4月は、イースターがあるので、シンボルのウサギ(多産の象徴)をイメージするというのは分かるのですが、なぜ10月が「アヒル」を連想するのか分かりません。サンクスギビングは七面鳥だし…。どなたか教えてくださいませ。
その絵が、もともとぱっと見は「ウサギ」よりも「アヒル」に見えるから、ではないでしょうか?
つまり、1月でも8月でも、4月以外のどの月に見せても8割の子は「アヒル」と言いますが、4月だけはイースターのイメージをすでに大量に見せられているので(3月の終わりぐらいから本当に町中至る所でウサギだのタマゴだのを見かける様になりますから)ので「ウサギ」と答える、という解釈です(心理学の用語で”Priming”という効果だったと思います)。
なぜ「あほうどり」でも「鴨」でも「ハシビロコウ」でもなく「アヒル」と答えたか、ですが、恐らくそれがヨーロッパでは一番なじみの深い鳥だからだと思います。食べ物としても、近所に住んでる生き物としても。
ウィキペディアからの引用ですが「マガモを家禽化したものはアヒル(家鴨)と呼ばれる。日本語と異なり英語のDuckなどヨーロッパの言語では、基礎語彙のレベルでは野生の鴨と家禽のアヒルを区別しない」とあり、恐らく子供が答えたのはこの「アヒル」と「鴨」の意味を含む”Ente”という単語だと思います。奴らは近所の池にもうにょうにょ泳いでいますし、クリスマスやちょっとしたご馳走、という時にはマーケットで買って来てよく食べます。
さすがにこれだけ嘴がでかければ「ニワトリじゃない」という事は分かると思いますので、ニワトリの次に思いつく鳥類、というと8割が「アヒル」と言うのは納得出来ます。
それから、ドイツのすごく有名な子供の絵本に「しましまのアヒルちゃん」が出てきます。チューリッヒはドイツ語圏なので、それも鳥→アヒルという連想に一役買っているんじゃないかと思います。
あれから、教えていただいたニューロンの「プライミング」を調べてみたところ、記憶に関して『時間的に先行した刺激によって、その後に受ける刺激の処理が「促進」されたり「妨害」されたりする効果』とありました。なんとなくですけど納得しました。これでスッキリしました。
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