投資家のみなさまへ:三菱東京UFJ銀行
三菱東京UFJ
財務体質の良かった三菱東京は不良債権いっぱいのUFJと
合併したがその不良債権も予定より前倒しで償却している。
日銀からの借り入れもいち早く返済、お上からあれこれ言われないように体制を作った。
関東首都圏で強かった三菱東京と関西圏で強かったUFJが補完的に合併することが出来たのはこれからの法人、個人取引拡大にものすごく有利。
今の経営課題は目先ではシステムの真の統合。
合併後、まだシステムの完全な統合が出来ていない。(旧東京三菱の外貨預金の通帳の記帳が旧UFJ店舗のATMで出来ない等)
金融庁の指導もあり「失敗の許されない統合」を求められている。
みずほの時と同じことがおきたら決済口座数など半端な数ではないので社会的な大問題になるおそれがある。
また、統合が出来ないと新商品の開発が出来ない。
新商品の開発が出来なければ競争で勝てない。銀行はすでに装置産業化しているのだから。
人の融和の問題も大きい。合併後旧両行のメンバーがなじむのに
約10年はかかると言われている。このスピード時代、そんなこと言ってられない。現場が苦しむことになる。このマイナス面を抱えながらの他行と競争することになる。
長期的には規模こそ大きくなったが利益をどこで上げるかの仕組みがいまだに出来上がっていない。伝統的な収益モデルに頼ってばかりでは海外の銀行に勝てない。この銀行は世界で5番目の銀行になろうとしているのだから勝負の相手は海外のビッグバンクだ。
来年度、大量採用するのは個人取引に重点を置くから。
人的コスト、口座管理コスト上昇に耐えられるか。
中国は?インドは?と考えた時、その人材は?。
(とりあえず三菱東京UFJだけで・・エネルギーぎれ)