まず、抗うつ薬についてですが、
鬱病の人はセロトニンとノルエピネフリンの量が少ないため、これを増やしてやるのが治療法です。
前のパーキンソンの治療薬と同じような感じで
治療のために考えられる方法は、
■上から(神経終末から)入浴剤をたくさん入れるか
(ノルエピネフリンやセロトニンの放出量を増やしてあげるか?)
■風呂の排水溝であるノルエピネフリンの受容体とセロトニンの受容体を遮断(風呂のせん閉じる)することによって、
風呂の中の入浴剤の濃度を上げます
(これを、シナプス間りょうの濃度をあげるといいます)
さらに抗うつはこういう方法もあります
■神経終末(シナプスの末端)へのノルエピネフリンやセロトニンの再取り込みを阻害する。
簡単にたとえで言うと
一度、神経終末(シナプス)から風呂に入れた入浴剤(シナプス間りょうに放出したセロトニンとノルエピネフリン)
がまたシナプスに一部取り込まれて戻っていってしまうのです。
その再取り込みの受容体を遮断してやれば、シナプス間りょうでの濃度があがりますよね?
昔から良く使われている
イミプラミン、アミトリプチン、は、ノルエピとセロト~を再取り込み阻害です
デシプラミン、ノルトリプチンは、ノルエピだけ再取り込み阻害です
ただし副作用が多い(緑内障に禁忌)ので、ずっと使っていて、片目を失明した友人がいます。
最近人気の薬は
■マレイン酸フルボキサミンや■パロキセチンは、セロトニン再取り込み阻害ですが、副作用すくないくてよいです
■ミルナシプランは、セロトニンノルエピネフリンの両方の再取り込み阻害で、こちらも副作用少なくて、これが一番ベストだと思います。
ちなみにミルナシプランは中の物質名なので、一般名でいうと旭化成から売られているトレドミンになります
抗うつ薬のなかでも、
■スルピリドというものは量を少なくすれば、胃腸薬としても使えますね。
それはD2(ドパミン)受容体遮断なので、・・と説明してたら日が暮れますので割愛として。
パーキンソンの治療薬で、他のことにも使うのは
■塩酸アマンタジン
A型インフルエンザの注射剤
です。
なぜ、パーキンソンの治療薬と抗うつの薬を併用しているのか?というと
パーキンソンの治療薬はドパミンの濃度を上げますよね。
抗うつの治療薬はノルエピネフリンとセロトニンの濃度を上げますよね
前にもいった用に、チロシンはドパミンの前駆物質であり
チロシン→ドパミン→ノルエピネフリン→エピネフリンというふうに反応は進んでいくので、ドパミンの濃度をあげてやるということはノルエピネフリンの濃度をあげてやることにも効果があって、
パーキンソンの薬は抗うつ薬の手助けのために使っているのではないでしょうか?
ドパミンをいじる薬というか、脳に作用する薬全部がすべて怖いですね。
向精神薬全て。
1度のみ始めるとなかなか辞めれないくなるし、薬が切れたら、薬のみ始めるよりももっとひどい鬱状態になりますから、またくすりのむ。。という悪循環に陥ります。
私は、精神病専門の調剤薬局に1年間いましたが、みんな何年もずっと通ってらっしゃって、絶対のみたくない、と思っている系統の薬です。
早く良くなるといいですね