株式会社Aから株式会社Bへ業務を丸々アウトソーシングをしている場合で、株式会社Aの取締役が株式会社Bの取締役・役員・社員のいずれかに属していた場合、何か法律上問題などは発生しますでしょうか?
よくあるパターンです。
問題はありません。
ただ、会計上は、例えばAの取締役がBの役員だったりする場合、BをAの連結子会社に組み入れる必要があったりします。
参考:
http://www.zenginkyo.or.jp/pub/pamph/pdf/dp2_5.pdf
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_879.html
http://www.trkm.co.jp/houritu/07072701.htm
http://gijiroku.kokuranet.com/page024.html
分かりやすい事例で説明します。
ある部品を製造しているA社の取締役ホゲホゲ氏が同業のB社を設立したとします。A社は部品の一部をアウトソーシングしてB社に製造を委託しました。A社としては仕入コストを出来る限り安くしたいですし、B社は出来れば高く販売したいですよね。では、ホゲホゲ氏はA社若しくはB社のどちらの利益の為に経営するのでしょうか。また、将来B社はA社の取引先ともホゲホゲ氏を媒介にして業務の拡大を図ろうとすることもありえますね。
このような問題が発生しますので、取締役会において重要な事実を開示して承認を受けておかれた方が無難です。
一定割合の資本取引があった場合に、連結の問題が生じます。A社とB社間に資本取引がなければ取締役が重複していても連結とは全く関係ありません。