使いやすく改竄しやすい ? 水溶性の原料なら何でも混合できる ?

ｱｸﾘﾙ絵具は､それ自体が皮膜を作るので外部の影響を受けません｡
生卵の薄皮のように､浸透圧に応じて､外気を呼吸することもなく､
いったん皮膜が乾燥すれば､ふたたび変質･変色しないのです｡

さらに､皮膜と皮膜が密着すれば､これを剥離･分離できません｡
(別途に､特殊な溶液が開発されているようです)
すくなくとも､わたしの30年前の作品(百廿号)は無疵のままです｡

問題は､古い作品を補修したり､塗りかえても､判別できません｡
改竄されないため､油彩で用いる仕上溶剤を塗布する方法もあります｡
こういう加工を施さない作品を“習作”と呼ぶのではないでしょうか｡

この種の疑問は､美術学校の先生や学生も､俗信にまみれているので､
一流の画材店やﾒｰｶｰの相談窓口に(電話で)訊ねるのが一番です｡
あなたが急いでいるらしいので､かつての老画学生が答えてみました｡

http://www.turner.co.jp/art/gouache/index.html
〒532-0032 大阪市淀川区三津屋北2-15-7 TEL.(06)6308-1212
〒171-0052 東京都豊島区南長崎6-1-3 TEL.(03)3953?5161
http://www.turner.co.jp/etc/info/index.html

ﾃﾞｻﾞｲﾝ系出身のかみさんに訊いてみたら､
｢やったことはないけど乾く速度が違うのでﾓﾛﾓﾛになりそう｣って返ってきました｡

有名ｲﾝｸﾒｰｶｰのQ＆Aもあたってみましたが､同じくﾓﾛﾓﾛって…｡
同じﾒｰｶｰ同士なら少しは期待できるかもしれませんが､
いずれにしても少し試してみて決めるしかないですね｡
http://www.holbein-works.co.jp/@@@@movabletype/mt-search.cgi?search=%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC+%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC&IncludeBlogs=1&limit=20

ﾎﾟｽﾀｰ ｶﾗｰとｱｸﾘﾗ ｶﾞｯｼｭを混ぜてもいいですか？

Question.
ﾎﾟｽﾀｰ ｶﾗｰとｱｸﾘﾗ ｶﾞｯｼｭを混ぜてもいいですか？

Answer.
一度混ぜてみて､ﾊﾟﾚｯﾄ上で異常が認められなければまずOKです｡
ｱｸﾘﾙ(ｴﾏﾙｼｮﾝ)絵具は物性が結構微妙なので､他の絵具の成分によっては(例えば界面活性剤など)ﾓﾛﾓﾛした不均一な状態になる事があり､そうなると絵具としては使えません｡
ﾎﾟｽﾀｰ ｶﾗｰは水性ですから､混ぜると混ぜた分だけﾎﾟｽﾀｰ ｶﾗｰの耐水性は上がり､ｱｸﾘﾗ ｶﾞｯｼｭの耐水性は下がります｡