島泰三先生は「はだかの起原」の中で、ケジラミがコロモジラミへと種分化する約7万年前が、人類が毛皮を失った時期だとしておられます。
その裸化と、言語習得が、ほぼ同じ時期にアフリカでおき(もしかすると、南アフリカのクラシーズ河口洞窟などの洞窟の内部で)、それから第二の出アフリカが始まったのだと考えられます。
アフリカを出た人類は70年間で50人とも、200年間で500人とも言われています。(John Reader "Africa - A Biography of the COntinent")
このアフリカを出た人類の中で、毛皮を失って裸化したときのことを神話や民話として伝承している例は、世界のどこかにないでしょうか。
(写真は、やはりアフリカで裸化した哺乳類ハダカデバネズミ)
「何かの理由」ではないかもしれませんが。
アイヌの神話では、けものと人間はおよそ対等なものと見なされます。
http://www1.atwiki.jp/occultfantasy/pages/934.html
熊は、本当は人間と同様の姿をしているのですが、酒が欲しいような時には、毛皮をまとい、肉を持って人間の前に現れます。
(だから、きちんと祀ってから獲らないといけない)
人間も毛皮をまとえばけものとなるのだと。(リンク先で紹介されている、人間がけものになって雌とつがう話って、私はまだ読んだことがないですが)
http://astore.amazon.co.jp/saigoudonnoni-22/detail/4062582392
アイヌだと、アフリカを出てからちょっと遠いですか。