3月15日に国会で人権擁護法案というものが審議されるそうです(自民、民主が賛成しているのでおそらく可決)。
これは人権擁護とは名ばかりの検閲法で、”馬鹿”や”デブ”といった言葉でも十分に対象となり(例:政治家は馬鹿、相撲取りはデブ)
この法案が成立すれば、ネットで大多数の発信者がいるサービス
例えば各種blogサービス、書き込みの多いBBS(個人サイトから2chまで)、
mixi等のソーシャルネットワーク、FF11等の大規模オンラインゲームなど
すべて管理が難しくなり、遅かれ早かれ閉鎖するしかないといわれています。
この法案が成立した場合、はてなは閉鎖してしまうのでしょうか?
またこの法案が施行され、人権委員会からの要請(質問やダイアリーの削除、発信者のIPアドレスなどの個人情報開示)が
あった場合、はてなはどう対応するのでしょうか。
特にはてなの対応に関しては、某ウェディングの件もありますので詳しく教えてほしいです。
(人権擁護法案の問題点についての詳細 http://blog.livedoor.jp/no_gestapo/)
はてなの閉鎖はないと思います。
上記URLに条文がありますが、ここで問題となるのは、
(1) 人種等の属性を理由としてする侮辱、嫌がらせその他の不当な差別的言動
というのが問題となると思います。ただ、この条文を読むかぎり、可能性としてはともかく現実問題として「デブ」や「バカ」の使用を取り締まるとは思いません。ここでのねらいは、あくまで人種や民族など特定のグループに対する差別的言動でしょう。
(もっともはてなはともかく、2ちゃんねるはそういった特定のグループへの差別的言動にあふれていますので、危ないと思います。)
また、はてなに関しては利用規約の第6条(禁止事項)の2-2に「人種、民族、信条、性別、社会的身分、居住場所、身体的特徴、病歴、教育、財産及び収入等を根拠にする差別的表現行為」とあるので、差別的発言は利用規約によって今までも禁止されており、そういった質問などは削除されていると思います。
さらに、第5条(ユーザーの責任)の2に「本サービス上においてユーザーが自己のユーザー名のもとに開示した、質問及び回答、掲示板への発言等全ての情報に関する責任は、ユーザー各自にあります。従って、当社はユーザーが本サービスにおいて開示した質問や回答、掲示板への発言等の内容について、一切の責任を負いません。」とあるので、法律の成立如何に関わらず、 IPアドレスなどの個人情報開示の可能性はあると思います。
比較的楽観的なことを書きましたが、僕もこの法案には反対です。