このたんぱく質を阻害することで、がん細胞を死滅させることが可能らしい、とのこと。
しかも、正常細胞には副作用がなくがん細胞にのみ効果がありそうだ、と報道されています。
そこで質問ですが、正常細胞には悪影響がない理由が良くわかりません。大卒で分子生物学
専攻程度の知識があるとしてその理由を解説したサイトはありますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
http://www.pnas.org/cgi/content/full/102/32/11492
Association of the human papillomavirus type 16 E7 oncoprotein with the 600-kDa retinoblastoma protein-associated factor, p600 -- Huh et al. 102 (32): 11492 -- Proceedings of the National Academy of Sciences
http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textbook/celldiv.htm
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副作用がない理由はまったく不明です。
しかし今までの抗ガン剤は細胞分裂やDNA合成を阻害するものなどになります。これは血液など一部の用途以外はターゲットを絞ることもできません。そのため正常細胞もガン細胞も全て阻害されます。よって副作用が強くなっています。
一方今回のp600(<-この名前何とかならないものなのでしょうかね?)はガン細胞に多いもので正常細胞では影響がないと考えられています。(人体実験はしていませんから)実際に人間に投与し、このタンパクの合成を阻害したときに副作用があるかどうかは未知数です。しかし、今までの抗癌剤のように何でもかんでも阻害してしまうのではなく、ターゲットを絞っての阻害になるので副作用が今までのに比べると弱いことが考えられています。
まだ始まったばかりの研究で、関係する論文も少ない状態です。この手の報道は細胞での実験結果を勝手に人体に当てはめているだけで想像の世界にすぎません。本当に分かっていることはごく僅かです。今後の研究に期待というところではないでしょうか?