まず、マルトデキストリンの摂取が
糖質および脂質代謝に及ぼす影響についてですが、
ご紹介したページでは、血糖およびインスリンの応答が
他の炭水化物に比べて抑制されるとして、
マルトデキストリンには、他の糖質の摂取に起因する
インスリン抵抗性増大を予防する効果もあるのではないか、
という見方を示しています。
で、こちらを見て見ると、長い運動や高温下での運動の最中には
炭水化物不足が運動性能を低下させるとして、
運動前にマルトデキストリンを含んだ飲料を摂取すると、
疲労までの時間が引き延ばされ、
運動パフォーマンスが向上するとの実験結果が書かれています。
これらを総合して摂取タイミングを考えると、
マルトデキストリンは運動の持久力を高める目的で、
トレーニング前に摂取していくのが効果的、
と考えていくことができそうです。
一般にマルトデキストリンはプロティンと組み合わされることが多く、
プロティンは運動後に補給することが多いと思いますが、
K-1の角田信朗さんは、トレーニング前のアミノ酸摂取は
脂肪の燃焼を促進し、またトレーニング後なら
細かい筋繊維の傷を再生させるためにも役立つとの
見方を示しています。
したがって、プロティンとの組み合わせを考慮した場合も、
運動前の摂取にはそれなりの効果が期待できると
考えていいようです。
基本的に、運動前はマルトデキストリン中心、
運動後はプロティン中心で、双方をバランス良く摂っていく、
という考え方でいけばよさそうです。