愛知県犬山市にある日本モンキーパークのサルはどうでしょうか?
ここのサルは、冬季サツマイモの焼き芋を食べます。これは、もともと、職員が落ち葉を集め、焼き芋を食べたのをサルにあげたのをサルが喜んで食べるようになり、いつしか、自分たちで、芋を自分たちで焚き火の中に入れ、頃合いを見て芋を取り出すと言うまでになっています。
ここで、重要なのは、
1 元来、野生動物とは「火」を怖がるものであるということ、
2 人間以外の動物は「調理」しないということ、(加工)
3 初期のサルは人間が焼き芋を作るということを見ていたが、現 在のサルは何代にもわたり、人間の作業を見たことがないのに、 焼き芋を行っているということ、(サル社会の文化として根付いている。)
つまり、きっかけは人間にあるとはいえ、野生動物にはない社会性を持っていると言うことで、サルの学会からは要研究として注目されています。
共通の祖先を持つとされる「人間」と「サル」の進化のなぞに大きく関与しているとされています。
ちなみにこのサルは、ニホンザルです。(もちろん、日本でも一二を争うほど多種のサルがいます。)
ニホンザルは、他のサルとは違い多くの特徴を持っています。「一説によるとオラウータンにも迫る高い知能である」とか、「世界で一番北に住むサル」であるとか、「温泉を好む」「高い社会性を持っている群れ」などなどです。
また、最近の研究では、遺伝子の偏りを防ぐため、メスはその群れの最高権力者(=ボス)のみの遺伝子になるのを防ぐ行動をとるそうです。それは、一時群れを離脱し違う群れにいて交尾をし、元の群れに帰ってくるとか、妊娠のしにくい時期のみ群れのボスと交尾をし、ボスの目の届かない位置で同じ群れのオスと妊娠のしやすい時期に交尾をする等です。(無論、強者必盛・弱者衰退の自然の法則にのっとり、一番のボスの血を引く子が一番多いのですが・・・。)
このような多様性を持つサルを見に犬山モンキーパークへの来園を薦めます。
なお、愛知県の犬山地区は、関東で言う日光地域(日光東照宮、東武ワールドスクエア、日光サル軍団、いろは坂、中禅寺湖、鬼怒川温泉など)のような名古屋圏における一大観光地であり、戦国時代のまま現存する「国宝犬山城」、長良川における「鵜飼」世界の文化に触れる「リトルワールド」、古きよき明治のテーマパーク「明治村」等の集中立地する地区にあり、名古屋地区以外の方であれば、名古屋地区の旅行の+αになる地区であることを併記とさせていただきます。