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【人力検索かきつばた杯】#77?

お題:「Network」「月の砂漠」
から想像したショートストーリーを回答ください。

かきつばた杯 とは:
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CE%CF%B8%A1%BA%F7%A4%AB%A4%AD%A4%C4%A4%D0%A4%BF%C7%D5

ローカルルール:
・本文やタイトルに直接キーワードを使う縛りはありません。連想できればOK。読んでわからなければ聞きます。
・2つとも1話の中に含めること。
・感想、講評は希望された方のみ書きます。

〆切:2016/5/1(日)23:00? ※開催者都合により変動します。
自動〆切前に終了しますのでご了承ください。

====
補足事項:(ポイントに興味のない方は読み飛ばしてOK)
1)内容が一定の基準を満たさない回答は基本点もカットします。(開催者判断)
2)開催者連想元ネタとの一致は、原則として採点対象外ですのでお好みで。
3)キーワードをタイトルに使う縛りはありません。
4)〆切前の修正履歴は採点に影響しません。採点は〆切後の投稿作について実施します。
5)作品の長さは2000字前後を目安としますが、長短は採点に影響しません。

●質問者: GM91
●カテゴリ:趣味・スポーツ 芸術・文化・歴史
○ 状態 :終了
└ 回答数 : 3/3件

▽最新の回答へ

1 ● 銀鱗
●68ポイント

「接客ができなきゃね、もう、何やってんのって感じで」

ウィスキーの棚に触れ、ガラス向こうのボトルに目をやりながら。先日のゴッドファーザーは悪くない出来だった――勿論客に悪いものなど提供できる筈がない、自分の中では良くできたほうで、しかしここで満足してしまってはプロではないからだ――しかし悪くないというのは自分の判断だ。客の判断ではベストでもグッドでもなかった。氷が悪かったのだろうか。削り方一つで宝石のように輝くそれはカクテルに入れても同じで、少しの傷が輝きを鈍らせる。温度だろうか、ステアしたときの指の先の振動はどうだった。

「だからカクテルで語るしかないなんて言えば、そんなの甘えた考えだって。元々愛想良い顔に生まれたわけじゃないけどね。だからとにかく補うってわけじゃないけど最高の一杯を提供したくて、でも一杯の中に詰め込める情報に限度なんて言わないけど、話すことも楽しみに入りますから」

ヴィンテージだからと言って誰もが美味しいと感じるかと問えば、そうとも言えない。好みが分からないようじゃ客の満足には至れない。直前の会話から推測して作り直したのだ、匂いから思い起こされる記憶の話からだ。よりフルーティなものを使ってみた。そしてようやくその客はうまい、と言った。

「だからこう、喋るわけです。気持ちよくなりたいですからね。そうしてまあ、良い顔になってもらうんです。それを見ると、ああいいなあって思う」

手ぶらで棚を離れカウンターを回り、椅子を引いて腰掛ける。用意されていたグラスを前に目を細めて頬杖をついた。特別に揃えたもので、括れたガラスが品を作って影を落としていた。二か月前にはここにホワイト・レディが注がれていた。思わぬ繋がりが、思わぬ出会いを引き寄せた一杯だ。

「初めは奥さんとの記念日に予約を頂いて、良い思い出として残していただければいいかなって。こうして何度か通っていただけるっていうのは、嬉しい驚きですよ。ご友人を連れていらしてあの晩は、ああ無茶やってた頃に飲んだあのホワイト・レディの味だって」

若かりし頃に仲間と少ない金で旅したアメリカの、勇気出して入ったあの店の味を思い出す。そう言って友人と笑った客の顔がその細められた目の奥に浮かんでいるのだろう。思わぬ出会いを引き寄せる一杯が、このカウンター越しに振舞われているのだ。彼は今夜も予約を入れてきていると言う。グラスは綺麗に磨かれて待ち侘びている。

「楽しそうに話してくれるものだから、ああなんていい心地だろうって思ってね。口下手な僕でも話が弾みましたねあの夜は。そうしてまたその時の思い出話をしようって、今夜はまた仲間を連れてきてくださるって。そういう繋がりがあるっていいですよね、もっと繋がっていく」

そうして今夜もこの店は静かに賑わい、良い顔が並ぶ。それは容易に想像できた。彼はおもむろに席を立ち至高の一杯にとりかかる。シェイカーのリズミカルな動作に胸の高鳴っている自分がいた。


「残念です、とても」


「上手くまとまりました?」
「なんとか、某番組っぽい感じには。はあ、やっぱり付け焼刃って感じがありありと見てとれる出来で。味を知らない者には味なんて出せないって、そういうことなんじゃないでしょうか」
「そういうノリも、学生らしくていいんじゃないですか?あとひと月、楽しみに待っておりますよ。そうしたら、これ、また作りますから」
「わあ、眩しいくらいの青、本来ならブルーキュラソーで青にするんですよね。子どもだからこういうの、テンション上がっちゃうんですよ。ああノンアルコールだなんて悔しい。これが飲みたくて皆来るのに」
「ふふ、嬉しいことです。遠くから足を運んでいただけるということは」
「『月の砂漠』って名前なのに、この『故郷』が一番の人気だなんて、これだけが謎なんですよね、何種類もある店名に因んだ『ムーン』の名前の付いたオリジナルカクテルだって素敵なのに、皆これを飲みたがる」
「あなたはどういう風にお考えですか?」
「これが一番人気の理由、ですか?このお店が、社会から離れた静かな月で…静かゆえに故郷が恋しくなった寂しさ的な青?の、ストーリー性がウケてる、みたいな…」
「面白い回答ですね。半分は正解ですが、もっと答えは簡単な所にありますよ」


「月の砂漠から望む故郷の青い星は、それは美しいじゃありませんか」


GM91さんのコメント
一番乗り乙です!

2 ● 銀鱗
●100ポイント ベストアンサー

あまりに鮮やかで、これは夢かと思ったほどだ。

「さあ、泳いでここまでいらっしゃい」
赤花が風に揺れて、眩しい陽光にいっそう色を濃くしていたのを、ぼんやりと眺めていたときだ。遠く海から聞こえてきた声がそう言った。
「なあに、泳げないの? 突っ立ってないでいらっしゃい、教えてあげるから」
「…随分と大胆な服装だ」と思い、ついジロジロと見てしまい…独り言が口から出ていた。金の髪が風に踊り、輝かしい光の祝福を受けているかのようだった。
「大胆? 変なことを言うのね」
彼女は陽気に笑って海水を蹴った。私はこんなに肌を露出させた人を見たこともなく――寧ろ誰が見ても驚くと思うのだが――薄布で隠されなかった太腿や脇……臍、などについ目が行ってしまったのだ。そしてその笑い声で慌てて自分の行動を恥じて目を逸らすに至った。
「泳ぐにしても、水は…有害じゃないのか」
「怖いの? 大丈夫、とっても気持ち良いから。暑いでしょ、そんなに着てちゃ。ほら脱いで」
ぱしゃぱしゃと水の跳ねる音がして、ぎゅっぎゅと砂を踏んで彼女はすぐそばまでやってきた。露わになっている肌が手の届くすぐそばまで来て、私の心臓が肩ごと飛び跳ねる。視線を下ろしてはいけない、視線を下ろしてはいけない、視線を下ろしては――
「随分重い服を着てるのね、まるでついさっき雪国から来たみたいじゃない。ああ、うまく脱がせやしない、この蜘蛛の巣みたいなのは何?」
「ま・ まっ待ってくれ、何をしようとしているんだ、脱がせ、脱がせるつもりか!?」
「ええそうよ。だって暑いでしょう? 泳ぐのにこんなに着てちゃ、沈んじゃうものね」
慌てて彼女の手を避け後ずさったが、彼女は遊んでいると思っているのか、楽しそうにまた手を伸ばしてくる。何故だ、今だって私の纏う遮布にはおそらくβ植物細胞の形成する捕食網と思しき物が絡みついているというのに、肌を晒すことは紫外線や放射線、様々なヴァイルスやβ細胞に侵され――ああ、あ、待ってくれ待ってくれその留め具を下ろしたらーーーーッ!
しっ視界に…入れてしま……
「さ、これで泳げるわよね。なあに、隠さなくていいじゃない」
「…直射日光は…外気は…その…」
「ほーら、海行きましょう。気持ちいいんだから」
「ああああっっ」
混乱に次ぐ混乱で、完全に主導権を明け渡してしまった私の肌はは、抵抗空しく外気に晒され彼女に手を引かれている。が、不思議と肌が焼けてしまうことはない。変色もしないし、少し熱とヒリヒリとしたものを感じるだけだ。いや、そもそも目の前の彼女はこんなに肌を露出させていながら身体に何も損傷を受けていない。こんなに冷たい水に浸かっても平然としている――ああああ私まで水の中に!?水は有害だと言った筈、有毒で人体への……おや?何も…起きない、だと?
「冷たくて気持ちいいでしょう?」
「……やはりこれは、夢か…?」
混乱して口をぱくぱくさせている私を見て彼女は更に可笑しそうに笑う。
「変な顔。ね、泳いでみない? 私が教えるから」


夢だと片付けてしまえばそれは、文字通り夢のようだった。無害な外気、水、極彩色の赤花、照りつける陽光。美しい彼女を覆う遮布は無く、こんなにも大胆に見せてくれる……いかん、じろじろと見るものではないな。ないのだが。
「少し泳ぎ疲れちゃったわね。木陰でも探して休みましょう」
彼女にまた手を引かれて私は砂浜を歩く。赤花の向こうに林が見えたが、その陰にはやはり大胆な格好をした男女が歌を歌い弦をかき鳴らし舞っていた。私は、何故だか近寄りがたいものを感じた。
そうして彼女は花咲く大きな木の下に私を導いた。橙の花が青空に美しく映えていた。青空を見るのは随分と久しかった。
「肌焼けちゃったわね。白かったのに真っ赤になって」
枝から垂れ下がる蔓は絡み合い、そのカーテンをくぐって花弁の絨毯を踏み分けると、彼女が肩に触れて座るように促した。ああ近い、甘やかな肌が、いや、これは近い、触れている、触れている…!
「七日目の夜は祭りなの。相手を探していたけれど、あなたを見つけられて良かったわ。私と組んでくれる女の子なんて見つからなくて」
「ま…祭り…?」
「そう。神に捧ぐのよ、音楽と歌と踊りを。私たちの神はそれを望んでいるの……恋の歌なのよ。私、男は好きになれないの」
彼女は目を伏せて体を倒してくるのだから…受け止めるべきかと思い、思わず受け止めた。ああ、しっとりと柔らかい彼女の肌が、腕の中に納まった。彼女の手が私の肌を撫でて――臍の下をなぞって――
「教えてあげましょうか?祭りで歌う恋歌。 ――生まれ来るは赤花の 歌に育まれしおりよ 花の色は斜陽に染まる ツキノサバクと呼ぶなれば――」
彼女の口遊む歌が、波音に混じり耳をくすぐった。



「もう諦めた。きっと何年待っても…目覚めないでしょ」
女性は紫煙を細く力なく吐いて、硝子越しの生気のない顔を見やった。
「そんな、あなたが諦めたらあの子は」
「帰ってこないじゃない。いくら待っても帰ってこないわよ。ずっと機械に生かされて機械に殺されてればいいんだわ!」
悲しい苛立ちに拳を壁に打ち付け、行き所のない感情はまた紫煙のように抜けていく。教授は申し訳なさそうに顔を歪めたが、結局ありふれた言葉を選ぶしかできなかった。
「…研究室はもう無くなってしまったの。神経を繋ぐ人工タンパクのネットワークも、いずれ朽ちてしまうわ。それでもせめて…生かすことで償いを」
「償いだなんて笑わせるわ、精神医学が聴いて呆れる、何がダイブセラピーよ、人の心を愚弄した罰なんだわ…! こんな…戻ってこないなんて…」
女性はわなわなと肩を震わせて教授を睨みつける。埋め込み時計のビープ音を確認した教授は遮布を深く被り直し部屋を去ろうとしていた。黄金色の空を眺め、今は言葉一つ発さない生徒と以前交わした会話を思い出す。

『空も海も青かったなんて、今では信じられないことですよね』
『きっと色んな動物や植物がいたと思うんです、こんなβなんて狂暴な生物いなかったんですから』
『このセラピーでβに食われた人の心も、破壊された自然も、取り戻せたらいいですね』
『きっとこの写真みたいな、綺麗な花がまた見られるんですから』

教授のコートの胸ポケットには、その写真が捨てられずにしまわれたままだった。橙色の花は、日焼けしてすっかり色を失っていた。


銀鱗さんのコメント
>>ラーギニー:萩尾望都

3 ● sokyo
●66ポイント

『少年2005』

小学校の卒業式を終えたあの日、ぼくたちふたりは駅前の横断歩道を渡っていた。
「月って、水がないじゃない?」
めぐるはぼくの目を見て言った。ラフな格好ばかり見慣れてたぼくは、味気のない返事しかできない。
「そうだね」
「砂漠も、水ないじゃん」
「ないね」
「だから『月の砂漠』って、二重の意味でカラカラなんだよ」
めぐるは言った。「だから」のところに遠くの地のイントネーションが残ってて、ぼくはめぐるとの生まれた距離の大きさを思った。
これから行く先の距離の大きさのことなんて、何も考えずに。
季節外れの暖かい日で、めぐるはコートもマフラーも脱いで。丈の合わないブレザーで、横断歩道の白い線の上だけ歩いて。

「あっ!」
交差点の真ん中まで来たところで、めぐるはしゃがみこんで、落ちていたものを拾い上げた。
「見て! 昔の500円玉!」
めぐるはそう叫ぶ。ポニーテールがぐるっとひっくり返って、すぐにさっと元に戻った。そのとき耳の下のほくろが見えた。
そいつと、それから首元のと、鎖骨のところを合わせたそれを、ぼくは心のなかで“夏の大三角”と呼んでいた。夏だけに見えるから。薄着になるから。
クラスでそれを知ってるのは、小さい頃からめぐるといっしょにいた、ぼくだけだ。
交差点の『月の砂漠』のメロディが止まった。ぼくたちは駆け足で縞模様を渡った。

4月。
新しいクラスのリストにめぐるの名前はなかった。ぼくのクラスだけじゃなくて、どのクラスにも。
めぐるは、転校したのだ。
最後の会話は『月の砂漠』の話。
頭の中で、あのときの横断歩道のメロディがぐるぐる回り始める。

例えば幼なじみが行方不明になったら、マンガやアニメの主人公は、手がかりを求めて闇の組織と対峙したり、あるいは数年後に見違えるように美しくなった彼女と再会したりするだろう。
けれど、実際はそんなことなどまったくない、ありふれた転校だった。彼女の不在はすぐに日常に変わった。

ぼくは思った。あの交差点に行くたび、古い500円玉を手にするたび、星空を見上げるたび、ぼくはめぐるのことを思うだろう。
けれど、交差点のメロディは工事を経て小鳥の鳴き声に変わったし、旧500円玉はまったく見なくなったし、星空を見上げることに至っては最初からなかった。
そんな風にして、めぐるのことは少しずつ、過去のことになった。

ある日の放課後。
クラスのちょっと騒がしいタイプの男子たちが、教室に写真集を持ち込んでいた。
そこで耳に入ってきたのは、乱暴な言葉の中の「めぐる」の名前だった。
ぼくはみんな忘れてしまっていると思い込んでいた。
でも違う。そんなことはなかったんだ、とぼくは察した。
輪に入る勇気はなかった。その代わり、スクールパッグから見えていた表紙を、ぼくは記憶に深く刻み込んだ。

書名がわかれば、検索などたやすいことだ。
ぼくはすぐに見つけてしまった。本人とは似ても似つかない変な芸名をつけられた少女の画像を。
それは明らかにめぐるだった。でも画面の向こうの、解像度の低い画像は、記憶の中のめぐるよりもずっと大人びていて、ずっとなまめかしくて、めぐるそのものだったけど、ずっと別人みたいだった。刊行に際しての短いインタビュー記事も見た。
ああ、なんだ。クラスの男子が見ていたあれは、古くて限られた情報だったのだ。
めぐるのことをいまクラスで一番知っているのは、他でもないこのぼくなのだ。
そういう気持ちがむくむくと湧いて、大三角を思い浮かべて、ぼくはその日、はじめて自分のものを潤す新しい方法を知った。

それからはネットに入りびたって、質問サイトでこの写真集を手に入れる方法を聞いた。何度も何度も聞いた。カードがないからネットで買えない。値段が高いから定価で買えない。
これは下心なんかじゃない、と、ぼくは自分に言い聞かせた。これは調査だ、人と人とのつながりの機微の、ネットワークの調査なのだ。あの春に、黙って旅立ってしまった幼なじみと再会するために、写真の中から少しでも手がかりでも見つけないといけない。そのための情報収集だ。
そして、古本屋という存在を知った。中でも、こういうジャンルに強い店舗の店名を知った。ぼくはそれを、記憶に深く刻み込んだ。

待ちに待った週末が、やってきた。
古本屋の通路はものすごく狭くて、ぼくが振り返ると、後ろの人にリュックが当たった。話なんかしたくないのに、小声で何度も「すみません」を言った。
背表紙の群れを目で追って、その写真集は、ついに見つかった。色めいた気持ちを、左脳で殴り続けた。これは調査。ネットワークの調査。
ぽくは素知らぬ顔で、それをレジに持って行ってお金を払った。金額は500円。ぼくはあの交差点の硬貨を思った。
浮き足立つ気持ちを必死に鎮めて、そのまま電車に飛び乗った。

家に帰ると、ぼくは部屋の扉を閉めて、内開きの扉を背中で押さえて、その写真集を封切った。
めぐるは、そこにいた。

本は、小さな液晶画面に映る画像とは全然違った。どんな変な名前で呼ばれていても、ぼくにはその人がめぐるにしか見えなかった。
めぐるは、少女になっていた。てらてらと光った変な制服を着ていた。子どもじみた変なパジャマを着ていた。実用性が全然なさそうな、変な水着を着ていた。見たことのない変なポーズを取って、こっちを向いていた。めぐるが絶対に言わないような、変なセリフが印刷されていた。彼岸には匂い立つような甘美な世界。此岸には、薄汚い大人の視線がある気がした。
耳と首元と鎖骨のところには、はっきりとあの大三角があった。だけどその鎖骨の下は、見たことのないような膨らみで満ちていた。
ひとつひとつの要素はとても歪なのに、そこからどうしても目を離せなかった。
瞳は真っ黒で、ぼくが知っているめぐるとはまるで違った。真っ黒で、人工的で、パサパサに乾燥した瞳。
ぼくは心の中で、あのときの『月の砂漠』のメロディを思い浮かべた。

ぼくはいつの間にか手を動かしていた。
だって妙なネットワークを辿って、こうして再会したなんて奇跡じゃないか。
ほんの数mlで、乾いためぐるの瞳を、ぼくが潤してあげよう。
最高だ。いや調査だ。最高だ。最高だ。いや調査だ。いや最高だ。最高だ。最高だ。

…最高だ。

絶頂に向けて、ぼくはスピードを上げた。


質問者から

締め切りました。
ご参加ありがとうございました。


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