ジェット・ストリームを聞いた後だったから、午前1時過ぎだった。突然、清流のようなか細い女性の歌声が聞こえてきた。半分過ぎたころ、急いで書き留めましたが、正確ではありません。その後2度と聞きませんが、どなたか似たような歌を聞いたことのある方はいませんか。
わたしの鳩を つかまえて頂戴
知らない人の手に つかまらないうちに
待ち続けたけれど だれも来ない
白い時が 流れて行くだけ
白いひと時
だれもいない 白い夜
あくまで可能性のみのご報告です。
昭和48年。清流のような女性の細く印象的な歌声。
この2点から可能性を感じるのは、当時コロムビアに所属していたフォークシンガー(当時の呼び方)の“やまがたすみこ”さんです(当時16歳)。
彼女のシングルレコードに「白い船白い鳥」という歌があり、発売は73年12月です。そしてこの歌は、「日立ミュージック・イン・ハイフォニック」のテーマとなっていました。
当時、「風に吹かれていこう」でデビューした幼さの残るシンガーソングライターでしたが、とびっきり清涼感のある歌声と上手すぎるくらいの歌唱力で、思春期の私にとっても強烈な印象のあったひとでした。
http://members.jcom.home.ne.jp/yosinon/sumiko/
その後、彼女の力量に見合うだけの楽曲に出会うことがなかったのでしょう。結局ブレイクはしませんでした。
同世代でその数年後にブレイクした太田裕美(歌唱力はともかく優れた楽曲との出会いと、これまた強烈な印象の声の持ち主)とは対照的な存在だと思います。
現在やまがたさんは、ミュージシャンの井上鑑さんの夫人として、ごく限られた範囲の音楽活動をされているようです。
この方の歌声だったかもしれません。もし、解決の糸口にでもつながる可能性があれば幸いです。