再回答で失礼します。
Arial Unicode MSの醜さは同感です。
このフォントで印刷しようという気にはなりません。
私がこのフォントを使うのは、Unicode対応ソフトウェア制作時に
動作確認用として使う場合のみです。
(多くのコードポイントに対応する文字が入っているので、
プログラムの動作確認用として好都合。)
WebをUnicode化する場合、一番のメリットは多言語化できる、
すなわちひとつのエンコードで日本語、クメール語
その他さまざまな言語固有の文字を扱えることにあるわけであり、
このメリットを享受するには、より多くの文字が入ったフォントが有利です。
(従来は言語毎にエンコード(文字コード)が違っていた。)
Arial Unicode MSが推奨されるのは、
こういったことが背景にあるのではないでしょうか?
ただWebがたとえUTF-8であったとしても扱う言語が日本語のみで
ときどき英語やヨーロッパの言語(ドイツ語、フランス語など)が登場する程度であるならば、
Unicode対応フォントを使う必要はありません。
MS UI Gothic, MS明朝, Times New Romanといった(フォント名称にUnicodeを冠していない)フォントで事足ります。
これは、Unicodeという文字コード体系と従来型の文字コード体系(Shift_JIS, ISO-8859-1とか)とは相互に
変換が可能だからです。
(Unicodeでのコードポイント(文字番号)が○○番の文字はShift_JISでは△△番になる、といった感じで対応付けることが可能であるということ。)
これらの相互変換はブラウザもしくはOSが行います。
考慮するべきは、当該ページの言語を表示するのに
必要なグリフを含んだフォントを使っているかどうかということです。
ひとつのフォントで全部の言語の表示に対応させる必要はありません。
CSSのfont-familyを使って、
日本語の箇所は日本語フォントを指定し、
英語やヨーロッパの言語の箇所は欧文フォントを指定するといった感じです。
上記URLはArial Unicode MSについてのMonotype社(Monotype Imaging)の解説です。
2番目のURLはShift_JISとUnicodeとの間の対応付け(マッピングルール)についての解説ページです。
3番目のURLは、WEFT(Web Embedding Fonts Tool, フォントの埋め込み)についての解説ページです。
WEFTはクメール語のような標準的なフォントにグリフが含まれていない言語のサイトで
使われているのを散見します。(漢字でも使えるのかどうかはわかりませんが。)
フォントの埋め込み:フォントデータをWebサーバーにアップしておき、スタイルシートを用いて
そのフォントをWebページの表示に使う。