私は楽譜が読めますが、どうやって読めるようになったのだろうと考えてみると、どうも必要に迫られて「書いていた」から、みたいなんですよね。
楽譜は文字と違って、ただ眺めているだけでは、図形のイメージに引っ張られてしまって、なかなか音符と音とが結びつきません。知っている曲の楽譜を見れば、ああ、ここがあのメロディかと分かりますが、そのレベルになっても、やはり知らない曲の楽譜はなかなか頭の中でメロディになってくれません。
結局、先に自分の頭の中にあるメロディを楽譜として書いていく。この作業を積み重ねていかないと、なかなか楽譜と音とが結びついていかない、つまり「読む」ことにも慣れていけないと思うんですね。
そこで、こんなソフトの利用を提案してみたいと思います。
http://homepage2.nifty.com/scoremag/
ご紹介したソフトはあくまで一例ですが、とにかくこういう「音譜を貼り付けてMIDIで鳴らせるソフト」を使っていくわけです。
頭の中に浮かんだメロディを音符にして貼り付けて、実際に慣らしてみて思った通りの音が出てくれば合格です。
こんなソフトを使って何かの曲をMIDIデータにしていく間に、すっかり楽譜と仲良しになっているのではないかと思います。
PCソフトで扱う楽譜は、ソフトの仕様の関係で実際の楽典上の表記規則と一部合致しない部分もありますが、それは主に変拍子であるとかシンコペーションの書き方であるとかといったリズム的にトリッキーな部分に集中しますから、普通はあまり気にすることはありません。
とりあえず楽譜が自由に読めるようになるには、まず書くことです。頭の中にあるメロディをどんどん楽譜に書いて、実際に出てくる音と付き合わせて検証していってみてください。慣れてくれば、ショパンでもビル・エバンスでも、楽譜さえ見ればそれが音となって頭の中にサッと展開されてくるようになるはずです。
札幌の例では、楽譜が欲しいんなら、中島公園のYAMAHAに行くのがベストでしょう。
大人になってから音楽を学ぶのは、時間はかかりますけど、不可能ではありません。