2度目の解答失礼します。
このページ中盤の
>空前のブームをもたらした猿飛佐助
からこの御質問のルーツのようなことが書かれています。以下引用。
次々と切れ目なく出版したせいか、歴史上の人物もネタが切れかかり、創作講談は大きな壁にぶつかった。一族はこの壁を、超能力を持った架空の忍者を作り上げることで乗り越えた。第四十巻に登場させた「猿飛佐助」である。
池田蘭子の「女紋」によると、佐助のヒントは中国の奇書「西遊記」の孫悟空の活躍から得たものといわれ、猿飛の姓は面河村の猿飛橋から名付けたという。もっともこれには異説があって、猿飛佐助は江戸中期に出版された「真田三勇士」のなかに名前をつらねている、と主張する研究者もいる。
立川文庫の「猿飛佐助」は初版千部がまたたく間に売り切れ、十万部、百万部と膨れあがっていった。重版の連続で紙がすりきれ、字が消えてしまったそうだ。宣伝の媒体が少ない時代に、驚異の超ベストセラーで一世を風靡したのである。この売れ行きのしわ寄せで速記本はすたれ、寄席の講談も閑古鳥が鳴くという現象を招いた。