http://www.retailweb.net/020/021/
ウォルマートの基本戦略はEDLP、つまりエブリデイロープライス、
毎日、安いものを売りますよ、ということでした。
そしてそのベースにあるのがリテールリンクという自慢の
システムです。
西友でもこれをやりましたが見事失敗でした。
特売日を止め、「レジにて半額」を止め、特売日を知らせる
チラシの配布を止めたところ売上は激減しました。
また仕入れ値を引き下げるはずのリテールリンクも
うまく機能しませんでした。
安ければ売れるはずの商品、中国のくだものの缶詰や
米国のジュースなどは日本では売れません。
現在の西友は特売日を復活し、レジにて半額も復活し^^
チラシも配りまくっています。
結局、日本の消費者の研究が足りなかったということに
なりますが、ウォルマートが日本に進出する時に語った
「日本のマーケットを十分に研究する」は言葉だけだった
のでしょう。
日本人は安いものばかり買う国民ではなく商品によって
したたかな選別をしています。
そこのところが分からないウォルマートは今後も同じような
失敗を繰り返すと思います。
ただ、今回はダイエーの取得に失敗しましたが、別の
流通業あるいはそれに類した業種を取得した場合、
つまり戦略に変更が出た場合はうまくいく可能性があると
思います。規模ということではなく日本の消費者への対応に
変化がでると考えられるからです。
ITではTAGの利用などで最先端を行っています。
他の流通業にとってはおっかない存在です。