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公共投資のために、税収よりもたくさんのお金を使いたい。それにはお金が足りないから国債を発行します。国債を発行してお金を借りるわけです。物がたくさん供給されればモノの値段は下がります。国債がたくさん発行されると、国債の値段が下がります。国債の値段が下がるというのは、金利が上がるということなのです。
金利が上昇するということは、景気にはあまりよいことではありません。
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どうして「国債の値段が下がるというのは金利が上がるということ」なのか教えてください。
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/qa/qa02.htm
上記サイトの国債の利回り計算、利回りと価格の関係のところです。
国債を期日まで保有した場合の利子は決まっています。
でも国債の値段は日々変わっています。
投資した金額に対しての利回りは国債の値段によって
変わることになります。
国債の値段が下がれば利回りは上がります。
すなわち国債に関わる金利が上昇します。
国債の金利は長期金利の指標です。
国債の発行日にみんなが国債を買いその国債をみんなが期日まで
持てばこんなことにはならないのですが、発行日以降に買ったり期日前に売ったりするから金利が変動するんですね。
仮に100円で期間1年年利10%で利払い年1回の国債があったとします。この国債は1年後には110円と引換えになります。
この国債の金額が90円になった場合、1年後には110円になるため、利回りは(110-90)÷90≒22.2%となります。
よって、利率、期間、が同一であれば、価格が下落すると利回りは上昇します。