンティティという概念の成立に関し、書かれているようです。 アイデンティティも、伝統や国家と同じく、 結構最近、人間によって発明された概念なのでしょう。

4 ● 松永英明@ことのは
●60ポイント

手前味噌で申し訳ありませんが、「事物起源探究」をテーマに冊子を作っています。

事物起源探究2011

事物起源探究2011



「○○という概念は、昔から?という意味であったかのように言われている(思われている)けど、過去の記録を詳細に調べてみると、そういう意味になったのは、実は結構最近で、しかも、その意味は、当時の社会状況との密接な関わりの中で創られている。」は、まさにわたしが提唱している事物起源学のテーマそのものです。

なお、アマゾンには出していませんが、文学フリマで過去に出したものとしては、事物起源探究創刊号事物起源探究 第2号もあります。こちら2冊は国会図書館に納本してありますので、興味がありましたらぜひご覧ください。


ooharachoさんのコメント
ご回答いただき、ありがとうございます。 まさかこのようなテーマに関し、 独自に雑誌を作成している方がいらっしゃるとは、 思いませんでした。 このような回答が得られるのは、 インターネットならではという感じがします。 早速、『事物起源研究2011』を amazonで購入してみたいと思います。

5 ● Cherenkov
●50ポイント


ooharachoさんのコメント
ご紹介いただき、ありがとうございます。 「狂気」がそうであるように、 「病気」という概念も創られた概念のように思います。 参考にさせていただきます。

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