例えば、kani(日本語では蟹のこと、フィンランド語では兎のこと)みたいな単語のことを示す用語です。
同音異義語とは呼ばないですよね?
何か呼び名がありそうなものですが、なかなか見つからないですね。
homophones(同音語・同音異義語・同音異綴語)とはちょっと違うなぁと考えて、
"foreign language" "same sound"で検索してみたら、
shoecabbageという造語が出てきました。
http://home.epix.net/~hce/shoecabbage.html
Teresa Dowlatshahiさんというアメリカのマルチリンガルの方が考えたものだそうです。
http://www.thex.info/stories/0304/0304021.shtml
テレサさんの作品(カートゥーン)では、次のように説明されています。
http://www.gocomics.com/shoecabbage/
A "shoecabbage" is a word in another language with the same sound as a word in English but with a different meaning. For example, in English a "shoe" is a covering for a foot, while in French "shoe" [spelled: chou] means "cabbage".
英語のshoeは「くつ」の意味だが、
フランス語で同じ音で読むchouは「キャベツ」の意味であることから、
「同じ音で、言語によって意味が違う語」をshoecabbageと呼ぶ、とのことです。
ただしこれはあくまで英語が基準ですし(つまり、英語と英語以外の言語のことしか扱われていない)
現状として、どこまで浸透しているのかはやや不確かですが、
英語話者で言語に関心が高い人に対してなら、
ある程度は通用する用語なのではないかと思います。
なお、特に英語とフランス語など、非常に近い関係にある2つの言語の間では、
faux amis (false friend) といわれる語があります。
綴り(<必ずしも「音」ではなく)が同じか、またはほとんど同じであるのに、
両言語で意味が違うものについていいます。
http://french.about.com/library/fauxamis/blfauxam.htm
http://www.eurotexte.fr/traduction/tips_fauxamis.shtml
http://en.wikipedia.org/wiki/False_friend
wikipediaでは、ページ末尾で
Japanese/English false friendsや
Chinese/Japanese false friendsといったものもリンクされているのですが、
このリンクされている「日英偽の友」のリストは和製英語一覧で、
「知ってるつもりになりがちだが、本当の意味を確認しないと、
誤解が生じたりしやすい語」ですよね。
「綴りや音が同じでも、意味が違う」という本来のfaux amisとは
かなり離れています。
http://www.bb.banban.jp/kakooni/aoe212.html
こちらどうでしょうか