私は、ミサイルに限らず、
国土防衛は十分に行うべきだと思っています。
それは主権国家としての国民に対する義務であり、
また国際社会に対する当然の権利だと思うからです。
しかし、北朝鮮一国を仮想敵扱いするミサイル防衛は
その偏狭さから真の国民の安全を脅かす原因を見誤るものであり、
また米国側同盟国一方のみを同盟関係とする防衛体制は、
米国ブロック以外の圧倒的に多くの国々を無視する、
真の国際社会に背を向けるものであり、
どちらも容認できません。
日本の防衛構想はアジア諸国の友好に依拠したものであるべきで、
むしろ北朝鮮も含めた幅広い諸国との共同の安全を
各国各地域の協力によって作り上げていくものであるべきです。
したがって、国防の重要性を認識する見地から、
米国一辺倒の軍事ブロックに所属することこそが
日本の国土を戦場とする最も危険なものであることを指摘して、
国土防衛に反する「ミサイル防衛構想」なるものへの
強い反対を表明したいと思います。