お金のことわざでは「悪貨が良貨を駆逐する」があります。
にせがねが横行していた中世までの歴史で生まれたことわざですが。
今はにせがねは流通しづらく、良貨の駆逐までには至らないので、
むしろ誤用とされる言葉を悪貨に例えることは容易だとおもわれます。
または、インターネットの掲示板2chで生まれた「ガイシュツ(変換できない)」(既出の間違った読み)とか「あなたがネ申か」(神の強調表記)のように
あえて言葉を汚す遊びもあります。
昔なら2ch用語といわれましたが今はあまり通じず、
広くまとめて「ネットスラング」とよばれます。
ネット発でなくてよいなら「スラング」でよいのでは。
誤慣用 ? 表意文字は、いつでも誰でも何とでも“造語”できる ?
https://matome.naver.jp/odai/2134815034774766501(20120921)
誤用しがちな慣用句 ? 文化庁「国語に関する世論調査」から ?
なんでもあり ? 誤解:曲解 ≒ 誤釈:曲釈 ≠ 試釈:私釈 ?
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19440825
俗耳学入門 ? 読みかじり・誤引・曲釈・知ったかぶる ?
…… 辞書を読まない質問者と、辞書しか読まない回答者が争っている。
辞書にあって存在しない「幽霊や天国」、辞書になく実在する「誤釈」。
http://q.hatena.ne.jp/1512664637#a1265619(No.4 20171210 19:54:12)
…… 死者に鞭打つ、下衆の勘ぐり、武士の情け(一人三連発の例あり)。
厚顔無恥(=正/誤=)紅顔無知、典拠を指摘されて赤っ恥をかく?
http://bizwords.jp/archives/1059669112.html
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19760409
わが道を行く ? ゴーイング マイウェイ ?
https://twitter.com/awalibrary/status/666836630230073344
(誤用、転用、比喩的表現等の)定着
誤用から正用に一歩進んだ「ゆれ」と呼ばれる状態でしょうか。
「ゆれ?誤用?慣用句の使い方は」(くらし☆解説) | くらし☆解説 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス
> ? 慣用句の意味・用法のゆれ(「気がおけない」を「信用できない」の意味で使うなど)
文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 第20期国語審議会 | 新しい時代に応じた国語施策について(審議経過報告) | I 言葉遣いに関すること
> 井上( 1986 )は「誤用」を言語変化の流れの一部とみなし、全体像を次のように位置づけ ている。
言いまちがい → 誤用・乱れ → ゆれ → 慣用 → 正用
原義とは異なる意味で使われる「誤用」例についての考察 目白大学人文学研究
「血液サラサラ剤」と言う言葉がありますが、
本来の意味は血液の粘度を下げる薬ですが、著しく違った意味で使用されていて、
その意味は、「血小板の作用を落として血液が固まり難くする薬」です。
(ちなみに逆ではありませんよね。)
この例に当てはめると、上のみやどさんと類似していますが、
「誤表現、転用表現、比喩的表現、簡易表現、直観表現等の定着」と言うのはどうでしょうか。
「肩甲骨に油をさす」と言う言葉がありますが、摩擦係数を下げる薬を開発しようとした人がいるとかいないとか。