↓ホラー応募用作品
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おやつの時間になったので、3歳の子供を呼びに外へでました。
家の近くに見当たらないので、団地の外にでも言ったのかもしれません。
近くの大きな国道まで出ると、子供がガードレールに腰掛けて、車の往来をだまって眺めていました。
私が現れた事には気付かない様子です。
いつも鉄道の柵によりかかり、汽車の往来を眺めているような、そういう子です。
動く機械が好きなのです。
私は、子供に声をかけるのはやめて、近くの押しボタン式信号機をわたり、
「おやつの時間よ」
と言って、子供を後ろから抱き抱えました。
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ちなみに、実話をもとにしました。
何が怖いのかを、お答え下さい。
(それ以外の回答も歓迎します。お気軽にどうぞ。)
3歳の子供が国道の向こう側に居たということですかねぇ。
近くにある信号は押しボタン式、これを3歳の子供が押して向こう側まで渡ること自体が考えにくいですし。
子供はガードレールに腰掛けて、車の往来をだまって眺めていたのではなく、車にはねられ既に事切れていたのではないでしょうか?
3歳児が安全に押しボタン式の横断歩道を渡れたのか。
あ、ホントだ!
気付いてませんでした。
ちなみに、「おやつ」の「やつ」は「八つの鐘」の時刻(丑の刻と未の刻)、仮に春分と秋分の日なら、午前または午後の2時の事ですね。
江戸時代、時を知らせる鐘は、子の刻と午の刻が九つで、一時ごとに一つずつ減って最後(巳の刻と亥の刻)は四つになります。
…全然、質問と関係ないけど。
文意・題意は変わりませんが、推敲後バージョンです。
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おやつの時間になったので、3歳のわが子を呼びに外へでました。
家の近くに見当たらないので、団地の外にでも行ったのかもしれません。
近くの大きな国道まで出てみると、子供がガードレールに腰掛けて、車の往来をだまって眺めているのが見えました。
私が現れた事にも気付かない様子です。
いつも鉄道の柵によりかかり、汽車の往来を眺めているような、そういう子です。
動く機械が好きなのです。
私は、子供に声をかけるのはやめて、近くの押しボタン式信号をわたり、
「おやつの時間よ」
と言って、子供を後から抱きかかえました。
〜〜〜
回答ペースが速いので安心してますが、3日もつかな。
登場人物:β美とδ菜とφ吉(笑)
δ菜が学生食堂に入ると、何か考え込んでいるφ吉がいた。
δ菜「あらφ吉、何をそんなに熱心に読んでるの?」
φ吉は1枚のプリントアウトをδ菜に見せながら言った。
φ吉「ホラーらしいんだけど、どこが怖いのかわからないんだ」
δ菜「ああ、例の、新しいタイプのホラーね」
φ吉「どこをどう読んでも、ただ、親…たぶんお母さんだと思うけど、
親がおやつの時間を報せに子供を呼びに行っただけとしか
思えないんだよね。良くある光景で、怖くないよね」
δ菜「そうかしら?」
φ吉「え?」
δ菜はもう一度プリントを読み返し、かるく頷いた。
δ菜「β美は、どの装飾にも伏線があるって言ってたわ」
φ吉「例えば?」
δ菜「例えば、最初に気になるのは…
《ガードレールに腰掛け》
《車の往来をだまって眺め》
これ、おかしくない?」
φ吉「ガードレールにこう腰掛けて車を見てたんだろう?」
そう言いながら、φ吉は椅子の背に腰掛けて見せた。
δ菜「車道はどっち?」
φ吉「車を眺めているんだから、もちろん、正面が車道…あれ?」
δ菜「ね、変でしょう。これだと、この子は『ガードレールの車道側に腰掛けた』
って事になるわ」
φ吉「えっ!怖いよそれ!」
δ菜「きっと、この子の親も、背筋が凍る思いだったでしょうね」
φ吉「でもそれなら、すぐに子供を呼べばいいのに、
どうしてそうしなかったんだろう?」
δ菜「その理由は、これね…
《大きな国道》
《押しボタン式信号をわたり》
《子供を後から抱きかかえ》
大きな国道って事は車の往来も激しいわよね。それに、
信号をわたらなきゃならなかったって事は、
『道路の向こう側にいた』って事よ」
φ吉「そうか、もし声をかけたら、道路を横切って来るかもしれないから、
声をかけなかったんだ!後ろから抱きかかえたのも、
子供を安全に車道から遠ざけるためだったんだ!」
δ菜「そうね…でも変じゃない?
《3歳》
《近くの押しボタン式信号》
普通、3歳くらいじゃ押しボタンに手が届かないわ。
どうやって国道を渡ったのかしら。」
φ吉「他に信号があったんじゃないかい?
それとも、誰か別の大人が代わりに渡してあげたか」
δ菜「近くに他の信号があれば、普通、押しボタン信号はないわね。
だから、別の大人が代わりに渡してあげたか、それとも…」
φ吉「…それとも?」
δ菜「それとも、何かの拍子に反対側まで飛ばされて、偶然、
ガードレールに腰掛けるような形になったか…」
φ吉「な、何かの拍子って…そんなの車にはねられる以外ないじゃないか…」
δ菜「道路の反対側にいるなら、子供からも親が見えるはずよね。
《私が現れた事にも気付かない様子》
本当は、気付かなかったんじゃなく、気付けなかったのかも…」
φ吉「それじゃぁ、子供を抱きかかえた時には、もう子供は…」
δ菜「…死んでるかも」
φ吉「想像しただけでも怖いよ、それ!」
δ菜「でも、そこははっきりしないわね。
だって、動く乗り物を飽きずに眺めているような子なんでしょう?
本当にただ気付かなかっただけかもしれない」
φ吉「はは…、そうだよね、やっぱり」
δ菜「でも、やっぱり死んでるのかもしれないし」
φ吉「怖いって、脅かすなよ…」
δ菜「…。φ吉って、意外に怖がりなのね…」
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これは私の母の体験談をもとにしました。
実際に、国道の反対側で、私がガードレールの車道側にいて、車の往来を眺めていたそうです。
それこそ、背筋をミミズが這い上がってくるような、そんな感じがしたそうです。
今でも時々その時の話を母がするのですが、どうやって私が国道を渡ったのかはいまだに謎です。近くの交番のおまわりさんか、馴染みの電気店のおじさんが渡らせてくれたのではないか、というのが最も有力です。
ただ、私はその頃はもう信号の意味を理解していたはずなので、誰かが渡るのと一緒に渡っただけかもしれません。
車を眺めていたのも、帰る方法がわからなくて、途方に暮れていただけかもしれません(笑)
いるかを出すかどうかは少し考えましたが、最初に正解だったunder100017さんに差し上げる事にしました。
今回、lionfanさんから200ptもののっかりをいただきましたので、全部使い切りました。ありがとうございました。
お題では、この文章単体では怖くない、という事ですので、そうなるように言葉を選びました。
…というのは嘘です(笑)。本当は、最初は子供が生きている設定だったので、その名残です。
そうですね、もたれるの方が、より一層怖いですね。今後の参考にいたします。