http://www.suzuto.co.jp/kankon-index/kekkon23.htm
福岡県久留米市などの筑後地方で行われる婚約前の儀式は「久喜茶」と呼ばれています。これは男性側の親族か仲人もしくは両親が酒一升と鯛一尾(地方により雌雄一対の場合も),それに加えて,お茶を女性宅へ持参するのがしきたりです。このお茶には,「何度も出ないように」という意味から「これで結婚を決め,再度こうした儀式を持つ必要がないように」という気持ちが込められ,番茶が使われています。
熊本県では「寿美樽」というしきたりがあり,男性側が女性宅へ酒一升と鯛一尾を届けます。とくに男性本人が県外に居住している場合には結婚に対する自覚を促す意味で,いまでもこうした儀式を重視しています。