司法書士も税理士も、何人かが集まれば、○○事務所だけじゃなくて、○○法人って作れるようになったと思います。
(1)
では、「不動産鑑定士」も不動産鑑定士事務所だけじゃなくて、不動産鑑定士法人というのが作れるようになったのでしょうか?
あまり聞かなくて、もし詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
(2)
あと、そもそも、不動産鑑定士試験に合格したら、合格者は、どういう所に就職するのでしょうか?
よろしくお願い致します。
http://www.mlit.go.jp/singikai/kokudosin/fukan/fukan_16_gijiroku...
(1)まず「不動産鑑定士法人」というのはあるのか、についてですが、
これは現状、ありません。
それから、士法人の話ですが、きっちりした頭の整理は次回に資料を御提示できればと思っていますけれども、もともと意識しておりますのは、古くは公認会計士の監査法人制度で、最近は弁護士、税理士、司法書士などで、法制度的に「何とか士法人」という制度を導入されているというような動きを意識して、不動産鑑定業界でそういうような動きを
どうとらまえようかということの頭の整理をしておきたいという問題意識が、この辺の議論の関連で持っておりますということです。
とあるように、今はまだ検討中、ということのようです。
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/sinsei/kantei/820-06-2sinse...
ただ、報酬を得て不動産の鑑定評価を業として行う
不動産鑑定業を法人組織で行うことは、
現在でも認められています。
この不動産鑑定業を営もうとする者は、
二以上の都道府県に事務所を設ける者は国土交通省に
一都道府県内にのみに事務所を設ける者は都道府県に
それぞれ備えられる「不動産鑑定業者登録簿」に登録を受けねばならず、
また不動産鑑定業者の事務所には
主たる事務所であると従たる事務所であるとに関わらず
専任の不動産鑑定士を一名以上置かなければならない、
などということが定められています。
もちろんこれは弁護士法人のように弁護士の独占業務を
法人の名前で取り扱えるというものではなく、
あくまで不動産鑑定士の独占業務である不動産の鑑定評価は
専任不動産鑑定士の名をもってなされることになりますので、
弁護士法人などとは異なる性格のものと考えられます。
というか、信託銀行やデベロッパーなど、
その仕事の中で不動産の鑑定評価が不可欠な法人が
不動産鑑定業者の登録を受けていることが多いですから、
不動産鑑定業の登録を受けている法人というのは、
弁護士法人などとはかなり違いますね。
http://www.jobdirect.jp/fudosan/fudosankantei000001.html
(2)不動産鑑定士試験に合格した人の就職先ですが、
これは不動産鑑定業を行う様々な事業者、
不動産鑑定業専業の所もありますし、
前述のように信託銀行やデベロッパーなどといった
不動産を取り扱う様々な業種が考えられます。
ざっと検索してみたのが上のURLですが、
かなり一流の企業が並んでいます。
さすが、司法試験、公認会計士試験と並んで難度の高い
「三大国家試験」と呼ばれるだけのことはあります。