よろしくお願いします。
具体的な答えを求めているようですが、私の知る限り、日本の大学に鳥類といえば、どこの大学だというのはありません。なぜなら、日本各地に、鳥類、あるいは鳥を使った面白い研究を行っている研究者はいますが、各地に点在しており、大きなまとまりを作っているわけではありません。大きな理由は、純粋な鳥類の研究自体は非常にマイナーな存在であり、細々とやっているところがほとんどです。海外ならば、純粋に鳥類の研究を行っている大学もたくさんあると思いますが、日本では、社会的な需要は小さいため、世間からはあってもなくてもいいような扱いで、非常に厳しいと思います。
最近、鳥インフルエンザの流行で、鳥類の生態についてもっと情報を集めようと国もしていましたが、そもそも研究そのものがされてなく情報が手に入らず、まったく役に立たないという感じでした。海外では、世間の学問に対する許容量が大きいために、鳥類学のようにマイナーな研究でもしっかりとカバーされています。このことからも、そもそも日本で鳥類の研究者になるというには、ただ研究者になるというでも、もっとも難しい部類に入ると思います。いっそ、海外に行ったほうが、はるかにすばらしい研究ができると思います。
日本でも、面白そうなことをやっている研究者を一つ紹介します。純粋に鳥を研究しているわけではありませんが、鳥を使って非常に面白い研究をしています。
生物言語研究チーム
http://www.brain.riken.go.jp/japanese/b_rear/b4_lob/k_okanoya.ht...
これは、理科学研究所の脳科学研究所です。言語の研究を鳥の会話を解析することによって、調べています。鳥が人間と同じように言語を使って会話していることは、よく知られており、海外でも鳥を使った言語の起源の関する非常にユニークですばらしい研究がたくさん行われています。
他には、鳥類の研究では、もっとも多いのが生態学です。とくに最近は、環境問題の指標としての鳥類の生態や、鳥インフルエンザ問題に絡む渡り鳥の生態学が活発です。鳥類の研究者になりたいのならば、いちばん需要のありそうな生態学を学ぶのも一つの方法かもしれません。
また、ニワトリを使った研究ならば、世の中にたくさんあります。社会的需要も非常に高いです。鳥インフルエンザの話もありますし、ニワトリを使った神経発生の研究は、非常に活発です。また、ニワトリの卵は、インフルエンザのワクチンを作るのに非常に工業的に重要であり、ニワトリの卵を使った抗体医薬の開発は注目されています。また、家畜としても重要なのも言うまでもありません。
その他参考までに、
これからの鳥類学
http://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN4-7853-5838-6.htm
また、独断ですが、生態学で有名なのは、
国立環境研、
http://www.nies.go.jp/index-j.html
九州大学 数理生物学研究室
http://bio-math10.biology.kyushu-u.ac.jp/
京都大学 生態学研究センター
http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/
あとは、筑波大、東大、北海道大学かなあ。
鳥ですか。山階鳥類研究所が有名ですよね。
大学および大学院選びの一般論をいいますが、
大学については、それに近い専攻さえあれば、いわゆる「いい大学」に進まれることをおすすめします。
学部のあいだに、鳥類の研究でもどの鳥、どの分野をやりたいか見当がついてきたら、
学術雑誌などをあたって、それに近い研究をしている先生を選び、
コンタクトをとってみてください。
先生との相性も大切ですよ。