日本人はフォーマルな場で正座をしますが、昔からだと思っていました。
しかし、古来、日本人は正座をしていなかった。絵巻、絵画、仏像、武士などの自画像でも胡坐など。正座という名称もなかった。世界中の民族をみても、正式な儀礼として、シビレルくらい座っているのは日本人だけ。
日本人のイデオロギーが切り替わり、いつごろから正座をしはじめたのか。について指摘している本です。
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思いついた書籍を少々、紹介します。
定本想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)
アンダーソンの本は「国家」が近代の創造物であるのを論じるときには必ず引用されます。
上記の各論。かなり専門的な研究書です。純粋な文化・民族伝統はツクリモノということを検証してます。
どうして一週間は七日なのか 大発見(1) (大発見) (集英社文庫)
地図はなぜ四角になったのか 大発見(2) (大発見) (集英社文庫)
なぜ地球が動くと考えたのか 大発見(3) (大発見) (集英社文庫―大発見)
本はいつごろから作られたか 大発見(4) (大発見) (集英社文庫―大発見)
西暦はどうやって決まったか 大発見(5) (大発見) (集英社文庫―大発見)
そもそもの起原を歴史的に調べると意外な経緯があったりします。
なぜ円周が360度となったのか、なぜ地図は四角なのか、なぜ1月1日が年の始まりなのか。
博覧強記の歴史学者の定番本です。
アンダーソンやホブズボウムとも重なるところがあるかもしれませんが、日本人の作品で、西川長夫さんの『国境の越え方』,『地球時代の民族=文化理論』なんかはそういう書き方じゃなかったかなと思います。
http://home.att.ne.jp/apple/tamaco/2004/20040905Nishikawa.html
http://www.amazon.co.jp/西川-長夫/e/B001I796TA/ref=ntt_athr_dp_pel_1
手前味噌で申し訳ありませんが、「事物起源探究」をテーマに冊子を作っています。
「○○という概念は、昔から?という意味であったかのように言われている(思われている)けど、過去の記録を詳細に調べてみると、そういう意味になったのは、実は結構最近で、しかも、その意味は、当時の社会状況との密接な関わりの中で創られている。」は、まさにわたしが提唱している事物起源学のテーマそのものです。
なお、アマゾンには出していませんが、文学フリマで過去に出したものとしては、事物起源探究創刊号、事物起源探究 第2号もあります。こちら2冊は国会図書館に納本してありますので、興味がありましたらぜひご覧ください。