私のおすすめバックアップソフトはxcopyです。同じフォルダ名で繰り返しバックアップしたいときに便利です。メリットは、windowsのユーザーなら誰でもすでに所有している点と、フォルダを変更しないならば起動が簡単な点です。windowsのタスク機能と組み合わせて毎日決まった時刻に走らせることも簡単です。短所としては、フォルダを変更したいときはメモ帳で開いてマイコンピュータなどからフルパスをコピーする必要があり、あまり簡単ではありません。
メモ帳で
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xcopy ”送り元フォルダ” ”送り先フォルダ¥” /E /D
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という一行を書いて、拡張子をBATとして保存します。保存したファイルをダブルクリックすることでバックアップを実行できます。
マイコンピュータの「ツール」の「フォルダオプション」の「表示」タブで「登録されている拡張子は表示しない」になっていると、”BACKUP.BAT”などと拡張子をBATにして保存したつもりでも自動的に「BACKUP.BAT.TXT」と文書ファイルとして保存されてしまうかもしれません。その場合は「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをはずす必要があります。
XCOPYについて説明すると、
/E は、サブフォルダもコピーする
/D は、保存先に同じファイル名が有った場合はタイムスタンプが新しい場合のみコピーする
と言う意味です。使い方が分からないときは、windowsのコマンドプロンプトから
xcopy /?
と打てば説明が出てきます。
たとえば、
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xcopy ”C:¥Documents and Settings¥nishida¥My Documents¥My Pictures” ”F:¥backup¥” /E /D
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このように書いておけば、nishidaというユーザーのマイピクチャをF:¥backupフォルダにコピーします。フォルダのフルパスを手で打つのはめんどうだし間違えることもあるので、マイコンピュータで探してアドレス欄をコピーすればいいです。
送り先フォルダ名の末尾には、フォルダ名であることを示すために¥を付ける必要があります。これを付けないと、送り先がファイル名かフォルダ名かを聞いてきます。
毎回、複数のコピーを行いたいときは、xcopyの行を複数書くだけです。
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xcopy ”C:¥Documents and Settings¥nishida¥My Documents¥My Pictures” ”F:¥backup¥” /E /D
xcopy ”C:¥Documents and Settings¥nishida¥My Documents¥My Pictures” ”G:¥backup¥” /E /D
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FドライブとGドライブに同じ内容をコピー。
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xcopy ”C:¥Documents and Settings¥nishida¥My Documents¥My Pictures” ”F:¥backup¥” /E /D
xcopy ”C:¥Documents and Settings¥nishida¥My Documents¥My Music” ”F:¥backup¥” /E /D
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マイピクチャとマイミュージックをFドライブにコピー。
「¥」がはてなでは全角になってしまいますが、もちろんすべて半角で書く必要があります。