はじめまして。
獣医野生動物学が専門です。
人間も動物もそんなに変わるものじゃないですから、
私はこのご質問を読んで、ちょっとピンときちゃいました。
これはもしかすると「知覚過敏」かもしれないですよ。
虫歯になった気がする、というのは、
歯の付け根の近くに痛みを感じる、ということじゃないですか?
もしそうなら、これはかなり知覚過敏の可能性が高いと思います。
歯の付け根近くにある歯石は歯茎を退行させてしまいます。
すると露出した歯の付け根部分が知覚過敏をおこしてくるわけなんですが、
歯石が付いている間はそれが壁になっていて、刺激があっても感じない。
つまり「潜伏的」な知覚過敏状態になっているんですね。
そして歯石を除去するとその壁がなくなって
隠れていた知覚過敏が自覚されるようになる・・・・と、
そういうことなんです。
たしかに歯石除去で多少は歯の表面を傷つけますが、
その程度なら普通は唾液に含まれる成分の石灰化で補える程度。
プロがそんなに凄まじい削り方をすることはまずありません。
知覚過敏は象牙質の細かい穴(象牙細管)を通じて神経を刺激する症状ですから、
これを塞いでしまえばたいていの場合治ります。
これも歯医者さんで治療してもらえますから、
気になるようでしたらぜひまた歯医者さんに相談してみてくださいね。